Steamで「非常に好評」なのに5万5,000件も返金されたインディーゲーム『Paddle Paddle Paddle』、開発者が返金ポリシーの見直しをValveに訴え
2026年07月07日 | #ゲーム #ニュース | Polygon
Steamで配信中のインディーゲーム『Paddle Paddle Paddle』の開発者Mateo氏が、ゲームが「非常に好評」と評価されているにもかかわらず、5万5,000件もの返金が発生している現状について言及しました。Steamの返金ポリシーは購入から2週間以内、プレイ時間が2時間未満であれば理由を問わず返金可能というものですが、このポリシーが短時間のゲームを制作するインディー開発者にとっては大きな課題となっているようです。Mateo氏の報告は、インディーゲームの収益性とSteamの返金ポリシーについて、ゲーム業界で再び議論を巻き起こしています。
「非常に好評」でも返金される現状
『Paddle Paddle Paddle』は『スーパーモンキーボール』のような水中を舞台にした協力プレイゲームで、1,300件以上のレビューがあり、その90%が「非常に好評」と評価されています。販売価格は5ドルですが、頻繁にセールで1ドルまで値下がりすることもあり、価格設定自体は妥当と考えられています。しかし、Mateo氏によると、約1時間半プレイして「素晴らしいゲームだ」と高評価を付けたプレイヤーでさえ、返金しているケースが多数あるとのことです。Mateo氏は、「Valveには返金ポリシーについて何か対策をしてほしい。このようなレビューがたくさんあり、レビューの90%が非常に好評なのに、返金率が21%もある」と、Valveに対してコメントしています。
短時間ゲーム特有の課題と収益への影響
Mateo氏が指摘するこの問題は、インディーゲーム開発者にとって決して新しいものではありません。特にプレイ時間が短いゲームの場合、Steamの返金ポリシーの「プレイ時間2時間未満」という条件がネックになります。『Paddle Paddle Paddle』も推定プレイ時間の中央値が2時間未満とされています。Mateo氏が公開したデータによると、返金前の売上総額は25万ドルですが、返金、税金、Valveの手数料などを差し引くと、実際に手元に残るのは約5万ドルだそうです。ゲームを2週間足らずで開発した23歳の非専業開発者としては素晴らしい数字であるとMateo氏自身も成功に感謝しているものの、5万5,000件もの返金、しかもゲームを「愛している」と評価したプレイヤーからの返金が含まれている事実は、やはり受け入れがたいようです。
返金ポリシーを巡る開発者とプレイヤーの意見
この件について、多くの開発者は短時間ゲームに対応したValveのポリシー変更を求めています。一方で、返金ポリシーの恩恵を受けている一部のゲーマーは異なる意見を持っており、『Paddle Paddle Paddle』の最も評価の高いレビューでは、「コンテンツが少なく、ブラウザゲームのようだ。開発者自身も急いで作ったと認めているのに、返金についてXで泣き言を言うなんて図々しい」と、ゲームを批判しつつ開発者の発言を咎めるコメントも寄せられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゲームタイトル | Paddle Paddle Paddle |
| 返金件数 | 55,000件 |
| 返金率 | 21% |
| レビュー評価 | 90%が「非常に好評」 |