『レッド・デッド・リデンプション』マルチプレイヤーのバグは「ハッキングかと思った」と開発者が当時を振り返る
2026年08月21日 | #発売情報 | GamesRadar+
2010年に発売された『レッド・デッド・リデンプション』のマルチプレイヤーモードは、リリース当初に多数のバグが発生し、開発を率いたリードデザイナーのKris Roberts氏が「ハッキングされているのか」と疑うほどだったと明かしました。
リリース直後のマルチプレイヤーは「完全に壊れていた」
Roberts氏は、発売前の過酷な開発期間を経てようやく休暇を取れることになったものの、刑事事件の陪審員に選ばれてしまいます。その最中に本作がリリースされ、マルチプレイヤーモードは「完全に壊れていた」とRoberts氏は振り返っています。
ゲーム内では、プレイヤーがニワトリに乗っていたり、老婦人が空を飛んでいたりと、開発チームが一度も見たことのない奇妙な現象が多発。Roberts氏は「ハッキングされているのか?誰かが荒らしているのか?一体何が起きているんだ?」と困惑したと語っています。
バグの原因は「金袋」
陪審員としての職務を終えた後、Roberts氏はバグの原因究明に取り組みました。その結果、対戦ゲームモードで使用される「金袋」と呼ばれるリソースが原因であることが判明します。この金袋は、誰が所有し、どこにあるかをすべてのプレイヤー間で正確に同期する必要があるため、非常に多くのリソースを消費するものでした。
Roberts氏は、フリーローム中に本来存在しないはずの金袋が地面に大量に落ちているのを発見し、これが最初の手がかりになったと述べています。プレイヤーが対戦ゲームを離れる際に、金袋をフリーロームに持ち出してしまう特定のケースがあったと推測されています。この金袋がすべてのリソースを吸い上げてしまい、ゲーム本来のロジックやスクリプトが機能しなくなっていたとのことです。
24時間以内の緊急修正
Rockstar New EnglandチームのプログラマーJeremy Tudisco氏が、フリーローム内の金袋を強制的に削除するスクリプトを開発しました。当時のXbox 360とPS3の開発キットには「タイトルストレージ」という機能があり、通常であればパッチの承認やテストに数週間かかるような修正を、この機能を使って24時間以内に公開セッションに適用できたとRoberts氏は説明しています。
Roberts氏は「監視もテストも遅延もなく、24時間以内にそのスクリプトを公開セッションに導入できたのは驚くべきことでした」と語り、この緊急修正によって「大惨事にならずに済んだ」と安堵した様子を見せています。