『SONIC PICO PARK』メタスコア80点、高く評価された点とちょっとした不満

,

2026年11月12日に発売の『SONIC PICO PARK』のメディアレビューが公開され、Metacriticのメタスコアが集計されました。総合点数は「80 点」で「好評」という評価になっています。
2026年11月5日時点での集計内容となっており、採点対象のレビューは7件、最高は85点、最低は80点という結果でした。以下にレビューの総まとめを記載しているので購入の参考になれば幸いです。
※スコアは寄稿記事が増減して一定期間は上下しますが、大きく変動することは稀です。

80SONIC PICO PARK好評 7|賛否 0|不評 0
Nintendo Switch—(0件)Xbox One—(0件)PC—(3件)Xbox Series X—(0件)Nintendo Switch 2—(0件)PlayStation 580(4件)

スピンダッシュやリングが本格的なパズルギミックとして活躍する

スピンダッシュやリングが本格的なパズルギミックとして活躍する

『Sonic Pico Park』は、パズルの外側だけを差し替えた安易なコラボ作に終わっていません。色違いのネコをハリネズミに置き換えただけの内容ではなく、スピンジャンプやスピンダッシュ、リングといったシリーズおなじみの要素が、パズルを解くための実践的な道具として組み込まれています。スピンダッシュで壁を破壊できるほか、ダメージを受けた後の短い無敵時間を利用するリングの仕組みもパズルの核になっています。リングを持つプレイヤーが無敵時間を利用して危険な壁を通り抜けて道を開いたり、仲間の代わりにダメージを受けたりするステージが用意されています。後半になると、全員でゴールプレートへたどり着くために、グループ内でリングを無駄なく受け渡しながら進むチームワークも求められます。

レベルデザインにも、各キャラクターの個性やシリーズの歴史がしっかり反映されています。テイルスは仲間を運ぶとすぐに疲れてしまい、シャドウは放置されると苛立ち始めます。さらにスプリングやboost pads、ループに加え、Chaoを護衛するステージまで登場します。序盤ではチーム全員がバンジーコードで結ばれ、まるで『Knuckles Chaotix』を思わせる連動アクションを少しずつ学んでいきます。仲間が足場を踏ん張って支える間に、1人が崖下へぶら下がって鍵を回収するような連携は、まさに本作ならではの楽しさです。手応えのあるボス戦も用意されており、劇中にはChaos Controlまで飛び出します。

こうした仕掛けをどれほど新鮮に感じるかは、プレイヤーの経験によって分かれます。シリーズのファンや初心者は、コラボによってパズルの手触りが大きく変わったと感じられるはずです。一方で『PICO PARK』をやり込んできた人にとっては、ボタンや番号付きブロック、スイッチといった従来のギミックが多く目に留まり、ソニックらしいアイデアが一部のステージに偏っているように映るかもしれません。それでも、そうした固有のアイデアが作品全体の価値を高めているのは確かで、本作で最も独創的な見どころになっています。

構成のテンポも良く、最後まで飽きさせません。各ワールドは1つのギミックをテーマにした短い4つのステージで構成されており、最初はシンプルながらも進むにつれて驚くほど多彩に発展していきます。ステージが進むたびにひとひねり加わり、ソニックらしいアクションがアクセントとして効いています。仲間としっかり協力できれば、大半のパズルは数分程度でテンポよくクリアできます。

パズルとしては快調だが本来の突き抜けた疾走感には乏しい

パズルとしては快調だが本来の突き抜けた疾走感には乏しい

従来の『PICO PARK』と比べると全体のテンポは速くなっています。軽快なスピード感によって展開はスムーズになりますが、操作が難しくなりすぎたり、解き方を相談する時間を奪われたりすることはありません。協力パズルゲームとして見れば、ちょうどよいバランスに仕上がっています。ただし、ソニック特有の疾走感を期待すると物足りなさが残ります。ループや高所のワイヤー区間を見ても一気に駆け抜ける場面はほとんどなく、スピンダッシュでループを抜けても本来のスピードには遠く及びません。横向きのスプリングも勢いよく吹き飛ばしてくれるものの、大半は危険な障害物へ突っ込ませる配置になっています。本作で求められるのはスピードに乗った勢いではなく、焦らず待つ姿勢と正確なタイミングです。

操作体系は移動とジャンプ、スピンだけで、説明を受けなくても直感的に動かせるため、新しいプレイヤーを気軽に誘えます。ただし、PC版を始めたばかりの頃には注意が必要です。3人プレイではジャンプしようとしてスピンダッシュを誤って入力してしまい、仲間にぶつかる事故が起きやすいため、操作が手に馴染むまでは何度かやり直しを強いられました。

全員クリアのルールが生むトラブルと笑いこそが最大の魅力

全員クリアのルールが生むトラブルと笑いこそが最大の魅力

『Sonic Pico Park』は完全にグループで遊ぶことを前提に作られており、仲間と顔を合わせたときに最大の魅力を発揮します。各ステージが短いため、ちょっとしたドタバタやハプニングもそのまま笑いに変わります。大半のステージではミスをしても直前の地点に戻されないため、友達を穴に突き落としたりいたずらを仕掛けたりしてもゲームの進行が台無しになりません。誰の作戦が正しかったのかと言い合いになる時間も含めて楽しめます。もっとも、5分で終わるはずのステージでも、1人が邪魔を始めて全員で大騒ぎになると、収拾がつかなくなって15分ほど足止めされることも珍しくありません。

一方で、全員が揃ってゴールプレートへ到達しなければならず、1人でもミスをすればステージの最初からやり直しになる厳しいルールも存在します。特にボス戦では複数のフェーズをノーミスで突破しなければならず、たった1人のミスでチーム全体が全滅する過酷な戦いになります。それだけに、一緒に遊ぶグループのノリがゲーム体験を大きく左右します。しっかり協力し合える友達となら最高の時間を過ごせますが、邪魔することばかりに夢中なグループだと、果てしないやり直しのループに苦しむことになります。

ステージの構造が参加人数に合わせて柔軟に変化する仕組みも秀逸です。2人プレイなら相手の頭に乗るだけで届いた足場も、8人プレイになると遥か頭上に離れ、キャラクターを何段も積み重ねてハシゴを作らなければ届きません。向こう岸へ渡るために複数の飛行キャラクターが必要になることもあれば、1人の飛行キャラクターが空中ブランコのように連なった全員を一気にぶら下げて運ぶ場面もあります。同じステージでも参加人数によって解法そのものが変わるため、遊ぶメンバーの規模が変わるたびに新鮮な感覚で挑めます。

参加人数が増えるほど盛り上がり対戦モードの真価も発揮される

参加人数が増えるほど盛り上がり対戦モードの真価も発揮される

本作はプレイヤーが1人増えるごとに面白さが増していくため、可能な限り大人数を集めて遊ぶのがおすすめです。ローカルプレイで最大4人、オンラインなら最大8人まで対応しているほか、リビングのソファに3人、オンラインで5人が合流するといった混成プレイにも対応しています。

人数の多さが最も効いてくるのが、対戦型のBattle modesです。障害物を避けながら集めたリングの数を競い合ったり、過去作に登場した球集めミニゲームのBlue Sphereを見下ろし視点で再現したモードで勝負したりできます。ローカルで4人、あるいはオンラインで8人が揃えばテンポが格段に良くなり、対戦の熱気も一気に跳ね上がります。2〜3人程度だとBlue Sphereのオマージュ要素があっても盛り上がりに欠けるため、大人数を集めたときにこそ真価を発揮するおまけコンテンツです。

可愛らしいドット絵の一方で固有アクションの出番は限られる

可愛らしいドット絵の一方で固有アクションの出番は限られる

『PICO PARK』特有の頭でっかちで小さなドット絵で描かれたキャラクターたちは、本作の大きな見どころです。ソニックや仲間たちには固有の待機アニメーションが用意されており、踊り出したり細かな仕草を見せたりと、制限されたドット絵の中でそれぞれの個性が丁寧に表現されています。背景がシンプルなだけに、ステージ上をちょこちょこと動き回る姿が際立って見えます。

しかし、キャラクター造形が魅力的なだけに、その能力をゲームプレイに活かしきれていない点が惜しまれます。テイルスやルージュ、クリーム、Charmyは空を飛べ、ナックルズは滑空できるものの、飛行アクションが求められる場面自体がそれほど多くありません。大半のキャラクターには固有の特殊能力が用意されておらず、飛行が必要なステージで該当キャラクターを選んでいなかった場合でも、ゲーム側で一時的に自動交代させてくれます。また、体の大きなビッグやオメガ、Vectorは、その巨体を活かす専用ステージでのみ変身して操作する形式になっており、普段使わないキャラクターに触れる仕掛けとしては非常に盛り上がります。ただ、最初から最後までお気に入りのVectorで遊び続けたいと思っても、そうした使い方はできません。

見やすいものの地味な背景と新曲揃いのBGMには華がない

見やすいものの地味な背景と新曲揃いのBGMには華がない

ドット絵の愛らしさを除くと、全体的な演出面でのソニックらしさはやや控えめです。特にサウンドトラックは物足りなさが残ります。楽曲はすべてチップチューン調の新曲で構成されており、過去の名曲アレンジが1曲も入っていないため、キャラクターたちのような強い個性が音楽から感じられません。ステージ美術も『PICO PARK』らしい単色寄りで装飾を抑えたシンプルな構成を引き継いでいます。視認性に優れており見た目が悪いわけではないものの、本家ソニックのような鮮やかで色彩豊かな世界観は持ち込まれていません。

また、過去作の要素を盛り込んだサプライズの中には、本作自体の個性を薄めてしまっているものも見受けられます。過去のアイデアをパズルとしてどう再構築するかを考える楽しさは残っているため、『PICO PARK』ならではのパズルの面白さ自体は損なわれていません。それでも、近年の作品で繰り返されてきた懐古的な演出に食傷気味なプレイヤーにとっては、単なる目先の気を引く仕掛けのように映る可能性があります。

一度クリアすると再プレイの動機が薄く短時間で終わってしまう

本作最大の弱点は、一度クリアした後に繰り返し遊ぶ動機に乏しい点です。エンドレスランモードやリングバトルといったサブモードは数回楽しむ分には良いものの、続けて遊ぶとすぐに底が見えてきます。特にエンドレスランモードは、完成度の高い本編ステージと比べるとやや大味に感じられます。一通りクリアしてしまうと再び起動する理由を見つけにくいため、新鮮さを取り戻すには、別の友達を誘って参加人数を変え、パズルの構造そのものを変化させるしかありません。

ボリュームに対する受け止め方はプレイヤーの好みによって分かれます。2人で進めた場合、本編はおよそ2時間でクリアでき、すべての要素を遊び尽くすとしてもさらに数時間あれば十分です。多くのグループにとっては、ちょうど面白くなってきたところで幕を閉じる感覚になるはずですが、それだけ「もっと遊びたい」と感じさせるのは、ソニック要素を組み込んだギミックが機能している証拠でもあります。テンポの良さを歓迎する人であれば、ギミックを無駄に引き延ばさずサクサク進むスマートな構成として好意的に受け止められるでしょう。マルチプレイのドタバタによって自然とプレイ時間は伸びるものの、全体として短いゲームであることに変わりはありません。

加えて、本作には1人用モードが存在しません。リビングで並んで遊ぶにしてもオンラインにしても、常に自分以外のプレイヤーが最低1人は必要になります。他人との協力を前提にパズルが設計されているため、ゲームのコンセプトとしては筋が通っているものの、一緒に遊んでくれる相手が見つからなければまったく遊べない点には注意が必要です。

気の合う仲間と一度きりのドタバタを楽しむなら文句なく買い

『Sonic Pico Park』は、足並みを揃えて協力できるグループになら自信を持っておすすめできる一本です。スピンダッシュやリング、キャラクターごとのクセが単なる飾りではなく、パズルを解くための実用的な道具としてしっかり機能しています。愛らしい頭でっかちのドット絵キャラクターに加え、参加人数に合わせてダイナミックに変化する短いステージは、人数が増えるほどドタバタとした楽しさを引き立てます。一晩か二晩を仲間と賑やかに楽しむパーティーゲームとして、十分な満足感を味わえます。見た目だけでなくパズルに組み込まれたアクションを楽しみたいファンや、大勢の友達を集められる人にとっては、遊ぶ価値の非常に高い作品です。

一方で、気になる点もいくつかあります。クリア後に繰り返し遊ぶ動機が薄く、サブモードも早い段階で飽きが来てしまいます。移動スピードは『PICO PARK』より速いもののソニック本来のスピードには及ばず、飛行キャラクターや大型キャラクターが活躍するステージもごく一部に限られます。また、BGMや背景グラフィックはキャラクター造形ほどの作り込みが感じられません。誰か1人でも失敗すれば即やり直しになるため、悪ふざけが過ぎるグループだとストレスが溜まりやすい仕様です。過去作オマージュの多さに食傷気味な人はサプライズに目新しさを感じにくい可能性があり、PC版を初めて遊ぶ人はジャンプとスピンダッシュの誤爆にしばらく悩まされることになります。そして何より、1人では遊べないため必ず相棒を確保しなければなりません。

各要素に対するメディアの評価も分かれています。ソニックの要素がパズルにどこまで溶け込んでいるかについては、全体に巧みに組み込まれていると称賛するメディアがある一方で、大半は従来の『PICO PARK』の流用でソニックらしさは一部に留まると指摘するメディアもありました。移動のスピード感についても、テンポアップを好意的に捉える声と、本格的な高速アクションには程遠いとする声に分かれています。全体のボリュームに関しても、多くのメディアが短すぎると感じた一方で、ギミックの鮮度を保ったまま一気に駆け抜ける引き締まった構成だと評価するメディアも見られました。

本作の最大の長所である「友達と遊ぶ楽しさ」は、そのまま本作が抱える限界にも直結しています。プレイ体験の充実度もリプレイ性も、すべては一緒に遊ぶグループの相性や人数に委ねられています。それでも、気の合う仲間たちと一度きりのドタバタ劇を全力で遊び切るゲームだと割り切れば、期待を裏切らない確かな楽しさを提供してくれます。

製品情報

項目内容
ゲームタイトル名SONIC PICO PARK
原題名SONIC PICO PARK
ジャンルアクション, カジュアル, インディー, パズル, コミュニケーション, パーティー
プラットフォームPC(Steam), Nintendo Switch 2, Nintendo Switch, Xbox Series X|S, Xbox One
発売日2026年11月12日
価格Steam 無料 / Xbox ¥980
公式サイト—
開発元TECOPARK
発売元PICO PARK Inc.

ストアページ

ストア名URL
Xboxhttps://www.xbox.com/ja-JP/games/store/9PP07ZLDLSM5
Steamhttps://store.steampowered.com/app/4304060/SONIC_PICO_PARK/?snr=1_7_7_popularcomingsoon_150_58

メタスコアについて

Metacriticで集計されているゲーム評価のスコアです。大手メディアに投稿されたレビューのスコアを平均された数値になります。メタスコアは大きく変わる機会は少ないですが、集計サイトが増えるにつれて頻繁に変動します。

9080706050
神ゲー良ゲー凡ゲー低評価爆弾持ち