『Lego Skylines』は住民の暮らしや街の景観まで作り込める都市建設ゲーム
2026年09月02日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
都市建設ゲームとレゴ特有の組み立て音を組み合わせた『Lego Skylines』のプレビュー版が公開され、単なる子ども向け作品ではない複雑な都市運営と、住民の家や街並みを細かく整えるカスタマイズ要素が明らかになりました。GamesRadarのSam Loveridge氏は3〜4時間にわたってプレイし、Cities: Skylinesシリーズに近い本格的な管理要素と、レゴらしい遊び心が同居していると報告しています。現時点で発売日や発売時期は決まっていません。
都市全体だけでなく住民の暮らしも設計
プレビュー版の前半は、ほぼ無人の島を農村へ変えていく小規模なチュートリアル形式のエリアです。最初に求められるのは、助けを求める家族のために住宅を建てること。建物をレゴブロック1個単位で組み立てる方式ではありませんが、住宅のスタイルを選択できるほか、一部の要素はモジュール式になっており、街全体の見た目をプレイヤーの好みに合わせやすくなっています。
住宅を配置した後は、庭の編集も可能です。フェンスやニンジン畑を取り除いてテーブルやバーベキュー設備を置いたり、茂みや花の配置を変更したりできます。操作感はThe Simsの建築・購入モードを思わせるもので、都市の一部として住宅を処理するだけでなく、そこに住む人の個性や生活感まで意識して作れる仕組みです。
住民であるミニフィグは、それぞれ異なる要望を持っています。森で静かに暮らしたい人物のために木立の中の小屋を用意する一方、別の住民からは町に十分な花を植えてほしいと頼まれるなど、個別のミッションを通じて住宅や周辺環境を整えていきます。効率のよい都市を作るだけでなく、誰がどこで、どのような雰囲気の場所に暮らすのかを考えることが、本作の中心的な遊びになっています。
装飾テーマと施設モジュールで街に個性を追加
住宅の周辺には、住民が好む装飾テーマも反映されます。花や自然の植物を集めればナチュラルな雰囲気を作れ、遊具を配置すれば遊び心のある景観にできます。農場や牧場を思わせるアイテムを使って、より素朴で居心地のよい環境に仕上げることも可能です。花びらを1つずつ手作業で置かなくても、テーマに応じた装飾をまとめて取り入れられるため、街の外観に変化を付けやすい設計になっています。
新しい装飾品はアンロックによって増えていきます。プレビューでは、何が追加されるのかを確認すること自体が楽しみになるような、レゴらしいユーモラスなアイテムも用意されていたとのことです。見た目を整える要素は単なる飾りではなく、個々の住民の希望や満足度にも関わるため、都市機能と景観づくりを別々に考える必要はありません。
カスタマイズの対象は住宅だけではありません。農場や大学、下水処理施設などの公共・産業施設には追加モジュールを取り付けられます。モジュールは施設のアップグレードやボーナスをもたらすだけでなく、建物の外観にも変化を与えます。都市運営に欠かせない下水処理施設まで見た目を調整できる点について、プレビューでは「汚水にもカスタマイズの愛情を注げる」と表現されており、実用施設にもレゴらしい軽快さが加えられています。
水道や教育を管理する本格的な都市運営
ズームアウトすれば、ゲームの基盤となる都市インフラの管理が始まります。水道や電力の供給、緊急サービス、教育などを整備し、都市が滞りなく機能するようにバランスを取り続けなければなりません。都市を大きくするほど必要な設備やサービスも増えるため、住宅や装飾だけに集中していると、街全体の運営に支障が出る可能性があります。
この部分はCities: Skylinesシリーズを手がけてきたIceflake Studiosが制作していることとも関係しています。同スタジオは現在Cities: Skylines 2の運営を担当しているチームで、本作にも都市建設ゲームとしての多面的な管理要素が盛り込まれています。レゴを題材にしていても、都市の需要や公共サービスを考えながら発展させるという基本は変わりません。
一方で、景観やレジャーを重視する比重はCities: Skylinesよりも大きくなっています。プレビュー版では、完成に近い大規模な都市を確認でき、スケートパークで技を披露するミニフィグや、テニスを楽しむ住民の姿も見られました。都市が正しく動いているかを確認するだけでなく、整備した施設で住民がどのように過ごしているのかを眺めることも、街を発展させる動機になります。
組み立て音が生む都市の手触り
本作の特徴は、都市の規模を管理する視点と、個別の建物や住民を観察する視点をシームレスに切り替えられることです。道路を敷けば、道路を展開するロードローラーがレゴブロックのような音を立てて作業し、ミニフィグが暮らし始めれば、車がブロックから組み上がるような音を響かせながら街を走ります。建設の進行を視覚だけでなく音でも感じられる演出が、レゴを組み立てる体験を都市規模へ拡張しています。
原文筆者は、こうした「カチッ、カチッ」という組み立て音が、雨の日にレゴを組み立てるような心地よさを生み出していると紹介しています。レゴムービーに登場するような地下室の作業スペースを、都市全体の規模で扱うイメージです。ただし、遊びやすい雰囲気とは裏腹に、電力や水道、教育、緊急サービスを維持する必要があり、都市建設ゲームとしての複雑さは失われていません。
本作はPC、PS5、Xbox Series X、Switch 2向けに発売予定ですが、発売日と発売時期はいずれも未定です。今後は追加される建物や装飾品、ほかの作品・ブランドとのコラボレーションにも注目が集まりそうです。都市を効率よく機能させるだけでなく、住民の要望を受け止め、住宅や公共施設の見た目まで作り込むという方向性が、従来の都市建設ゲームとの差別化につながっています。