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『Magic: The Gathering』新セット「Reality Fracture」は、手持ちの統率者デッキをほぼすべて見直したくなる充実ぶりです

2026年09月30日 | #レビュー | Polygon

『Magic: The Gathering』新セット「Reality Fracture」は、手持ちの統率者デッキをほぼすべて見直したくなる充実ぶりです

『Magic: The Gathering』の新セット「Reality Fracture」は、パックを開ける楽しさと、幅広い統率者デッキに使いたくなるカードの多さが際立っています。筆者は収録カードを詳しく調べずに開封を始めましたが、ほぼ毎パックで採用先を考えることになり、近年で最も気に入ったセットだと評価しています。

1パックごとに広がるデッキ構築の可能性

各プレイ・ブースターには、通常の世界の人物と、ジェイスの「Echoverse」にいる別の姿を組み合わせたカードが2枚入っています。さらに通常のレアまたは神話レアの枠と、レア以上が出る可能性のあるフォイル枠もあります。条件がそろえば1パックから神話レアが4枚出る可能性もあり、その期待感が開封を盛り上げます。

筆者が引いた組み合わせでは、Garruk, Curse BreakerがMultani, Maro-Sorcererを統率者とするデッキにすぐ採用候補となりました。パワー4以上のクリーチャーが出るとカードを引けるうえ、トランプルを持つ4/4のビーストを生み出し、自軍全体に強化とトランプルを与えられます。大型クリーチャーを並べても攻撃を通す手段が必要だったデッキに、複数の役割を1枚で補えるカードです。同じく、条件を満たせば緑マナ1点で出せる8/8のGhalta the Unstoppableも、ほかのクリーチャーにトランプルを与えられる点が魅力です。

一方、Verdant Krakenは7マナで6/6と重いものの、各プレイヤーのアップキープに土地でもある3/3のトークンを生み出します。筆者はMultaniのデッキにも検討しましたが、土地を使った動きを重視するToph, Hardheaded Teacherのデッキに、より合うと考えています。こうして採用先を迷う時間そのものが、開封体験の一部になっています。

アンコモンやコモンにも採用したいカードがある

筆者が特に感心したのは、神話レアだけでなく、低いレアリティにも統率者戦で使いたいカードが多いことです。再録のアンコモンであるTetsuko Umezawa, Fugitiveは、パワーかタフネスが1のクリーチャーをブロックされなくします。1/1のアリを大量に生み出すAstonishing Ant-Manのデッキには、強力な追加候補です。

Yuna, Hope of Spiraのデッキにも、複数の候補が見つかりました。Flickering Houndはクリーチャー呪文を唱えるたびに自分のクリーチャーを追放して戦場に戻せるため、英雄譚を持つクリーチャーの能力を再び使えます。アンコモンのRescue Girl, First Responderも、Yunaが墓地から戻した英雄譚を手札に戻すことで、再利用を助けます。さらに、コモンのSomething Worth Savingは墓地を増やしながらカードを回収し、ライフも得られるため、このデッキの複数の狙いに合っています。

もちろん、どのカードも無条件で採用できるわけではありません。筆者はVraska, the Cutting GlareをJenova, Ancient Calamityのデッキで検討したものの、汎用的すぎて枠を得られないかもしれないと見ています。それでも、普段は流し見しがちなコモンまで確認し、手持ちのほぼすべてのデッキに候補が積み上がったそうです。多様な統率者デッキを持つ人にとっては、必要なカードを単品で探すだけでなく、パックを買って開けること自体に魅力があるセットだと結論づけています。