『Disney/Pixar Toy Story: Retro Roundup!』メタスコア79点、高く評価された点とちょっとした不満

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2026年10月15日に発売の『Disney/Pixar Toy Story: Retro Roundup!』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「79 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月14日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは11件、最高は90点、最低は40点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

79Disney/Pixar Toy Story: Retro Roundup!好評 8|賛否 2|不評 1
PlayStation 580(5件)PC78(4件)PlayStation 4—(0件)Xbox One—(0件)Xbox Series X—(0件)Nintendo Switch 2—(2件)Nintendo Switch—(0件)

2Dの素材から立体感を生み出す、今見ても驚異的なグラフィック技術

2Dの素材から立体感を生み出す、今見ても驚異的なグラフィック技術

初代の家庭用ゲーム機向けである『Toy Story』は16ビットの2Dアクションですが、そうは見えないほどの視覚表現を備えています。疑似3Dのキャラクターや視点が変化する背景を駆使し、2D素材から立体的な世界を作り出しており、数十年が経った現在でもその仕上がりに驚かされます。このグラフィック表現は、映画がアニメーションにもたらした技術革新を意識的になぞったもので、当時としては画期的なツールや技法によって実現しました。映画用のウッディを簡略化したモデルがステージに奥行きを与え、Super NintendoとGenesisの性能をどこまで引き出せたかを示しています。動きが滑らかなGenesis版と映像表現が豊かなSNES版を見比べるだけでも、十分に楽しめます。

ここで感心させられるのは、現代の基準での洗練度というよりも当時の制作技術そのものです。『Toy Story』は手ごわい難易度でも知られており、週末にレンタルしただけではクリアできないように作られたとも言われています。本コレクションには全作品共通でセーブ機能やリワインドが用意されているため、かつてプレイヤーを手厳しく苦しめたゲームも、ようやく最後まで遊び通せるようになっています。

セーブとリワインドが手ごわい名作の難易度を緩和して完走を支える

セーブとリワインドが手ごわい名作の難易度を緩和して完走を支える

こうした補助機能こそ、本コレクションの存在意義を支える最大の強みです。16ビット版の『Toy Story』からPlayStation作品に至るまで、いつでも好きな場所でセーブでき、直前のミスをリワインドで巻き戻せます。この2つの機能が揃うことで、手ごわいオリジナル版をクリアする体験は大きく変わります。『Toy Story』はルールやステージの構造が分かりにくい場面が多く、ボスの倒し方を把握するだけで残機を失ったり、初見では回避が困難なトラップに激突したりしがちです。しかしリワインドを活用すれば残機を減らさずに直前からやり直せるため、かつては厳しすぎた進行も、最後まで純粋に楽しむプレイへと生まれ変わります。

リワインドで巻き戻せる時間は約20秒なので、大がかりにさかのぼるというよりは理不尽な場面をすばやくやり直すための機能として作られています。足場の連続する難所の終盤でカメラのせいで落下しても、そのミスを取り消すには十分な長さです。また、本作独自のセーブスロットはオリジナルのセーブ方式と併用できるよう設計されています。パスワード入力や仮想メモリーカードによるセーブも当時のまま残されているため、現代的な便利機能に頼ることも、昔ながらの方法でセーブすることも可能です。ゲーム中にセーブデータを読み込む操作は一般的なエミュレーターより少し手間取りますが、セーブとリワインドを併用すれば、自身の操作ミスやゲーム側の不親切な仕様にも十分に対処できます。ボタン割り当ての変更にも対応しています。

さらに各作品には、ステージスキップや残機無限、無敵状態といったチート一覧が搭載されています。チートを使用すると実績は解除されなくなりますが、全ステージにプラクティスモードが用意されており、自動のお手本プレイを眺めつつ好きなタイミングで操作を引き継げます。初めてシリーズに触れる人や年少のプレイヤーにとっては、攻略手順を学んだり途中で詰まった場所を乗り越えたりする助けになります。一方、当時の攻略法を熟知しているプレイヤーであれば、利用する機会はほとんどありません。

用意された便利機能自体は、リワインド、ステートセーブ、チートメニューと比較的控えめです。リワインドが使える環境では、チートが役立つ場面はステージを丸ごとスキップしたいときくらいに限られる印象を受けます。実質的に頼りになるのは優秀に機能するリワインドとセーブですが、現代のプレイヤーに対する配慮は、パッケージ全体の佇まいほど手厚くありません。たとえば『Toy Story 2』の一人称視点では上下操作が反転しており、これを直すには実績が無効化されるチートを使うしかありません。

制作秘話と開発背景を詳細に解き明かす1時間超のドキュメンタリー

制作秘話と開発背景を詳細に解き明かす1時間超のドキュメンタリー

『Toy Story: Retro Roundup!』を手に入れるもう一つの大きな動機となるのが、1時間近くに及ぶドキュメンタリー映像です。Traveler's TalesやDisney Interactive Studiosの開発スタッフのほか、全ゲーム版でウッディの声を担当したJim Hanksへのインタビューも収録されています。映像ではシリーズの歴史と制作過程をたどるだけでなく、各プラットフォームでゲームを動かすための工夫も解説しています。Genesisで立体に見せる技術から、性能が限られた携帯機にアイデアを収める設計まで、興味深い仕掛けが詳しく明かされます。

この映像の価値を高めているのは、具体的な制作秘話の数々です。『Toy Story』はわずか7か月という短期間で開発され、作業スピードを上げるためにゲーム本体へステージエディターが組み込まれていました。また、Pixarのスタッフが制作途中の映像をひそかに持ち出し、開発チームが原作の内容を少しでも把握できるように手助けしていたエピソードも明かされます。別の映画を原作とする『A Bug’s Life』が収録された理由も語られており、Traveler's Talesにとって3Dアクションへ至る重要な足がかりだったことが分かります。ゲーム開発に関心がある人にとって刺激的なだけでなく、映画スタジオとゲームスタジオが歩んできた協業の歴史を知る上でも貴重な資料です。

映像コンテンツにとどまらず、コンセプトアートやステージのモックアップといった貴重な設計資料、宣伝素材、ページめくりで読める当時の取扱説明書などを収めたギャラリーも用意されています。市販パッケージを3Dスキャンしたモデルを回転させて鑑賞できる機能も備わっています。さらにミュージックプレイヤーには、当時のPC版から収録された非圧縮音源や、今回の発売に合わせて書き下ろされた新曲を含むプレイリストが揃っています。各作品の背景を知るためのアーカイブとしては復刻作品の中でも充実した部類に入り、扱いやすい操作体系のおかげで快適に見て回れます。

ただし、過去のDigital Eclipse作品のようなアーカイブを期待していると、標準的な内容に感じられるかもしれません。そこには、過去作に作り手の人間味を与えていた個人的な品々が含まれていないためです。最初の着想を書き留めた走り書き、手書きの仕様ノート、家族写真、長らく忘れられていた広告といったものは見当たりません。収録資料自体は楽しく閲覧できるものの、基本的には定番のラインナップに落ち着いています。博物館のような濃密な展示を最優先で求める人にとっては欠けているものに気づくかもしれませんが、作品の背景を素直に振り返りたい人には十分なボリュームがあります。

カメラの癖は強いものの現在でもしっかり楽しめる3D作品の完成度

カメラの癖は強いものの現在でもしっかり楽しめる3D作品の完成度

特典以外のゲーム本編に目を向けると、腰を据えて遊ぶプレイヤーに最も手応えを返してくれるのはPlayStation時代の3Dプラットフォーマーです。なかでも『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue!』は、本格的な収集型アクションとして作られています。各ステージにはPizza Planet tokensを獲得する方法が5つあります。Hammのためにコインを50枚集める、隠れた仲間を5体探す、RCとのレースに勝つ、パズルを解く、ボスを倒す、という目標から自由に選べます。先のステージへ進むには一定数のトークンが必要ですが、どの方法で手に入れたかは問われないため、攻略ルートを柔軟に選択できます。一部のトークンを入手するには後半で手に入るMr. Potato Headのパワーアップが必要になり、これが過去のステージを再訪する理由になっています。映画の展開から離れ、工事現場や路地裏といった探索しがいのある場所を舞台に選んでいる点も魅力です。『Buzz Lightyear of Star Command』よりも凝った作りで面白く、本コレクション屈指の楽しさを誇る1本です。ただし3Dプラットフォーマー全体の歴史に照らすと、堅実に作られてはいるものの傑出した出来とまではいえず、ところどころに古さも見られます。

PlayStation版『A Bug’s Life』は、種まきを軸にした3Dパズルプラットフォーマーです。主人公のFlickは種の色を変えられ、色ごとに異なる植物を育てられます。赤い種は跳ねるキノコに、緑の種は若木になります。ステージではこれらを組み合わせる発想が求められます。たとえば最初のステージでは、収集アイテムのFLICK letterが高所にあり、キノコで跳ねても若木の葉へも直接は届きません。それぞれを1つずつ植え、キノコを使って葉に飛び乗ることで、ようやく文字を回収できます。この仕掛けはゲームが進むにつれて発展し、種を強化するアップグレードトークンが登場するステージでさらに広がりを見せます。PS1の版権ゲームとしては珍しいほど自由度が高く、種のパズルが肌に合えば存分に楽しめます。一方で映画への思い入れがなければ単調でぎこちなく感じられる面もあり、現在残る魅力の大半は映画ファン向けです。

両作品に共通する大きな難点が、自由に操作できないカメラです。『Toy Story 2』は基本操作こそ良好なものの、カメラはバズの背後へ戻すか立ち止まって左右を見渡すことしかできず、動かしたい移動中には操作できません。手動で自由に回せないため、足場を渡る場面では立ち止まって細かく位置を微調整する忍耐が求められます。カメラが物陰に引っかかったり、見づらい角度で落ち着いたりすることもしばしばです。リワインドを使えば落下時のやり直しは楽になりますが、カメラ自体の扱いづらさが解消されるわけではありません。

奥深さは控えめながら豊富なチャレンジで手軽に楽しめるレースゲーム

奥深さは控えめながら豊富なチャレンジで手軽に楽しめるレースゲーム

PlayStation版『Toy Story Racer』は、奥深さには欠けるものの堅実に遊べるカートレースで、気軽な気分転換に適しています。一見すると簡素に見えますが、1人プレイ用のチャレンジは豊富に用意されています。各キャラクターに専用のチャレンジがあり、課題をクリアしてArmy Menを集めると新たなチャレンジが解放されます。ルールも通常のレースや最下位が脱落する勝ち抜き戦、4コースで競うカップ戦、最後のおもちゃを目指すバトルモードなど多彩です。おもちゃの視点で疾走する目新しさが活きており、コースの設計にも工夫が凝らされています。画面分割による対戦プレイも当時のまま残されています。

ドリフトはなく、アイテムも定番の効果を持つものが中心で、ハンドリングの反応はかなり過敏です。それでも他の収録作と比べれば今では最も取っつきやすく、コレクションの中では手軽に楽しめる部類に入ります。

融通の利かない操作性や厳しい難易度に加えて携帯機版の粗さが目立つ

融通の利かない操作性や厳しい難易度に加えて携帯機版の粗さが目立つ

本コレクションは当時の仕様や癖を忠実にそのまま残しているため、プレイヤーが過去にどれだけ触れてきたかによって評価が大きく分かれます。特にボス戦を中心とした急激な難易度上昇はバランスを欠いており、時代遅れで融通の利かないシステムも散見されます。3D作品の動きは関節のあるおもちゃの慣性を再現しており、走ってから止まるまでに余計な歩幅が生じて足場から落ちやすく、加速や旋回も戦車のように重く感じられます。当時リアルタイムで遊んだ人やレトロな仕様を受け入れられる人なら、リワインドやセーブの恩恵を受けながら予想以上に楽しめるはずです。子どものころの思い出があれば先へ進むのも容易ですが、現代の快適さに慣れていて思い入れがない人にとっては、融通の利かなさが目について楽しめない可能性があります。

携帯機向けのGame Boy版とGame Boy Color版は、コレクションの中で最も明確な弱点です。据え置き機版以上に操作の制約が大きく、グラフィックもかなり粗いため、最後まで遊ぶ理由を見いだしにくいのが実情です。Game Boy Color版『Toy Story 2』は、懐かしさに浸るために数分触る程度の価値しかありません。Game Boy Color版『A Bug’s Life』は歩きが遅すぎる一方でダッシュは速すぎ、カメラがFlickの動きに追いつかないなど挙動がぎこちない仕上がりです。Game Boy Color版『Toy Story Racer』も動きが硬くスピード感に欠けます。その中ではGame Boy版『Toy Story』にいくらか楽しさが残っています。『Doom』風のステージや一部ボスは削られているものの、ハードの限界まで据え置き機版を忠実に再現しようとしています。当時の粗削りな移植事情を資料として楽しめる人には興味深い内容ですが、それ以外の人には今遊ぶ作品として最もおすすめできません。

また『Buzz Lightyear of Star Command』は、ステージの終点までアニメの悪役と競走し、到着後に戦って捕らえるという展開を繰り返します。どちらのバージョンも作りが単純で、最初のステージが終わるころには同じことの繰り返しに飽きが来てしまいます。携帯機版は操作性に難があるものの、短時間で遊ぶ形式には据え置き機版よりも合っており、画面内の状況も把握しやすくなっています。

当時を再現する画面演出は凝っているがシンプルな表示設定には欠ける

当時を再現する画面演出は凝っているがシンプルな表示設定には欠ける

画面の演出面には細やかなこだわりが見られます。実機を模した画面枠はタイトルの時代に合わせて切り替わり、ゲーム画面が枠へかすかに反射する表現や、Game Boy作品で電池ランプがゆっくり明滅する演出が盛り込まれています。ただし初期設定では、描画されたテレビ画面の中でCRTフィルター越しに表示されます。他の表示設定にも難があり、ズームでは画面の端が切れ、ワイドでは横に引き伸ばされてしまいます。レトロな装飾を楽しめる人がいる一方で、枠やフィルターが視界を邪魔すると感じる人には煩わしくなることがあります。オリジナルのアスペクト比を維持したまま、周囲を黒帯だけにするシンプルな表示設定がない点は惜しまれます。

収録タイトルは主要な作品と各ハード版がしっかり押さえられているものの、『Toy Story 3』や『Toy Story Mania!』は含まれていません。また、細かな違いを除けば基本的には同じ内容である『Toy Story 2』のNintendo 64版やDreamcast版も見送られています。後年の作品や別ハード版を期待していると物足りなさが残りますが、初期の『Toy Story』作品群と『A Bug’s Life』を求めるなら必要な需要は満たしています。

充実した資料と補助機能が魅力な一方、古さを許容できるかが評価を分ける

充実した資料と補助機能が魅力な一方、古さを許容できるかが評価を分ける

『Toy Story: Retro Roundup!』は、シリーズの歩んできた歴史に価値を見いだし、無理なく遊び直したいプレイヤーには勧めやすいコレクションです。本作を支えているのは、充実したドキュメンタリー資料、セーブやリワインド、プラクティスモードといった補助機能、そして今なお目を引く初代『Toy Story』の映像表現技術です。『Toy Story 2』と『A Bug’s Life』はカメラの制約に付き合えるなら現在でも楽しめ、『Toy Story Racer』は気軽な気分転換を提供してくれます。映画ゲームの開発経緯に興味がある人や、子どものころに難しくてクリアできなかった人に適しています。

一方で、購入にあたって最大の懸念となるのはゲームそのものの古さです。現代のゲーム作法に慣れていて作品に懐かしさを感じないなら、融通の利かない設計、ボス戦での急な難易度上昇、PS1時代の不自由なカメラは、補助機能があってもストレスになり得ます。粗い仕上がりのGame Boy版やGame Boy Color版、単調な展開が続く『Buzz Lightyear of Star Command』も同様です。プラクティスモードは初心者を助けてくれますが、ゲーム自体の古さを感じにくくしてくれるわけではありません。過去のDigital Eclipse作品のような個人的な資料や、『Toy Story 3』などの後発作品、すっきりした表示設定を求めるなら、事前の割り切りが必要です。

古びた設計を思い出なしで楽しめるか、そして『Toy Story 2: Buzz Lightyear to the Rescue!』が現在でも通用する秀作なのかについては、メディアの間でも評価が分かれています。アーカイブに関しても、並外れて充実していると見るか、過去のDigital Eclipse作品と比べて標準的な水準にとどまると見るかで意見が割れました。『Toy Story: Retro Roundup!』を今遊ぶ価値があるのは、貴重な特典と親切な補助機能が揃っているからです。その先でゲーム本体をどこまで楽しめるかは、プレイヤー自身の懐かしさや思い入れに委ねられています。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名Disney/Pixar Toy Story: Retro Roundup!
原題名Disney/Pixar Toy Story: Retro Roundup!
ジャンルアクション, アドベンチャー, レース, ファミリー, ドライビング/レース, 子供向け, 横スクロールアクション
プラットフォームPC(Steam), PlayStation 5, PlayStation 4, Nintendo Switch 2, Nintendo Switch, Xbox Series X|S, Xbox One
発売日2026年10月15日
価格Steam ¥3,850 / Nintendo ¥3,850 / Xbox ¥3,500
体験版なし
公式サイトhttp://atari.com/toystory
開発元Digital Eclipse
発売元Atari

ストアページ

ストア名URL
PlayStationhttps://store.playstation.com/ja-jp/concept/10017120
任天堂https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000109105
Xboxhttps://www.xbox.com/ja-JP/games/store/9P4XBZ4RQ4XS
Steamhttps://store.steampowered.com/app/4049170/

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち