『Petit Planet』が2026年冬にWindows PC向け発売、9月下旬に限定ベータ実施
『原神』や『崩壊:スターレイル』を手がけるmiHoYo開発、HoYoverse運営の生活シミュレーションゲーム『Petit Planet』が、2026年冬にWindows PC向けにリリースされます。動物たちの暮らす小さな惑星を開拓する内容は、どうぶつの森シリーズを思わせる一方、フルボイスの会話や他プレイヤーとの交流、ガチャ要素を備える点が大きな違いです。Gamescom 2026の試遊では穏やかな世界観が印象を残したものの、長期的な魅力と課金要素の相性には疑問も残りました。
動物たちの惑星を開拓する生活シム
プレイヤーは人間のキャラクターとなり、Loomi Co.に雇われて、Starseaと呼ばれる太陽系クラスター内の無人惑星を再生していきます。キャラクター作成では、働き者、草集め、星空観察、のんびり屋、人気者、エッセイ執筆者といった肩書きを選べるほか、自分の名前も設定できます。ゲーム内には擬人化された動物たちが登場しますが、プレイヤー自身は動物ではありません。
試遊版では、果実が豊富に実る温暖な惑星Hexiaと、赤い夕焼けに包まれマンゴーの森が広がるサバンナ型の惑星Taffehから、暮らす場所を選べました。惑星ごとの果物は、序盤の料理や取引、住民への贈り物、食事に利用する重要な要素になるとされています。原文筆者はHexiaを選び、プラムの木から果実を集め、クマのMobaiから特製のお茶の作り方を教わりました。
惑星を歩き回ると、住民との会話に加えて、釣りや虫取りも楽しめます。Mobaiから釣りざおと虫取り網を受け取った後は、狙った魚や虫に道具を向け、画面に一瞬だけ表示されるアイコンを操作して捕獲します。操作自体は難しくないものの、「異なる種類の虫を5匹捕まえる」といった序盤のミッションに組み込まれており、採取と建築だけにとどまらない遊びを提供しています。試遊ではBlack Carp、Mosquitofish、Black Tilapia、Pearl Oyster、Moon Crabなどを捕獲できました。
生態系の発展で住民と街が増加
集めた生き物はMobaiのもとへ持ち帰り、惑星全体の生態系を豊かにできます。試遊で確認できた範囲では、これが本作における中心的な目的とみられますが、決められた進行を常にこなすよう強制されるタイプではないようです。惑星が成長すると新たな動物の隣人がやって来て、それぞれ固有の名前と性格を持ちます。
やがてプレイヤーは自分の家を建てるためのキットを入手し、さらに住民用の家を建設できるキットも手に入れます。動物たちを呼び込み、家を用意していくことで、無人だった惑星に少しずつ近隣地区が形成されていく仕組みです。生活、採取、料理、交流、建築が、生態系の回復を軸に連動する構成になっています。
どうぶつの森シリーズとの明確な違いとして、動物たちが意味のあるフルボイスの会話をする点も挙げられます。HoYoverseは、同シリーズでおなじみの可愛らしい意味不明な発声ではなく、声優による音声を採用しています。一方、同社が今後3年間でAIツールに数十億ドルを投資する計画や、本作で「AIを利用したNPC」を導入する可能性が報じられたことで、音声や会話へのAI利用をめぐる懸念も出ていました。
試遊版の音声は人間の声優が担当
GamescomのデモにAI音声が使われていたのか問われたHoYoverseは、「プレイ可能なデモの音声演技はすべて実在の声優が担当しており、AI生成音声は使用していない」と回答しました。同社は、キャラクターに命を吹き込むため、今後も才能ある声優と協力していく方針だとしています。
過去には、2025年の初期ベータ版について、キャラクターの吹き出しにAI生成テキストが使われていたようだと報じられたこともあります。ただし、今回の回答が対象としているのはGamescom 2026のプレイアブルデモの音声であり、製品版のすべての会話表現について説明したものではありません。
マルチプレイとガチャが生む懸念
試遊の終盤では、惑星の拠点エリアにあたるGalactic Bazaarを訪れました。ここでは他のプレイヤーと会話できる機能が解放され、惑星に看板を設置して名前を付けられます。原文筆者は惑星名をPlanet1と設定しました。エリア内にはリズムゲーム、アイテム取引、カフェや焚き火、広場といった交流スペースも用意されています。
一方で、本作には何らかのガチャ要素が導入されることが明らかです。試遊中にその仕組み自体は体験できなかったものの、プレミアム通貨が穏やかな生活体験にどのような影響を与えるのかは、今後の大きな焦点になります。自由な創作や心地よい暮らしを売りにするゲームで、現実の資本主義がもたらす明確な制限と課金システムがぶつかったとき、どちらが優先されるのかという問題です。
本作は2026年冬にWindows PC向けにリリース予定で、2026年9月下旬には限定ベータが実施されます。なお、今回のプレビュー取材にあたり、HoYoverseが原文媒体の航空券とホテル代を負担したことも明記されています。