『Pro Jank Footy』メタスコア76点、高く評価された点とちょっとした不満

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2026年8月13日に発売の『Pro Jank Footy』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「76 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月10日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは13件、最高は85点、最低は45点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

76Pro Jank Footy好評 6|賛否 6|不評 1
PC76(4件)Nintendo Switch—(0件)PlayStation 571(4件)Xbox Series X—(1件)

巨人やカモメが乱入して試合を狂わせる予測不能の面白さ

巨人やカモメが乱入して試合を狂わせる予測不能の面白さ

身長70フィートの巨大な選手がグラウンドを踏み鳴らし、立ち向かった普通サイズの選手がなんとか倒したものの、倒れてきた巨人の下敷きになって押し潰されてしまいます。この瞬間こそが『Pro Jank Footy』の持ち味をよく表しています。笑いはあらかじめ用意されたギャグからではなく、誰にも予想できない形でシステム同士がぶつかり合うことで生まれ、ゲーム側もそうした予測不能な要素を次々と追加していきます。

その原動力となっているのがパワーアップです。ゴールが決まるたびに失点したチームが3枚のカードから1枚を選び、試合終了まで続く追加ルールを発動させます。チーム全員を巨大化させるものや、選手がランダムに足を滑らせて転ぶもの、ゴールやビハインドの得点価値を変えるものなど多種多様な効果が揃っています。効果が重なるにつれて試合は急速にエスカレートし、第3のチームが乱入したり、カモメが選手を襲ったり、1回のキックでボールがスタジアムの数倍の距離を飛んだりするようになります。試合は激しい点の取り合いへと発展し、めちゃくちゃな展開の渦中で大笑いしながら楽しめます。

こうした騒ぎの土台には、オーストラリアンフットボールの基本がしっかり残っています。両チームがボールを奪い合い、中央の高いポストの間にキックを通せば6点、外側の低いポストの間なら1点のビハインドが入る仕組みです。アーケード寄りの調整によってプレーの中断や細かいルールが削ぎ落とされているため、知識がなくても取っつきやすく仕上がっています。すでにフッティを知っている人や、手探りで覚えるのが好きな人ならすぐに馴染めるはずです。競技が初めてなら、まずはHow to Playのチュートリアルをひと通りこなすのをおすすめします。それでも最初の1時間ほどは何が起きているか掴むのに追われ、そのあとにようやく飲み込めるようになるでしょう。操作自体はシンプルなので、ルールを理解するのに少し時間がかかるだけです。

レトロなピクセルアートとオーストラリア文化への愛

レトロなピクセルアートとオーストラリア文化への愛

ビジュアルはこの作品の雰囲気にぴったり合っています。リアルさを追求するのではなく、派手な色使いとアーケードらしい見た目を目指しており、丁寧なピクセルアートに加えてオプションのCRTフィルターがレトロな質感を際立たせています。新しいパワーアップや風変わりな会場が登場するたびに、思わず手を止めてグラフィックに見入ってしまう場面も少なくありません。ゴールの合間に挟まれるアニメーション演出も、思わず笑ってしまうほどバカバカしさに満ちています。

作中にはオーストラリアらしさが隅々まで行き届いています。チームにはFreecastle FizziesやCeduna Doonasといった珍妙な名前が付き、選手たちもおかしな名前ばかりで、勝利後に流れる各クラブ独自のテーマソングまで用意されています。会場も手入れの行き届いた綺麗なスタジアムから、水たまりで滑る郊外のグラウンドまでさまざまです。中でもユニークなのが芝生すらないショッピングセンターの駐車場で、放置されたショッピングカートが障害物として立ちはだかります。こうした要素が一体となり、茶化しながらもオーストラリアのスポーツ文化への深い敬愛が感じられる風刺劇に仕上がっています。本作の魅力はゲームの仕組みだけでなく、こうした明確な個性からも生まれており、その個性を象徴する声が存在します。

試合を盛り上げる強烈な実況とセリフのバリエーション不足

試合を盛り上げる強烈な実況とセリフのバリエーション不足

その声の主はBroden Kellyで、彼による実況は本作を象徴する大きな魅力です。脈絡のないタイミングで「FOOTY!」と叫ぶお決まりのネタだけでなく、息もつかせぬ試合の熱気を見事に捉えています。激しいタックルのあとに「夜はああいうふうに抱きしめられたい、誰か愛してくれないかな」と呟くような独特のユーモアも光ります。めまぐるしい試合展開にも遅れずに声を張り上げ、プレイヤー以上に混沌とした状況を的確に把握してくれます。

ユーモアはオーストラリア特有の悪童めいた悪ノリが全開で、相手をおちょくる笑いが目立ちます。負けたチームをからかうアンセムが悔しさを強調するため、惜敗したときは傷口に塩を塗られる気分になります。現地の文化になじみがないとピンとこないネタもあるものの、このノリに親しみがある人には強烈に刺さる内容です。

気になったのは語り口そのものではなく、収録されているセリフのバリエーションです。実況がひっきりなしに喋るため、遊び始めて数分で同じセリフを何度も耳にすることになります。プレイを重ねるにつれて、タッチダウンやトライ、ゴールを取り違えるジョークは使い古された印象になり、特定のパワーアップに関するセリフも聞き飽きてきます。実況の良さは最初の新鮮なうちに最も感じられる印象です。さらに試合終盤の慌ただしい場面では、実況がBGMや派手なエフェクトと混ざり合い、音の情報量が多すぎて耳が疲れてしまうこともあります。

友人とのローカル対戦でこそ輝くパーティーゲームの面白さ

友人とのローカル対戦でこそ輝くパーティーゲームの面白さ

『Pro Jank Footy』が本領を発揮するのは、友人とひとつの画面を囲んで遊ぶローカル対戦です。複雑なルールを覚える必要もなく全員が一瞬で画面に釘付けになるため、人が集まったときの盛り上げ役としてうってつけです。定番のパーティーゲームに代わる選択肢として申し分なく、巨人や迷い犬、画面を跳ね回るDVDロゴに対してみんなで騒げる環境があってこそ、面白さが何倍にも膨らみます。

友人と遊んでいると、ゲーム特有の理不尽な展開の受け止め方も大きく変わってきます。相手が選んだカードのせいで土壇場の逆転負けを喫しても、「やられた!」と笑いながら次の試合でやり返す楽しさへと変わります。ところがコンピューターや見知らぬ相手に同じことをされると、ただ不公平に感じてしまいます。隣に気心の知れた仲間がいるからこそ、突拍子もない逆転劇も笑い話として楽しめるわけです。

一方で、オンラインで人間の対戦相手を見つけるのは難しく、対応状況もプラットフォームごとにまちまちです。PS5版のオンラインプレイは部屋を作成するか参加するプライベートルーム形式のみで、ランダムマッチングがないため、フレンドがソフトを持っていないと遊べません。レビュー時点のSwitch版や別のコンソール版にはオンラインプレイそのものが存在せず、PC版にはQuick Matchがあるものの相手が見つかる保証はありません。プラットフォームを問わず、この混沌を一緒に楽しむ相手は同じ部屋で見つけるのが最も確実です。

試合終盤に加速する無秩序とプレイヤーへの感覚過負荷

試合終盤に加速する無秩序とプレイヤーへの感覚過負荷

『Pro Jank Footy』を楽しめるかどうかは、終盤の無秩序を受け入れられるかにかかっています。第3クォーターが終わる頃には何枚ものカードが重複し、もはや試合としての体裁を保つのがやっとの状態になります。ハチャメチャなノリが好きな人にはたまらない展開で、テンポよく試合が進むなかパワーアップが乱発され、スコアすら把握できないパニック状態に陥ります。計画を立てて勝利を狙うことはほぼ不可能ですが、その大味さも含めてパーティーゲームとしての魅力になっています。

しかし、画面の状況を正確に読み取りたい人にとっては、この重なりが激しいストレスになります。試合終了間際にはあまりに多くの要素が画面上で重なり、まともにプレイできない状況さえ生じます。モディファイアによる変化が楽しさを通り越して過剰な刺激になることもあります。視覚や感覚の過負荷に弱いプレイヤーは、派手なエフェクトと跳ね回るDVDロゴが画面を埋め尽くす終盤の数分間に強い疲れを感じるはずです。

また、カードシステムは劣勢側に有利な設計になっているため、点差の開いた終盤に特定のカードが揃うと理不尽に感じられる場面もあります。ずっと一方的にやられていた側が10点ゴールや得点3倍を引き当て、さらにゴールが無償で追加されるShopping Bagまで引いてしまうことすらあります。自分が仕掛ける側なら痛快ですが、受ける側になると心が折れかねません。それでも友人同士の対戦であれば、こうした大逆転も笑って受け止めやすいはずです。

混沌の裏にある戦術的なカード選択とシーズンモードの歯ごたえ

混沌の裏にある戦術的なカード選択とシーズンモードの歯ごたえ

無秩序に見える試合の裏には、しっかりとした戦略性も用意されています。失点時に提示される3枚のカードは、キック力を強化するもの、相手選手を太らせて足を引っ張るもの、試合全体に影響を与えるものといったタイプに分かれています。これらを状況に応じて選ぶことでリスクとリターンの駆け引きが生まれ、どのカードが有効に対抗できるかを覚えること自体がひとつの腕前になります。

なかでもシーズンモードは本作の大きな見どころです。アーケードの格闘ゲームのように1敗で最初に戻される勝ち抜き形式で、獲得したカードの効果は次の試合へと引き継がれていきます。クリアには多様な変数を考慮した本格的な戦略が求められ、手痛い敗北を喫するまでは夢中になれるモードです。とはいえ序盤から手強さが壁になることもあります。最初の対戦相手からして全員が巨人のチームで、相手が踏み鳴らす衝撃波で自軍の選手が倒され続け、ボールをまともにキープできず得点すら狙えない状況に陥ります。シーズンモードはソロプレイで最も楽しめるモードであると同時に、その難しさを痛感する場所でもあります。

ソロプレイを阻む容赦ないAIと頼りない味方の操作感

ソロプレイを阻む容赦ないAIと頼りない味方の操作感

『Pro Jank Footy』で最も不満を感じやすいのがソロプレイです。コンピューターの相手があまりに手強く、試合のあらゆる判定や展開が相手に味方しているように思えてきます。最初の数試合は楽しめても、試合の大半を一方的に攻め立てられる展開が続くため、すぐに遊ぶ意欲が削がれてしまいます。

操作性の問題がこのストレスに拍車をかけます。自動の選手切り替えはボールに最も近い選手を選ぼうとしますが、相手ボール保持者の一歩後ろに配置されて追いつけない場面が頻発します。手動で切り替えようとしても、緊迫した守備で狙った選手を選択できることはほとんどありません。結果として基本的な守備すら当てずっぽうになり、接戦になるはずの展開が一方的な苦戦に終わってしまいます。

味方AIの動きも頼りになりません。攻撃を組み立てようとしても自軍のフォワード陣が密集してしまう一方で、相手のフォワード陣は広々とスペースを確保しています。ボールが自陣のディフェンシブ50に入ると、人数の足りない守備ラインの穴埋めに追われることになります。操作していない味方がボールから離れていくようにも見え、選手切り替えが空振りする原因にもなっています。対人戦ならお互いに同じ操作感で苦しむため笑いに変えられますが、AI相手では混沌が苛立ちにしかならず、難易度を下げる設定すら用意されていません。

乏しいモード数と不親切な設定項目が残す物足りなさ

乏しいモード数と不親切な設定項目が残す物足りなさ

収録モードの少なさも惜しい点です。対戦モードやオンラインプレイ、シーズンモードはよく出来ていますが、AI戦を眺めるだけのWatch Modeや練習用のKick To Kickにはあまり付加価値がありません。そのため選択肢は限られており、発売直後にひとりで遊ぶプレイヤーには物足りなさが残ります。気軽に遊べる試合とシーズンモードだけで満足できるなら十分かもしれませんが、多彩なモードを期待するとすぐに遊び尽くしてしまいます。

設定項目も極めて簡素です。キーやボタンの配置変更はなく、アクセシビリティ設定やAIの難易度設定、問題を起こすパワーアップを個別にオフにする機能すらありません。最も不満を感じる演出や難易度を取り除くことはできない仕様です。PC版の映像設定はCRTフィルターの切り替えくらいしかなく、好みの解像度でウィンドウ表示するには外部ツールを頼る必要があります。PS5版のメニュー周りにも癖があり、誤ってモードを選んでしまうと、一度試合をロードしてからポーズ画面で終了するしか戻る方法が見当たりません。細かな点ではあるものの、全体的にやや作り込み不足な印象を与えています。

本作は長期的なやり込みを想定して作られておらず、開発側もそこを目指していないように見受けられます。そのため評価は試合そのものの面白さに直結します。このハチャメチャな試合展開が肌に合うなら何度も起動する作品になりますが、合わない場合はユーモアの珍しさで一晩遊んで終わってしまうかもしれません。

仲間と画面を囲んで騒ぐなら推せるがソロプレイには注意が必要

『Pro Jank Footy』は、とりわけコミカルな混沌を楽しめる友人同士で遊ぶなら勧めやすい作品です。画面を囲んで遊ぶ環境であれば、巨人やカモメ、カードによる大逆転、レトロな演出、そしてBroden Kellyの実況が合わさって、やめ時を失う体験になります。シーズンモードや失点後のカード選択も、タイトルから受ける印象以上に戦術的な歯ごたえを与えてくれます。

一方で、主にコンピューター相手に遊ぶプレイヤーはその弱点を深刻に受け止めるべきです。AIは容赦がなく、選手切り替えは当てにならず、チームメイトのサポートは弱いうえに、難易度設定もアクセシビリティ設定もありません。主にひとりで遊び、画面上の激しい混沌を面白いというより疲れると感じるなら、不満が楽しさを上回ってしまうため購入を控えたほうが無難です。試合終盤のモディファイアの重なりが痛快な無秩序なのか読み取れない過負荷なのか、またモードの選択肢がソロプレイヤーにとって十分なのかについては、メディアの間でも意見が分かれています。アーケード寄りの作りとはいえ、フッティ初心者がどれだけ容易にゲームに入り込めるかについても見解が異なっています。これらの答えは、どう遊ぶか、誰と遊ぶかで決まります。仲間と遊べば土壇場で勝利を奪うカードも復讐劇の始まりになりますが、コンピューター相手では同じカードもただ不公平に感じるだけです。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名Pro Jank Footy
原題名Pro Jank Footy
ジャンルアクション, カジュアル, インディー, スポーツ, アーケード, アメリカンフットボール, パーティー
プラットフォームPC(Steam), PlayStation 5, Nintendo Switch, Xbox Series X|S
発売日2026年8月13日
価格Steam ¥1,700 / Nintendo ¥1,700 / Xbox ¥1,750
公式サイトhttps://www.powerbomb.com.au/
開発元Powerbomb Games, Tinker Town
発売元Powerbomb Games

ストアページ

ストア名URL
PlayStationhttps://store.playstation.com/ja-jp/concept/10018386
任天堂https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000118002
Xboxhttps://www.xbox.com/ja-JP/games/store/9NJVQDPGHGCM
Steamhttps://store.steampowered.com/app/3621330/

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち