【デス・ストランディング】小島監督の発言ポイントまとめ

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  • ①ティザーを公開したことの感想。E3は大好きなイベント。ここに来るのは2年振りですが、気分としては10年のブランクがあったような感慨があります。そのくらいの思いを抱えて帰ってきました。
  • ②「デス・ストランディング」の意味。鯨やイルカが大量に海岸に打ち上げられる現象をマス・ストランディングといいます。生きた状態はライブ・ストランディング、死んだものをデス・ストランディングという。本作の場合、「ある世界」から「あるもの」が座礁することを意味します。
  • ③strandには別の意味もある。心理学用語で「撚り糸」を意味します。人が人格や社会性を獲得する過程を、細い糸が撚り合わさって太い縄になるという考え方です。鎖とか絆ともとれます。タイトルの「ストランド」には座礁と縄という二つの意味があります。
  • ③のツィートちょっと間違えました。「細い糸が撚り合わさって太い縄になるという考え方です」は、「細い糸が撚り合わさって太い縄になると捉える考え方です」が正解。人のこと言えませんね。すみません(や)
  • ④ティザーでは、臍帯、手錠など「縄」のモチーフと生物の座礁という二つのストランドが表現されています。もちろん他にもヒントはあります。ドッグタグの数式もそのひとつ。ゲームの発売は先ですが、ユーザーの皆さんとの"ゲーム"は、もう始まっています。皆さんはティザーから何を見つけますか?
  • ⑤コジプロを立ち上げ短期間で人や環境の整備をし、テクノロジーの研究、企画の構築、今回のティザーの制作までを行ないました。30年のゲーム創り経験があるので、不安や心配はありません。支えてくれたのは、マークさんやカイルさん、ソニーの皆さんたちと培った「縄(ストランド)」のおかげです。
  • ⑥もちろん、その「縄(ストランド)」は、ノーマン・リーダスさんとの間にもあります。そのおかげで、2ヶ月半というこの短期間にティザーを完成させることができた。彼は苦しい時期を支えてくれ、今回のオファーを快諾してくれました。
  • ⑦コインゲームの時代から、ゲームは失敗してもやり直しができるcontinueという文法でできていました。ゲームの中での失敗はキャラクターの死でもあるのです。新作では物語でもゲームシステムでも死を描きます。しかし、その死(デス)の意味はこれまでのゲームとは異なるでしょう。
  • ⑧しかしこれまでのゲームと操作性はかわりません。車でたとえると、乗り慣れた車に乗るイメージ。アクセルもブレーキもハンドルも見慣れた車です。いつもの車をストレスなく運転していると、しばらくして全く違う体験をしていたことに気づく。そんなゲームになるはずです。
  • ⑨大好きな作家、安部公房に「なわ」という短編があります。高校生の頃に読んだのですが、この作品は人類の最初の発明である「棒」と「縄」がテーマです。
  • ⑩棒は悪い空間やモノを人から遠ざける。猿人は棒で人類になりました。棒で敵から身を守るのです。しかし、縄は大切なモノや善き人を引き寄せ、守ります。オンラインのゲームは人と繋がりますが、棒で闘います。SNSも棒で繋がっている感じですよね。
  • (11)棒と縄がキーワードです。新作でも棒は使います。でもそれだけじゃないんです。縄を使って人や世界とどうつながるか。棒だけじゃなく、縄で何ができるのか。それをみんなで遊びながら考えるゲームになります。
  • (12)テクノロジーがこれだけ発達した現在、「アクション」とか「RPG」とかゲームをジャンルで分けることにあまり積極的な意味はないと思いますが、『デス・ストランディング』は、新しい「ジャンル」のゲームになるはずです。
  • 連投たいへん失礼しました。せめて新作の輪郭が伝われば嬉しいです。どうかご期待ください(コジマプロダクション一同)