秋に遊びたいJRPG 8選、ペルソナ5は夏休み明けから物語が加速
2026年10月07日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
季節が夏から秋へ移る時期に合わせ、秋の空気を感じられるJRPGを8本紹介します。紅葉を思わせる世界やハロウィンの怪しさ、秋に似合う寂しさや政治劇など、作品と季節の結びつきはさまざまです。厳密な基準で選ぶというより、作品から秋を連想して楽しむ企画です。
秋に遊びたいJRPG 8選
8位:ラジアータ ストーリーズ
PS2で発売された本作は、ジャック・ラッセルの目を通して、息づく世界を冒険する個性的なJRPGです。風変わりで気取らない方法で仲間を勧誘していきますが、物語が進むと、エンディングを左右する重要な選択を迎え、作風も大人びた方向へ変化します。それでも、気取らない魅力は失われません。
秋らしさを感じさせるのは、温かみのあるビジュアルです。豊かな秋色に包まれた絵本の中へ入り込んだようで、荒野や森の多くは深いセピア色に染まっています。人間以外の勢力と関わるようになると、その色合いがいっそう印象に残ります。いつか現代のプラットフォームに復活してほしい作品です。
7位:魔界戦記ディスガイア7
秋のイベントといえば、怪しさと陽気な祝祭が同居するハロウィンです。魔物やゴシック風の意匠があふれていても、恐怖より楽しさが前に出る点で、魔界を舞台にした本作はハロウィンの雰囲気にぴったりです。悪魔や幽霊が登場しますが、キャラクターたちはみな愉快です。
季節の雰囲気を抜きにしても、本作は優れたタクティカルJRPGであり、ディスガイアシリーズの中でも特に完成度の高い作品です。台詞や動きのある戦闘演出、常識外れの育成システム、天文学的な数字まで、あらゆる要素が大げさに作られています。
6位:シャドウハーツ
ホラーをテーマにしたJRPGの中でも、とりわけ過小評価されている作品のひとつがシャドウハーツです。現実世界を別の形で描いた舞台に、魔法や恐ろしい悪魔を加えています。主人公のユーリも、決してとっつきやすい人物とは言えません。
冒頭からユーリは、ラヴクラフト風のホラーと結びついた奇妙な状況に放り込まれます。ホラーが苦手でも過度に圧倒されずに遊べるのは、薄気味悪さとコメディのバランスが巧みだからです。安易なびっくり演出に頼らず、じっとりと暗い雰囲気を積み重ねています。さらに、ジャッジメントリングを使うターン制バトルも中毒性が高く、怖さに負けず先へ進みたくなります。
5位:タクティクスオウガ リボーン
春には新たな始まり、夏には明るさ、冬には静かな孤独を感じることがあります。秋は、落ち着いた現実や大人びた思索が似合う季節です。裏切りや策略が渦巻く政治劇を描いたタクティクスオウガ リボーンは、その雰囲気によく合います。
魔法や幻想的な獣が登場する一方で、画面の配色やUI、キャラクターのイラストは現実味のある落ち着いた印象です。物語の行方や、どれだけ善意を尽くしても選択に悩まされることが見えてくると、政治の網にとらわれた感覚が強まります。戦闘だけでなく物語の選択にも戦術的な思考が求められ、筆者は政治家としての才覚のなさを思い知らされます。
4位:トラスティベル ~ショパンの夢~
現代のプラットフォームで再登場してほしいJRPGを1本選ぶなら、トラスティベル ~ショパンの夢~です。もっと多くの人に知られてほしい、埋もれた名作です。死の床にあるフレデリック・ショパンが、クラシック音楽に支配された夢の世界をさまよう物語で、ほろ苦さと、消えない憧れの気持ちが漂います。
寒さが増し、静けさを深めていく季節へ向かう前奏曲のような作品です。クラシック音楽のモチーフが秋の印象を強め、ショパン自身の姿と重なるように、散りかけの葉が最後まで枝に残ろうとする光景を思わせます。悲劇を描きながら、ジャンルの中でも異彩を放つ、夢中になれる戦闘システムも備えています。心を揺さぶる、見事な作品です。
3位:テイルズ オブ ベルセリア
悲劇を描いた作品を続けていると、希望のない暗い気分が残ります。その下降する感覚をよく表しているのがテイルズ オブ ベルセリアです。旅の途中ではさまざまな地域や環境を訪れるため、秋らしい景色が前面に出続けるわけではありません。
しかし、世界は破滅へ向かい、悪魔にあふれた状況で、主人公たちは同じ力で対抗します。旅全体に終わりの前触れのような空気があります。主人公ベルベットの故郷アバルは、田舎らしい建物と居心地のよい雰囲気があり、秋の魅力をよく表した場所とも言えます。物語は静かな秋の風景から始まり、忘れがたい緊張感のある冒険を通して混沌へと沈んでいきます。
2位:二ノ国 白き聖灰の女王
ホラーや破滅の予感、政治的な成熟、暗い悲劇を扱った作品が続いたあとでは、二ノ国 白き聖灰の女王は少し意外な選択に見えるかもしれません。一見すると、ほのぼのとした子ども向けの作品です。しかし、スタジオジブリならではの絵柄は、心をつかむ物語へと自然に読者を誘います。
広がる森や黄金色の木立、豊かな自然に囲まれた世界には、秋らしい魅力があります。旅の途中ではさまざまな景色に出会いますが、広大なフィールドを仲間や頼れる使い魔と進むと、秋の澄んだ空気が感じられます。主人公の少年オリバーが、夏休みを終えた学生のように、新たな成長の旅へ踏み出す物語です。
1位:ペルソナ5
ペルソナシリーズは、カレンダーに沿って1年を過ごすため、季節をテーマにした作品選びでは候補に挙がりやすいシリーズです。どの季節も登場するため、特定の季節のリストには選びにくいこともありますが、ペルソナ5は秋にぴったりです。夏休み明けから物語の大きな展開が始まり、メインストーリーの山場へ向かっていきます。
物語は秋の数カ月に向けて盛り上がり、仲間との絆やコープが深まるにつれて、緊張感も高まります。終盤は一気に加速し、ペルソナ5がJRPGを代表する作品のひとつである理由を見せてくれます。劇的なクライマックスが訪れるのも、秋のさなかです。筆者にとって、歴代JRPGの中でも特に好きな作品のひとつです。