『Elderwood』、Jagexの要請でRuneScapeそっくりのブラウザゲームを停止
2026年09月10日 | #その他 | Eurogamer
生成AIで短期間に作られたRuneScapeのクローンが、コミュニティの強い反発を招いた末、Jagexからの要請を受けて公開停止となりました。ブラウザで遊べる形にまで仕上げられた一方、ゲーム内のアートやエリアが本家に酷似していたことが問題視されています。運営終了後も、開発者が残した別れのメッセージの内容をめぐって議論が続いています。
生成AIで作られたRuneScapeクローン
このゲームを制作したのは、OpenAIの元従業員であるRohan Varma氏です。同氏はGPT-6 Astraを使い、RuneScapeに似たブラウザゲームを開発。ゲーム内では、プレイヤーキャラクターがLumbridge城の外でスポーンし、パンやコイン、基本的な道具を持った状態から冒険を始めます。
公開された生成AI動画には、巨大ネズミとの戦闘、木の伐採、鋼鉄製アーマーの装備といった場面が収められていました。原文記事によれば、全体の見た目はOld School RuneScapeと非常によく似ていたものの、細部には食い違いも存在していたとのことです。Varma氏がX上で開発の進捗を投稿し続けると、Old School RuneScapeのプレイヤーがその存在に気付き、問題を指摘しました。
Redditでは、ゲームのアート素材をそのまま流用しているように見える点や、生成AIを使った開発そのものに対する批判が相次ぎました。投稿への反応には「アート素材まで恥知らずにそのまま盗用している」といった厳しい意見があり、別のユーザーは「要するに、ゴミ」と短く評しています。AIを利用した制作の速さよりも、本家の表現を模倣していることへの反発が目立つ形です。
プレイヤー急増後に追加された要素
Redditで話題になった後、ゲームのプレイヤー数は増加しました。翌日には「大量のコンテンツモデレーション」を実施する更新が行われ、さらにRuneScapeに登場するVarrockとFaladorの2エリアも追加されたとされています。
つまり、批判を受けて縮小するのではなく、話題が広がった直後に本家を想起させる要素がさらに増えたことになります。記事では、こうした更新の詳細な内容や、アート素材がどの範囲で使われていたのかについて、追加の説明までは示されていません。
Jagexの要請でサービス終了
その後、サイトは閉鎖され、ゲームのページには運営終了を伝えるメッセージが掲載されました。運営側は「Jagexからウェブサイトを取り下げるよう通知を受けた」と説明し、その通知を受けてサービスを終了したとのことです。これにより、ゲームは現在利用できなくなっています。
掲載されたメッセージでは、当初はRuneScapeに触発されたブラウザ型マルチプレイアドベンチャーとして始まり、数日のうちに探索、スキル上げ、クエスト、取引、決闘を含む共有ワールドへ発展したと振り返っています。参加者に対しては、獲得したレベル、チャットでの交流、提案、バグへの辛抱に感謝を述べ、達成記録としてハイスコアは残すと案内しました。
しかし、この別れのメッセージにもRuneScapeコミュニティは冷ややかな反応を示しました。最も多く支持された反応のひとつは、短期間しか存在しなかったゲームについて、まるで輝かしい冒険や遺産を残したかのように語っているのはなぜなのか、という趣旨の批判です。本家に酷似したゲームが生成AIで作られ、さらに独自の歴史を持つ作品のように語られたことが、反発を強めたとみられます。
生成AIをめぐる本家プレイヤーの不満
原文記事は、今回の反応が突然生まれたものではないと指摘しています。RuneScapeのプレイヤーは以前から生成AIの利用による悪影響に直面しており、プレイヤーと開発者が長年向き合ってきた問題を、今回のクローンがさらに悪化させかねない状況だったとのことです。記事中では問題の具体的な内容が詳しく説明されていないものの、生成AIによる模倣や粗い再現に対する不信感が、今回の強い批判の背景にあります。
なお、JagexはOld School RuneScape向けに新たなクエスト2種類を最近追加しています。1つはカニと会話し、音楽の演目をまとめる冒険で、もう1つは野良犬を引き取る内容です。クローンへの注目が集まった一方で、原文記事は本家ならではの新コンテンツにも触れています。