『Lego Skylines』プレイレポート、自由な街づくりをじっくり楽しめるシティビルダー
『Lego Skylines』は、あらかじめ用意された建物を組み合わせながら、自分好みの街を時間をかけて育てていくシティビルダーです。Gamescomで行われた試遊では、住民の悩みを解決しつつ住宅や道路、仕事場を整備し、小さな島からひとつの都市へ発展させていく流れが紹介されました。厳しい失敗を迫るのではなく、街の見た目と機能の両方を自分のペースで追求できる点が大きな特徴です。
ブロックを1個ずつ積まず、建物を組み合わせて街を作る
試遊の序盤では、マスタービルダーとして小さな島を訪れ、住む場所を求める家族のために住宅を建設します。家を用意すると、それだけで終わりではありません。庭を整え、道路を通し、家族が働ける場所を作ることで、少しずつ街としての機能が整っていきます。ひとつの依頼を解決することが、次の施設や道路を作るきっかけになり、最終的には都市全体の設計へとつながっていきます。
本作は、レゴブロックを1個ずつ手作業で積み上げるタイプのゲームではありません。プレイヤーは複数の種類から住宅や施設を選び、好きな場所に配置します。建物は非常に速いペースで組み上がっていくため、街の形を試行錯誤しながら変えていけます。
一方で、建物の中身が単なる見た目だけのものではない点も特徴です。Iceflake Studiosの開発者によると、街に登場する建物は、実際のレゴブロックを現実に組める構成で作られています。建物を取り壊すと、その内部にどのようなブロックが使われていたのかを確認できます。必要なパーツがそろっていれば、ゲーム内の建物を現実に再現することも可能だと説明されています。
住民の問題には時間をかけて対応できる
開発者は本作を、より居心地がよく、シンプルなシティビルダーと説明しています。街づくりでは、犯罪や火災など、都市で起こる問題にも対応しなければなりません。しかし、問題が起きた瞬間に街が崩壊へ向かうような厳しい設計ではなく、プレイヤーには解決策を考える時間が与えられます。医療が不足したからといって、住民がただちに暴動を起こすような展開にはならないとのことです。
この緩やかな進行によって、プレイヤーは街をどのような順番で発展させるかを自分で決められます。まず街を居心地のよい場所にして、問題が増えてきた段階で対処する遊び方もできます。反対に、最初に必要な道路や施設を整えて都市の機能を優先し、その後で景観を整えることも可能です。開発者は、どちらの方針でも問題ないと説明しています。
住民や建物を選択すれば、現在どのような問題を抱えているのか、あるいは街の状態に満足しているのかを確認できます。街全体を漠然と眺めるだけでなく、個々の住民や施設から改善点を探せるため、必要な対応を見つけやすい仕組みになっています。
人を呼ぶには仕事、道路、魅力が必要
街に住む人を増やしたい場合は、住宅だけでなく仕事場も必要になります。仕事場を建てると、住民がそこへ移動できるよう道路を整備しなければなりません。さらに、施設へ人を呼び込むには広告も重要で、試遊では看板を設置する要素が紹介されました。
建物の魅力を高める方法も用意されています。像や花、噴水などを配置すれば、施設や住宅の周辺をより魅力的にできます。単に建物を増やすだけでなく、どこに何を置けば人が集まり、街が暮らしやすくなるのかを考える必要があります。仕事、交通、広告、景観が互いに関係するため、見た目を重視した街づくりでも、最終的には都市としての機能を意識することになります。
完成後も変化し続ける都市を手直しできる
試遊の後半では、すでに完成している都市を舞台に、より大規模な街の管理を体験できました。最初から巨大な都市を見せられると、どこから手を付ければよいのか迷ってしまいますが、街づくりは一度で完成させるものではありません。建物を移動させ、道路を追加し、公園を作ることで、都市の姿は少しずつ変化していきます。
店舗が新しく建ったり、不要になった施設がなくなったりするように、都市は住民とともに成長、変化していきます。試遊では、教育機会を増やしてほしいという住民の要望に応えるため、都市の外れに大学を建設し、そこへ向かう道路を整備する場面もありました。大規模な改修ではなくても、ひとつの施設と道路を追加するだけで街を改善できます。
建物や道路を最初から完璧に配置する必要がないことも、本作の遊びやすさにつながっています。いったん作った街を眺め、足りないものや不便な場所を見つけたら、後から手を入れればよいからです。開発者が示したのは、最初の設計図どおりに進めるゲームというより、住民の変化や要望を受けながら都市を育てるゲームの姿でした。
試遊を通じて示されたのは、街の美しさと実用性のどちらか一方を選ぶ必要がない体験です。建物の配置や景観づくりを優先しても、問題が深刻になるまでに対応する余裕があります。一方で、仕事場や道路、広告、教育施設などを意識すれば、より深い都市運営にも踏み込めます。レゴで街を作る楽しさに、住民の要求を解決するシティビルダーの要素を組み合わせた作品として、落ち着いたペースで都市設計を楽しみたいプレイヤーに向いた内容になっています。