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『Scalebound』神谷英樹氏がXbox CEOに再開発の意思を表明

2026年09月05日 | #その他 | IGN

『Scalebound』神谷英樹氏がXbox CEOに再開発の意思を表明

発売中止から約9年が経ったアクションRPG『Scalebound』について、ディレクターを務めた神谷英樹氏が、Xbox CEOのアシャ・シャルマ氏に向けて再開発への意欲をあらためて示しました。神谷氏は、Xbox側が取り組む意思を持つなら「実現させよう」と呼びかけており、幻となった作品の復活を今も強く望んでいることが注目されます。

神谷氏がXbox CEOに再開発を呼びかけ

神谷氏は海外メディアVGCのインタビューで、シャルマ氏に直接連絡したことはないとしつつも、今回の取材を機会に、作品を再び作りたいというメッセージを公にしました。神谷氏は、Xbox側が望むのであれば再開発を実現したいと語り、Cloversの社長である小山健人氏もこの考えに賛同していると説明しています。

さらに神谷氏は、シャルマ氏が判断する材料として、一般公開された数少ないゲーム映像を記事内で紹介してほしいとVGCに依頼しました。映像の内容や新たな企画が発表されたわけではありませんが、作品を知る人物がXboxの新体制に向けて、復活の意思を明確に伝えた形です。

神谷氏は、Cloversが「今すぐ」本作に取り組める状況にあるとは限らないとも話しています。一方で、実現したいという気持ちは現在も変わらず、強く望み続ければ最終的に方法を見つけられると考えているとのことです。神谷氏は、長い時間を経て再び機会を得た大神 続編の例を挙げ、同じように将来、Scaleboundにも再始動の機会が訪れることを期待しています。

発表から中止までの経緯

神谷氏と当時のPlatinumGamesは、2014年のE3でXbox One向けの独占アクションRPGとして本作を発表しました。プレイヤーがドラゴンとともに戦う作品として注目を集め、翌2015年のgamescomでは続報となる映像も公開されましたが、その後は情報がほとんど出ない状態が続きました。

発売時期が2017年へ延期されたことで、開発の行方を不安視する見方が広がり、その後の報道でもプロジェクトが困難な状況にあると伝えられました。最終的にMicrosoftは、PlatinumGamesが発表から数年後に開発中止を正式に確認した作品について、プロジェクトの終了を明らかにしています。神谷氏は現在PlatinumGamesを離れており、2024年末にはCloversの設立に加わりました。

そのため、仮に再開発が実現するとしても、当時と同じ体制や条件で進むとは限りません。神谷氏自身も、Cloversが直ちに開発を始められる立場ではない可能性を認めています。今回の発言は復活決定の告知ではなく、元ディレクター側からXboxへ向けた強い意思表示と位置づけられます。

開発チームに残る思い

神谷氏は最近、かつて本作に携わったスタッフたちと食事をした際、会話の中で作品の話題が何度か出たと振り返りました。食事では本作以外の話も交わされたものの、参加者たちは当時の開発を振り返り、仕事が楽しかったことを覚えていたとのことです。

神谷氏は、開発中に厳しい時期があったことも認めています。そのうえで、関係者が今も当時を楽しい思い出として語れることは、プロジェクトのディレクターだった自身にとって大きな意味があると説明しました。最終的に世に出なかったことは非常に残念であり、可能であれば最後まで完成させたいという思いは、現在も非常に強いとしています。

この発言からは、単に過去作を懐かしんでいるだけでなく、当時のチームに再び関わりたいという意向がうかがえます。ただし、かつての開発スタッフ全員が復帰することや、当時の企画がそのまま再利用されることについては、説明されていません。

Xboxの新体制と復活の可能性

Xbox側も近年、大きな変化を迎えています。シャルマ氏は今年2月にフィル・スペンサー氏の後任としてCEOに就任し、Microsoftのゲーム部門ではその後、複数の方針変更が進められました。ファンからは肯定的な反応と否定的な反応の両方が寄せられており、事業の方向性が大きく変わるなかで、過去に中止された作品を再び動かせるかが焦点になります。

Microsoftは最近、ユーザーが所有するパッケージ版ゲームをデジタル版として扱えるようにする方針を発表し、この動きはファンからおおむね好意的に受け止められたと報じられています。一方で、7月には3200人の人員削減や、Double Fine、Ninja Theoryといったスタジオの整理も発表されており、ゲーム部門を取り巻く状況が単純に好転しているわけではありません。

こうした事情を踏まえると、Xboxが本作の再開発に必要な人員や資金、開発体制を確保できるかは不透明です。神谷氏は再始動を強く望んでいますが、シャルマ氏やXboxが実際に計画を検討しているという発表はまだありません。現時点で確認できるのは、神谷氏と小山氏が再開発に前向きであり、Xbox側の判断を待っているという点です。