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『Elderwood』がJagexの法的通知で終了 RuneScapeを模したゲームの運営停止

2026年09月10日 | #その他 | GamesRadar+

『Elderwood』がJagexの法的通知で終了 RuneScapeを模したゲームの運営停止

RuneScapeを露骨に模倣したマルチプレイゲームが、公開からわずか数日で運営終了に追い込まれました。ChatGPTの従業員が開発したElderwoodに対し、RuneScapeの開発元Jagexがウェブサイトの削除を求める通知を送り、本作はすでにプレイできなくなっています。

Jagexの通知を受けてサービス終了

Elderwoodは、ChatGPTのコーディングツール「Codex」に関わるRohan Varma氏が手がけた作品です。Varma氏はPalantirでの勤務経験もあり、9月6日に本作を公開しました。当初は「vibe-coded multiplayer game」、つまり生成AIを活用して作ったマルチプレイゲームとして紹介されていましたが、その後、本人がRuneScapeのクローンだと明言しています。

しかし9月9日、Jagexから「ウェブサイトを削除するよう求める通知を受け取った」とされる連絡が届き、運営の継続を断念しました。本作の公式サイトには「Jagexからサイトの削除を求める通知を受けたため、Elderwoodの運営を終了します。ゲームは利用できません」と告知され、サービスは閉鎖されています。なお、プレイヤーが達成した内容を残すため、ハイスコアのページだけは記録として引き続き公開されるとしています。

RuneScapeからの類似点が多数

原文筆者は、公開された映像から、本作が初期のRuneScapeやOld School RuneScapeを強く意識していたと指摘しています。メニューやアイテムには一対一で移したように見えるものがあり、全体のビジュアルもOld School RuneScapeに近い構成でした。原文筆者は本作について、元作品より明らかに見劣りし、複数の問題を抱えているように見えると評しています。

具体的には、Woodcuttingのようなスキル、ゴールドを示すGP、party hatといったアイテム、さらにVarrockやFaladorといった場所の名称まで、RuneScapeを連想させる要素が多数登場していました。単に中世ファンタジー作品から影響を受けたという範囲ではなく、ゲームシステム、固有名詞、画面構成などを広範囲に取り込んでいたことが、今回の問題を大きくしたとみられます。

Varma氏は騒動の発端となった投稿で、「Codex上のGPT-6 AstraにRuneScapeを作らせ、ChatGPT Siteにデプロイするよう頼んだ」と説明していました。生成AIでゲームを組み立てたことを前面に出した一方、既存作品との類似性を避けるための対応は取られていなかったようです。

閉鎖をめぐるプレイヤーの反応

Old School RuneScapeのサブレディットでは、Elderwoodの終了を歓迎する反応が相次ぎました。「AIスロップに勝利した」といった投稿が上位に入り、別のプレイヤーは「インスピレーションという言葉が、盗用したアセットとAI生成のゲームを意味するようになった」と批判しています。さらに、「告知文すらAIなしでは書けなかったのか」と皮肉る声や、騒動によって本作がかえって注目を集めたものの、知った側にとっては何も得るものがなかったという意見も出ています。

本作の閉鎖を告げる文章はVarma氏名義で掲載されました。そこでは、参加者に対してレベル上げやチャットでの交流、バグへの辛抱、改善提案への感謝を述べ、「皆さんが共有する価値のある世界にしてくれた」と振り返っています。一方で、原文筆者はこの別れの文章について、Varma氏がAIを使っていたと話していたことから、AIの補助を受けて書かれた可能性が高いとみています。

今回の件は、生成AIによって短期間でゲームを形にできても、既存作品の名称やアイテム、画面デザインをそのまま取り込めば、法的な問題やコミュニティからの強い反発を招くことを示す事例となりました。記事では、今年に入ってからも多数のゲーム開発者が生成AIを使いたくない理由をGamesRadar+に語っていたことに触れ、AIで作られたゲームの品質や権利処理をめぐる議論が続いていると紹介しています。