2026年7月23日に発売の『ドラゴンソード:アウェイクニング』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「78 点」で「好評」という評価になっています。
2026年10月9日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは9件、最高は85点、最低は70点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。
連撃の合間にキャラクターを切り替えるシグナルスキルの爽快感

コンボの終わりに次のヒーローが画面へ現れ、間髪を入れずに追撃を繰り出します。この瞬間こそが『ドラゴンソード:アウェイクニング』の核となる部分です。連撃は滑らかでレスポンスがよく、アクションのアニメーションも重みとスピード感を兼ね備えています。キャラクターの攻撃の終わり際にそのまま交代を発動できるため、一撃ごとの手触りとチーム編成の面白さが一つのシステムとして機能しています。
交代を単なる演出にとどめない理由は、明確な発動条件にあります。シグナルスキルは、敵がスタンしたり状態異常の蓄積が一定値に達したりした際に、瞬時にキャラクターを切り替えられます。典型的な序盤の連携を見ると、その仕組みの面白さがよく分かります。まずはカステラのスキルで敵をスタンさせます。そこへリュートが交代で飛び込み、シグナルスキルで敵をつかんで叩きつけます。さらにAriaが火炎爆弾で追撃し、一連のアクションが次の布石へとつながっていきます。リュートのSwordgrabはスタン中の敵にしか効かないため、彼を軸に据えるならスタンを素早く蓄積できる仲間との編成が欠かせません。適切なチームを組めば、まるでクールダウンが存在しないかのようにスキルを次々と回せます。多くの戦闘では、敵のBreak gaugeを満たしてSuper Armorを剥がすことが主な目標となり、ボスであっても自由に攻撃できる大きな隙を作り出せます。ここでは単純なステータスの高さ以上に、チームの攻撃順とキャラクター同士の相性が重要です。綿密に練られたパーティは、数値だけで選んだチームよりもはるかに長く敵へ圧力をかけ続けられます。
普段の戦闘で求められる以上の奥深さが、システムの内側にはしっかりと備わっています。交代によって敵のヘイトを外せるうえに、退場するキャラクターはダメージを受けないため、交代のタイミングは攻撃だけでなく防御手段としても役立ちます。もっとも、通常のバトルでそこまで意識する必要はほとんどありません。こうした奥深さは突き詰めたいプレイヤーに向けて用意されており、そうでない人に無理強いされる心配はありません。
ただし、敵が密集した混戦になると、操作の快適さが損なわれてしまいます。画面上に多数の敵や派手なスキルエフェクトが溢れかえると、戦況を目で追うのが難しくなります。ターゲットロックや一部のアクションの挙動も、1対1の戦いと比べると不自然に感じられます。激しい乱戦では、カメラワークのせいで視界外から攻撃を受けてしまう場面もあります。これは操作性そのものの問題というより、密集した戦闘における視認性の問題です。1対1の戦いやボス戦であれば、ゲーム中のどの場面でも変わらずキレのある手応えを楽しめます。
ガチャに頼らず狙ったキャラクターを確実に選べる編成システム

戦闘がキャラクター同士の連携に依存しているからこそ、仲間をどう手に入れるかは極めて大切です。この点こそが、『ドラゴンソード:アウェイクニング』が原点から最も大きく進化した部分です。ヒーローたちはストーリー報酬のほか、クエストや物語の進行で手に入るFate's Invitationsを使った確定交換で迎えられます。目当てのキャラクターを直接選べるため、運に賭ける要素はありません。交換画面にはガチャ特有の設計がはっきりと残っているものの、得られる結果はガチャと正反対で、思い描いた理想のパーティを確実に組めます。そのおかげで、本作ならではの交代アクションを序盤から確実に味わえます。
自由に選べるからといって、最初から全員が揃うわけではありません。大半のメンバーは運に頼らず入手できるものの、一部のキャラクターはストーリーの進行と結びついています。全キャラクターを解放するには、キャンペーン全80のメインミッションを進める必要があります。運の要素が計画性に置き換わったとはいえ、すべてのキャラクターを揃えるには相応のプレイを積み重ねなければなりません。
この仕組みが戦闘の新鮮さをどれだけ保ってくれるかは、バトルに何を求めるかによって評価が分かれます。新たな仲間が加わるたびに、その効果を軸にした新しいチームを組む機会が生まれます。Kalsionは火属性と空中攻撃に特化しており、Kalienと組む火属性チームにも、SerisやReinaと組む空中特化チームにも自然に組み込めます。燃焼を軸にしたKalien、Aria、Kalsionの3人編成なら、スキルをほぼ途切れなく回し続けられます。総勢19人のキャラクターで試行錯誤を重ね、どのシグナルスキル同士が噛み合うかを探すのが好きな人なら、その探求だけで冒険の大部分にわたって戦闘を楽しめます。ボスの行動をほぼ封じ込められる強力な組み合わせもあれば、まったく噛み合わない編成もあり、相性を見極める過程そのものが面白さの大きな部分を占めています。それは、探索済みのエリアを再訪するルーチンに飽きがきても色褪せません。
その一方で、戦闘システム自体の絶え間ない変化を期待する人からは、そこまで好意的な評価を得られない可能性があります。チームの連携パターンを一通り把握してしまうと、戦闘はクールダウンの合間に通常攻撃を挟むだけの単調なものに落ち着きがちで、進行による変化もパッシブスキルの強化程度にとどまります。そうしたプレイヤーにとっては、交代アクションも単調なサイクルの上に添えられた一時の飾りに見えてしまうかもしれません。
ファミリアに乗って隅々まで探索したくなる鮮やかなフィールド

『ドラゴンソード:アウェイクニング』はビジュアルが美しく、その鮮やかさは作品を評価するうえで欠かせない要素です。自然環境は深みのある青や緑に満ちており、キャラクターたちも大胆な色彩で魅力的に描かれています。カットシーンでは人物の細やかな表情や生き生きとした世界の様子に焦点を当てており、敵のグラフィックも丁寧に作られています。冒険を進めるにつれて新たなボスやモンスターが次々と現れ、各地で戦う時間に心地よい変化を与えています。
この世界は、プレイヤーが探索することを前提に作り込まれています。ファミリアに乗れば切り立った崖でも登ることができ、驚くほど深い水底へも潜れるため、マップ全体がその行動範囲を想定して設計されています。宝箱は高所や死角に巧みに隠されており、チャレンジダンジョンの中には深海の底に佇むものまで存在します。ファミリアでの移動は快適で手に入る報酬も最後まで役立つため、好奇心が自然とメインルートから外れるよう誘ってきます。偶然拾った宝の地図をきっかけに、master skillsを強化するマニュアルが入った隠し財宝にたどり着くこともあります。地図に記されていない場所が思わぬところに現れ、隠された謎解きは見つけ出した労力にしっかり応えてくれます。育成のための周回に比べると、探索はどうしても稼ぎ終えた後の副次的な活動に感じられることもありますが、実際に探しに出かけて空振りに終わることはめったにありません。
道中で見つかる任意のチャレンジは、戦闘と比べるとはるかに単純です。バトルにおける多彩な状態異常の駆け引きに比べると、フィールドのギミックは拍子抜けするほどシンプルに感じられます。物を置く・押す・投げるといった動作や文字合わせ、マーモットのミニゲーム、リングをくぐりながらの飛行、特定の敵の討伐といった素朴な課題が中心です。プレイヤーの気分によって、この単純さは単調に感じられることもあれば、広大な世界を巡る箸休めとして妥当だと受け止められることもあります。これらのアクティビティは、発見すること自体が最大の報酬である旅路において、地味ながら確かな役割を果たしています。
個性豊かな仲間たちの描写と好みが分かれるコミカルなリーダー

本作は仲間たちを本当に大切な存在として扱っており、メインミッションでもサイドミッションでも個性の描写に時間を割いています。全員が同じ深さで描かれているわけではなく、定番のタイプに当てはまるキャラクターも混ざっていますが、多彩なキャストのおかげでオルビスを巡る旅やカットシーンが楽しく彩られています。サイドクエストでは共に戦った仲間たちの過去が掘り下げられ、次の目的地へ向かう関心を自然と引き出してくれます。
キャストの中で最も評価が分かれるのがジョニーです。傭兵団の団長である彼は、根拠のない自信に満ちあふれ、真っ先に突撃するコミカルなトラブルメーカーとして登場します。しかし物語が進むにつれて彼が有能で真剣なリーダーであることが明らかになり、リュートの正体に最初に気づくのも彼です。深刻な状況に放り込まれるコミカルな人物が好きな人なら、このギャップによって彼は物語の大きな見どころになります。その一方で、傲慢な態度が長い間とがめられないキャラクターにうんざりするタイプなら、彼が真価を発揮する前に忍耐を試されることになります。
謎が深まる後半の展開とテンポを落としがちな長い会話シーン

物語にどれだけ引き込まれるかは、プレイヤーが何を期待して臨むかによって変わってきます。若き主人公、再来するドラゴン、探し出すべき六英雄という前提は、まさに王道のファンタジーです。それを一段引き上げているのが、キャラクター同士の複雑な人間関係や、序盤に投げかけられる大きな謎です。「6人の英雄に対して、なぜ像は5体しかないのか」という問いを皮切りに、後半ではリュートをめぐる本格的なサスペンスが展開していきます。巧みに演出された回想シーンや、英雄たちが見かけ通りの存在ではないことを匂わせる描写が、旅路に心地よい重みを与えています。謎が解き明かされるのをじっくり待てる人なら、その期待はしっかりと報われます。ただ、定番のファンタジー設定を見飽きている人や、冒頭から怒涛の展開で惹きつけられたい人にとっては、丁寧に作られてはいるもののどこか既視感のある平凡な物語に映るかもしれません。
一方で、特定の場面におけるペース配分の悪さが、物語への没入を難しくしています。序盤は登場人物の紹介やチュートリアル、勢力や人間関係を説明する会話が延々と続き、ゲーム独自のリズムをつかむまでに時間がかかります。さらに後半でも、あちこち走り回りながら戦闘や探索なしで最大30分も会話を聞かされる区間が存在します。4つのカットシーンに細切れにされ、その合間ごとに次の話し手のもとまで歩かされるオルビスの指導者たちの作戦会議は、このテンポの悪さを象徴しています。重要な出来事があっさり流されてしまうこともあれば、些細なやり取りが間延びすることもあります。こうした場面はキャンペーンのテンポを落としていますが、作品全体の印象を決定づけるほどの致命傷ではありません。物語はゲーム全体を牽引するというより後ろから支える役割を担っており、その最良のドラマは後半に訪れます。
ガチャの名残を感じさせる単調な素材集めと重いキャラクター育成

キャラクター育成は本作最大の弱点であり、基本無料のガチャゲームだった前身の仕組みが最もはっきりと影を落としている部分です。レベル上げやスキルの強化、装備の充実は、すべて戦闘を周回して手に入る通貨や素材の消費に依存しています。キャラクターのレベル上限は初期状態で20にとどまり、限界突破を重ねて最大80まで引き上げなければなりません。装備のメインステータスは調整できるものの追加効果は完全にランダムで、理想の剣を探す作業はハクスラさながらの装備厳選へと発展します。チームの育成ペースが遅いため、せっかく計画した理想パーティの完成は遠のき、必要な素材を集めるためだけに歯ごたえのない戦闘を繰り返すことになります。このシステムは、買い切り型のシングルプレイRPGへとうまく馴染んでいません。
ゲームが進むにつれて、この作業感はより重くのしかかります。後半になると通貨が手に入りにくくなり、複数のキャラクターを同時に強化しようとすると負担は一気に跳ね上がります。理想のパーティを1つ育てるだけで膨大な時間がかかるため、2つ目や3つ目のチームを実戦投入するにはさらに途方もない時間が必要です。もちろん緩和策がないわけではありません。確定交換用の素材によって無駄な周回は抑えられ、ダンジョンを1回クリアするだけでキャラクターを一段階成長させられる場面も多くあります。メニュー画面やショップを積極的に活用すれば、レベル上げや装備の維持もそこまで苦にならないと感じられるかもしれません。しかし、それは作業をうまくやりくりする方法であって、作業そのものが消えたわけではありません。
さらに一部のミッション設計が、反復作業の退屈さに拍車をかけています。優れたミッションは白熱したボス戦へと盛り上がっていきますが、そうでないものは単なる雑用にすぎません。石像の掃除やお使い配達、どうしても必要なお金や素材のための資源集めといった具合です。確定入手のおかげでキャラクター集め自体はプレイヤーに優しい設計ですが、そのメンバーを実戦で通用させるには地道な周回が避けられません。新しい編成を試す楽しさでこの作業感を埋め合わせられるかどうかは、試行錯誤をどれだけ楽しめるかにかかっています。
モバイル向けUIの煩雑さと属性表記の不親切さが生む分かりにくさ

インターフェースが必要以上に分かりにくい点も惜しまれます。育成メニューは無数のアイコンや通知マーク、モバイルゲーム特有の入り組んだシステムで埋め尽くされており、最初の数時間はその情報量に圧倒されてしまいます。特にガチャ形式の育成や実績システムに慣れていない人なら、なおさら戸惑うはずです。カットシーンの中には、タッチスクリーン向けに作られたかのような3つの操作ボタンが重なって表示されるものさえあります。もっとも、育成や実績のメニューは操作を重ねるうちに把握しやすくなるため、混乱が最も大きいのは序盤に限られます。
しかし、表記の不親切さという問題はより長く尾を引きます。インベントリやキャラクター画面では属性がアイコンでしか表示されない一方、特定のダンジョンでは敵の弱点がテキストの属性名で示されます。20時間ほどプレイした時点でも、それらの名前が直感的に一致しないと感じることがありました。そのため、どの属性が戦闘に適しているかを判断するのが本来よりも難しくなっています。もっとも、十分に強化した強いチームなら、ほとんどの戦闘を力押しで強引に乗り切れてしまいます。
ローカライズの品質にも言語ごとのバラつきが見られます。一部の言語版では、タイトル画面の「Press Start」といったテキストが英語のまま残されていたり、文章がダイアログボックスからはみ出していたりします。その一方で、ロシア語翻訳などは非常に丁寧で良好な仕上がりを見せています。
十分なプレイボリュームと仲間と気軽に挑める協力レイド

ゲーム内で遊べる要素は豊富に用意されています。メインキャンペーンをはじめ、サイドミッション、フィールド探索、ダンジョン攻略、キャラクター収集、任意のアクティビティを合わせれば、プレイ時間は優に数十時間に達します。大半のプレイヤーにとっては十分すぎるボリュームです。ただし、フルプライスのパッケージタイトル並みの密度を期待すると、ライブサービス型から買い切りへ方向転換した名残がわずかに顔を出し、物足りなさを感じるかもしれません。
協力プレイはメインの要素というよりも、ありがたいおまけのような位置づけです。レイドはソロでも最大3人でも挑戦でき、招待コードで友人を呼んで一緒に戦闘を進めたり、モンスターや素材を狩ったりする時間は良い息抜きになります。マルチプレイが本作の主役でないことは明らかですが、無理に強要されない気楽な遊びとして心地よく機能しています。
爽快な交代アクションが光る一方で育成周回の作業感が好みを分ける
『ドラゴンソード:アウェイクニング』は、レスポンスのよい交代アクション、運に頼らず自分で選べるキャラクター編成、そして寄り道が報われる美しい世界を重視するなら、遊ぶ価値のある一本です。ヒーローを素早く入れ替えながら戦う爽快なアクションや、シグナルスキル同士が綺麗に噛み合うパーティを探すのが好きな人に向いています。ガチャで運試しをすることなく、ストーリーやクエストの報酬で目当ての仲間を確実に迎えたい人にも適しています。鮮やかなアニメ調のビジュアルと隠された報酬に満ちた探索はそれだけでも魅力的で、基本はソロ向けの冒険でありながら、友人とは任意で協力プレイのレイドも楽しめます。チーム編成をじっくり煮詰めていくのが好きな人ほど、本作を心から楽しめるはずです。
購入前に考慮しておくべきなのは、キャラクター育成に必要な繰り返しの周回作業です。この負担はゲーム後半になるほど、また複数の仲間を同時に強化しようとするほど重くなります。モバイルゲームの出自から受け継いだ、ごちゃごちゃしたインターフェースやアイコンのみの属性表記も頭に入れておく必要があります。チームのスキルを一通り確認した後も戦闘システムの継続的な変化を望む人、物語の最初の1時間から強烈に引き込まれたい人、フルプライスのパッケージタイトル並みの濃密なコンテンツを期待する人は、慎重に検討したほうが賢明です。
各メディアの間で評価が分かれたのも、まさにこうしたポイントでした。ヒーローの組み合わせを試すことで戦闘の新鮮さが保たれたとするメディアもあれば、スキルの連携を把握してしまうと戦闘は進化しなくなったと感じたメディアもありました。物語におけるキャラクター同士の関係や後半の真相が引き込まれるものなのか、それとも感情移入するには平凡すぎるのかについても、フルプライスのパッケージタイトルに見合うだけのコンテンツ量があるのかについても、意見が分かれています。これらは決定的な欠点というより、好みの違いによる部分が大きいです。好みに合うプレイヤーにとって、本作を遊ぶ最大の理由はコンボの終わりに繰り出すあの鮮やかな交代にあります。ただし、その理想のパーティは繰り返しの地道な作業によって築かれるものだと、あらかじめ覚悟して臨む必要があります。








製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル名 | ドラゴンソード:アウェイクニング |
| 原題名 | DragonSword : Awakening |
| ジャンル | アクション, アドベンチャー, RPG |
| プラットフォーム | PC(Steam) |
| 発売日 | 2026年7月23日 |
| 価格 | Steam ¥3,480 |
| 公式サイト | — |
| 開発元 | Hound13 Inc. |
| 発売元 | Hound13 Inc. |
ストアページ
| ストア名 | URL |
|---|---|
| Steam | https://store.steampowered.com/app/4570720/ |










