『Blood Dungeon』は操作性で差別化するも、必須級アップグレードが課題
2026年08月25日 | #ゲーム #レビュー | Game Informer
操作性に重点を置いた『Blood Dungeon』は、Vampire Survivors系の定番システムに本格的なプラットフォームアクションを組み合わせた作品です。敵を倒して強化を重ねるだけでなく、壁や天井を移動しながら生き残る必要があり、受動的になりがちなジャンルに新鮮な緊張感を加えています。一方で、特定のアップグレードに依存しやすいバランスや、分かりにくい恒久強化の解放条件が課題として挙げられています。
アクション性がジャンルとの差別化に
本作は、最初の武器を強化する前からプラットフォームゲームとして成立する操作性を備えています。9人のキャラクターは基本的に似た操作感ですが、そのうち2人は比較的個性が異なり、全員がジャンプ、壁や天井へのよじ登り、フェンスの移動、水中の移動に対応しています。
ゲームの中心は、敵を倒して血を集め、レベルアップで武器やパッシブ強化を選ぶおなじみのシステムです。ランダムに提示される強化の中には使いにくいものもありますが、多くは有力な選択肢として機能します。原文筆者は、数百体の敵が画面に現れる状況でも、足場や壁を使った移動技術が生存に直結する点を評価しています。
強力すぎるアップグレードへの依存
本作では、各レベルに登場する3体のボスをすべて倒すことでステージを攻略します。難度は高めに設定されており、単に敵の攻撃を避けるよりも、状況を見て強化を選ぶ判断力が重視されます。その反面、終盤まで圧倒的な強さを得られる場面は少なく、原文筆者はボスを倒したあとも無敵感を得にくかったとしています。
特に、周囲を跳ね回るオレンジ色のボールを大量に発射する「バスケットボール」と、全体の効果を2倍にするアップグレードは、最終ボス撃破に必須に近い存在だったとのことです。原文筆者はこの2つを狙ってリロールを繰り返す場面が多く、引けなかった場合に納得しにくい敗北へつながると指摘しています。武器ごとの個性を保ちながら、どれを選んでも同程度に強力になる調整が望まれるとしています。
恒久強化とアートスタイルの評価
ラン終了時に得られる骨は、キャラクターを恒久的に強化するために使えます。原文筆者は伸ばしたい能力へ積極的に投資できる点を評価していますが、想定より早く購入可能な強化が尽きたとも述べています。残りの強化を解放する条件が分かりにくく、条件を満たしたかどうかも判断しづらいため、大量の骨を使えないまま抱える状態になったとのことです。
意図的に醜く、不快感のあるデザインで統一されたアートスタイルも、本作の大きな特徴です。たとえば、定期的に毒の雲を発生させる「おならの雲」は有用な強化ですが、キャラクターが数秒おきに放屁する演出を避けるため、原文筆者はあえて選ばないこともあったとしています。万人向けではない一方、作品全体の雰囲気には合っており、独自性は明確だと評価しています。
受動的なゲームプレイからの脱却
Vampire Survivorsが広めたジャンルの仕組みを踏まえつつ、本作は移動操作を重視することで独自の立ち位置を築いています。一般的な作品では、強化を整えたあとは操作をほとんどせず、画面上の混乱を眺めるだけになる場合もありますが、本作では最後までコントローラーを置けません。
原文筆者は、強化の引きが良かったときの圧倒的な爽快感には届かないものの、プラットフォームアクションの腕前で危機を切り抜けたときの達成感は大きいとしています。バランス面に不満を残しながらも、骨を使って再びランへ挑みたくなる、ジャンルへの新鮮なアプローチだとまとめています。