『ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)』メタスコア68点、意見が割れた理由

2026年10月22日に発売の『ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「68 点」で「賛否」という評価になっています。
2026年10月19日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは23件、最高は90点、最低は40点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

68ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)好評 7|賛否 14|不評 2
PC65(9件)PlayStation 568(15件)

攻撃と変身の連鎖は爽快ですが、狙いの甘さで途切れがちです

攻撃と変身の連鎖は爽快ですが、狙いの甘さで途切れがちです

うまく噛み合ったときの『ステューピッド・ネバー・ダイズ』の戦闘は、途切れのない連鎖として気持ちよく展開します。群がる雑魚敵を叩き潰し、エリートエネミーの重攻撃をギリギリのステューピッドパリィで弾くと、光るコアがむき出しになってバイトを叩き込めます。デイビィはその怪物へ変身してスキルを放ち、もう一つのスタイルに切り替えてさらに追撃を浴びせます。攻撃と防御、変身の組み合わせは爽快で、この流れを維持できたときに大きな見返りを得られる設計です。ステューピッドパリィで受けたダメージはリカバリーダメージになるため、体力回復にはバイトし続けるしかありません。一連のループが、休む暇なく次のアクションへと背中を押してくれます。

ただ、この連鎖があまりに途切れやすい点は見過ごせません。タイミングが合っていてもデイビィがあらぬ方向へパリィしてしまう場面があります。バイトも狙ったコアではなく近くの適当な雑魚敵をつかみがちで、野放しになったエリートエネミーに立ち回りを崩されてしまいます。ロックオン機能がないため攻撃が空を切りやすく、距離感をつかみにくい溶岩や氷壁の狭い通路では特にストレスが募ります。肝心な局面でカメラが視界を遮ることもあり、フロアに残った最後の数体を仕留めるのにも苦労します。

この欠点が最も厄介な形で現れるのが、空を飛ぶ敵です。アリーナの外へ逃げるAI挙動が多く、突進や叩きつけのスキルで深追いすると、そのまま奈落へ落ちて大ダメージを負いかねません。足場の上であっても、高度がわずかに上下にずれるだけで攻撃が完全に外れてしまいます。戦闘の魅力と最大の苛立ちが同じ連鎖から生じているため、狙いが外れるたびに爽快感が削がれてしまうのは惜しいところです。

多彩なモンスター形態も、時間制限のせいで高速型に偏りがちです

多彩なモンスター形態も、時間制限のせいで高速型に偏りがちです

モンスターへの変身は単なる見た目や数値の変化にとどまらず、立ち回りをガラリと変えてくれます。スノーフェアリーで敵を凍らせて鈍重なゴーレムの一撃を叩き込み、素早い狼男で懐へ飛び込み、攻撃力を抑えてハーピーで空を飛ぶなど、戦い方は多彩です。特定のプレイスタイルを強要されることもなく、各形態のスキルも候補から選ばれるため、同じコアを拾っても異なる構成を楽しめます。

ただ、その幅広さを生かせるかどうかは好みが分かれます。攻撃的なテンポで進む本作では直接殴り倒すスタイルが噛み合っており、鈍重な形態や遠距離型は時間を浪費している感覚になりがちです。制限時間に追われる状況では、狼男のスピードで敵を蹴散らせるのに、外れるかもしれない技のクールダウンを待つ余裕はありません。試行錯誤が好きで全形態に役割を見出したい人なら楽しめますが、テンポよく攻略したいプレイヤーほど、使い勝手の良い少数の形態に固定されがちです。

また、アクションそのものは大味な手応えにとどまります。多くの戦闘は深く考えずに攻撃を連打するだけで勝てるため、シビアな操作や奥深いコンボを期待すると軽く感じられてしまいます。やがて登場するコンボ評価メーターも意識する必要が薄く、画面は忙しく動くものの、高度な技術が問われる内容ではありません。

爆速で強くなる快感がある一方、厳しい制限時間に追われ続けます

爆速で強くなる快感がある一方、厳しい制限時間に追われ続けます

各ランの最大の魅力は、圧倒的な成長スピードです。レベル1の冴えない弱小ゾンビから一気に最強ゾンビへと駆け上がる成り上がり体験が、ダンジョン攻略に確かな推進力を与えています。ダンジョンを出るたびに経験値の倍率が上がります。後半には1フロアでデイビィのレベルが20を超えて深層へスキップできるため、迷わず次のランへ挑めます。

しかし、全体を縛るカウントダウンタイマーはプレイヤーによって評価が分かれます。立ち止まって戦えばボス戦に必要な経験値を稼げますが、タイムオーバーの危険が付きまといます。かといって先を急げば時間は残るものの、ボスに太刀打ちできない弱さのまま挑むことになり、階層をスキップするとこのジレンマはさらに深刻になります。経験値稼ぎとボス到達の板挟みでリズムを崩されやすいため、じっくり戦いたい人には窮屈ですが、瞬時の判断と目まぐるしい展開が好きな人なら次第に癖になるはずです。

この猛スピードのレベル上げ自体には、不思議な快感があります。すさまじい勢いでレベルが上がり派手な演出が飛び交うため、ドーパミンを刺激されて潜り続けてしまいます。一方で、数値が跳ね上がり画面が光り続けるわりには、頭を半分眠らせて作業しているような淡々とした感覚も残ります。

ビルドの構築要素は豊富ですが、次第にお決まりの型へ落ち着きます

ビルドの構築要素は豊富ですが、次第にお決まりの型へ落ち着きます

変身以外の育成は、ボディハックの装備やパーク、レベルアップ時のスキル選択で組み立てます。デイビィが床に倒された際に周囲へ地雷をまくヘッドパーツのように、単なるステータス強化を超えた効果を持つ装備も存在します。スタイルを選び、戦術に合ったパーツを組み合わせる工夫には確かな面白さがあります。素早い立ち回りに応じてstyle meterが良質なアイテムをくれる仕組みも効いています。

ただし、その奥深さを味わうまでには相応の周回が必要です。強力なパーツやバフは長くやり込まないと解放されず、アンロックの大半も新能力ではなく数値の微増にとどまります。手持ちの構成を少しずつ最適化していくのが好きなら楽しめますが、ランごとの大きな変化を求めると、早い段階でお決まりのパターンに落ち着いてしまいます。

また、ゲーム序盤の不親切さも足を引っ張っています。回避、パリィ、バイトが一気に登場するものの、大量のチュートリアル表示はそれらの噛み合わせを十分に説明してくれません。大型モンスターに頼るより多様なスタイルを試したほうが有利なことも分かりにくく、面白さが腑に落ちるまでには険しい道のりが続きます。

推奨レベルの壁に阻まれると、同じ階層の周回が引き延ばしに感じられます

ゲーム全体の進行は、推奨レベルという構造上の制約に強く縛られています。経験値の獲得倍率はランをまたいで引き継がれるものの、潜るたびにデイビィのレベルとタイマーはリセットされます。次のボスを倒せる強さと十分な残り時間を確保できるまで、周回を繰り返す必要があります。一度倒したボスと再戦する必要がなくダンジョンが拡張されるとはいえ、行く手には何度も壁が立ちはだかります。繰り返しのランはシステムというより単なる水増しに感じられ、プレイ時間を引き延ばすために足止めされている印象を受けます。

この繰り返しに耐えられるかどうかは、何にやりがいを感じるかによって分かれます。長時間潜っていると、アリーナに閉じ込められるまで周囲を無視して目標へ突っ走るだけのプレイになりがちです。ステージの景観も代わり映えがせず、周回を重ねるうちにロケーションの区別もつかなくなっていきます。モディファイアやランダムな強化、多彩な敵の顔ぶれにワクワクできる人なら楽しめますが、ダンジョン自体の変化を求めるとすぐに飽きが来てしまいます。

終盤の難易度設定は特に過酷です。物語の結末に近づくほど理不尽な障害が増えるため、30〜50分かけたランが明確な動機も報酬もない無駄な時間になってしまうことがあります。

タイマーに追われた末のボス戦は、ひとつのミスでランが台無しになります

ボス戦は、タイマーの焦り、スタイルの相性、ターゲティング精度の難点がすべて衝突する過酷な場です。その代表例がアフリートで、回復のためのバイトを繰り出す前に強烈な攻撃を食らい、デイビィの体力が一瞬で削られてしまいます。推奨レベルを上回っていても、安全な変身を確保できていない限り、たった1回のパリィミスで最終階層を目指すランが幕を閉じてしまいます。派手な見せ場のある大掛かりな戦闘が目当てなら本作屈指の見どころになりますが、適切なスタイルを引けなかったランでは理不尽に感じられ、30分の準備が無に帰してしまいます。

先延ばしされる本筋よりも、モールにいる個性的な仲間たちが魅力です

先延ばしされる本筋よりも、モールにいる個性的な仲間たちが魅力です

ダンジョンへ繰り返し挑む原動力は、メインストーリーの結末を見届けることではありません。物語が進むにつれて目標階層が深くなり、死んでいなくても定期的に拠点へ戻ることになります。次にどんな奇妙な展開が待っているかという期待が周回の支えになる反面、大目標であるKOMの撃破は冒頭で提示されてから約20時間も先送りされます。物語としての達成感を重視する人には、ストーリーが空回りしているように映るはずです。

むしろ拠点での時間を価値あるものにしてくれるのは、個性的なキャラクターたちです。身体強化を施すチワワ獣人のアセリノや、ファストフードを新アビリティに変えるゾンビのベッシー、何も覚えていないガーゴイルのゴイルなど、仲間たちは実に個性的です。新しい会話や笑える余談が用意されているおかげで、モールへ戻る楽しみがしっかり生まれています。ただ、深みのある人間ドラマを期待すると物足りなさも残ります。物語の軸となる恋愛関係はほとんど掘り下げられず、一部の脇役も薄味なままで、節目のカットシーンも心情を描くより状況説明に頼りがちです。

徹底したおバカなノリを楽しめる一方、一部の悪ノリには好みが分かれます

『ステューピッド・ネバー・ダイズ』は自らのバカバカしさに全力で振り切っており、魅力の大半はその悪ノリから生まれています。デイビィをトイレに流してダンジョンへ突入し、モール内を巨大なルンバに乗って移動するなど、あらゆる要素に笑いが仕込まれています。子どもっぽいおふざけからシュールな展開、唐突に始まるミュージカルナンバーまでネタの幅は広く、このノリで笑える人なら最後まで飽きさせません。

ただ、恋愛要素に絡むジョークは好みが分かれます。このギャグは、愛する女の子に一切の主体性がないことにデイビィが気づいていない点に依存しています。冷凍庫に遺体として横たわる彼女の過去のSNS投稿へ「いいね」を押して報酬を得る進行もあり、最初はおバカな笑いに見えても、冷静になるほど居心地の悪さが募ってしまいます。

画面を埋め尽くすステッカーとパンクな演出が、独自の熱気を生み出します

ビジュアルとサウンドが織りなすプレゼンテーションは、本作で最も際立った魅力です。鮮烈な色彩、無数のステッカー、ファンキーな衣装、そして破天荒なUIが画面を彩り、どのメニューを開いても何かが動いています。パークを解放するたびに画面右上にステッカーが積み重なっていくなど、ゲームの進行度そのものも装飾として活用されています。勢いのあるパンクのBGMが全体を引き締め、デイビィがどのモンスターに変身しても小さなスナップバックキャップをかぶり続けるなど、細部のこだわりも行き届いています。

この世界観がプレイの推進力になるかどうかは好みに左右されます。画面を埋め尽くすステッカーボムや落書きアート風のパンクジンのノリが好きな人なら、ビジュアルの個性だけで潜る強い動機になり、大味な戦闘も賑やかに楽しめます。ただ、手作りパンク風の空気感が刺さらなければ雑然とした騒々しさに感じられ、スケーターカルチャーの姿勢から期待するほどの手応えは得られないかもしれません。人間とチワワの姿を行き来するアセリノの演出などは際立っています。このノリに乗れる人には周回を支える力になるものの、ターゲティングの甘さや周回作業の課題を解決してくれるわけではありません。

荒削りな戦闘と時間の重圧を受け入れられるなら、飛び込む価値はあります

『ステューピッド・ネバー・ダイズ』は、自分がゲームに求める要素と本作の持ち味が噛み合うなら、十分に遊ぶ価値のある一作です。騒々しくおバカなパンクの個性と熱いBGMが場を盛り上げ、ランごとの急速なレベル上げも爽快感をもたらします。スノーフェアリーで敵を凍らせてゴーレムを叩き込むように、変身の連鎖がきれいに決まったときの爆発力は抜群です。ステッカーボムと落書きアートの混沌としたデザイン、シュールな笑い、そしてモンスター変身のシナジーを試すのが好きな人なら、楽しめる要素がたくさん詰まっています。

一方で、精密な戦闘アクションを求める人にはおすすめしづらいのも事実です。ロックオン機能がないため攻撃やバイトが頻繁に空を切り、特に空中の敵や足場の縁では苛立ちが募ります。レベル上げとボス到達の板挟みにするタイマーが苦手な人や、ボス戦ごとの下準備周回に耐えられない人にも不向きです。奥深いコンボや新能力によるビルド構築、手応えのあるストーリーを期待する人にも合わず、恋愛要素の悪ノリが受け付けない可能性もあります。鮮やかな色彩や音楽、ジョークも、こうした問題を解決してくれるわけではなく、ループへ完全に没入できないもどかしさが残ります。

タイマーが心地よい緊張感を生むのか厄介な制約になるのか、メディアの間でも評価が割れています。また、変身が多彩な戦術を生むのか高速型への偏りに終わるのか、ランダム要素が新鮮さを保っているのか単調さを防ぎきれていないのかについても意見が分かれました。こうした賛否の分かれ目は、そのままプレイヤーが下すべき購入判断と重なります。強烈な個性と引き換えに、時間の重圧、周回の繰り返し、大味な戦闘を受け入れられるなら、トイレに流されて潜る価値は十分にあります。そうした要素が苦手なら、スタイルの魅力だけではプレイを支えきれないはずです。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名ステューピッド・ネバー・ダイズ(Stupid Never Dies)
原題名Stupid Never Dies
ジャンルアクション, アドベンチャー, RPG
プラットフォームPC(Steam)
発売日2026年10月22日
価格Steam ¥7,689
公式サイト—
開発元GPTRACK50 Inc.
発売元GPTRACK50 Inc.

ストアページ

ストア名URL
Steamhttps://store.steampowered.com/app/3486530/Stupid_Never_Dies/?snr=1_7_7_popularcomingsoon_150_1

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち