有名開発会社が手がけたPS3の知られざるJRPG 8選、定番シリーズの影に埋もれた作品たち
2026年08月29日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』のような大作だけでなく、JRPGには知名度の低い作品にも個性的なタイトルが存在します。原文筆者は、PS3向けに発売されたJRPGのなかから、著名な開発会社が手がけながら広く知られることのなかった8作品を紹介しています。定番シリーズの外伝や実験作、後の代表作とは大きく方向性が異なるタイトルが並ぶ点が注目されます。
有名シリーズの一作でありながら埋もれたタイトル
8位として挙げられているのは、Neverlandが開発したRune Factory: Tides of Destinyです。NeverlandはLufiaシリーズやRune Factoryシリーズで知られる開発会社で、本作も同社が得意としてきたRPGとシミュレーション要素の組み合わせを受け継いでいます。農業、住民との関係づくり、ダンジョン探索を含むアクションRPGを組み合わせた内容で、さらに沈んだ島を浮上させる巨大な海の怪物も登場します。
一方で、過去のRune Factory作品と比べると商業的な成功や知名度は及びませんでした。シリーズの基本的なゲーム進行から離れた部分があり、従来のファンの一部を遠ざけたとのことです。原文筆者は現在も本作を過小評価された作品と見るファンがいる一方、シリーズの支持者以外には存在そのものが知られていないタイトルだと紹介しています。また、Neverlandの活動終盤に発売された作品でもあり、同社にとって最後から2番目のRune Factory作品とされています。
7位は、Media.VisionによるShining Resonanceです。同社はPlayStation初期からゲームを開発し、Wild ArmsシリーズやValkyria Chronicles、Digimon関連作品などを手がけてきました。ニンテンドーDS向けには、オズの魔法使いを題材にしたThe Wizard of Oz: Beyond the Yellow Brick Roadという変わり種のJRPGも開発しています。
本作は、セガの長寿シリーズShiningを題材にしたアクションJRPGで、PS3独占タイトルとして登場しました。Shiningシリーズにはシミュレーション、ダンジョン探索、アクションRPGなど複数の方向性がありますが、本作はそのなかでも特に知られていない一作とされています。当初は日本のみで発売され、PlayStation 4、Switch、PC、Xbox One向けにリマスター版・追加要素込みの再発売が行われるまで4年の空白がありました。海外で広く知られる機会が限られていた理由として、原文筆者はこの展開を挙げています。
NISやLevel-5が見せた定番路線とは異なる顔
6位のThe Witch and the Hundred Knightは、日本一ソフトウェアが手がけたアクション寄りのJRPGです。同社は戦術RPGの代表作Disgaeaシリーズで知られ、同シリーズは2021年時点で累計500万本を販売しています。PlayStation PortableやPlayStation Vita向けにも多数のRPGを送り出してきましたが、作品によっては日本国外で発売されないケースも多くありました。
The Witch and the Hundred Knightは、そのなかでは世界展開に至ったタイトルです。日本一ソフトウェアが得意としてきた戦術RPGとは異なり、戦闘をアクションRPGとして構成した点が特徴でした。ただし、世界累計の売上は控えめで、レビューでも期待に応えられなかったと原文筆者は説明しています。独自の方向性を持ちながら、長くJRPGの定番として語られる作品にはなりませんでした。
5位は、Level-5のWhite Knight Chroniclesです。Level-5はNi no Kuni、Yo-kai Watch、Dragon Quest VIIIなどのJRPGに加え、Professor Laytonシリーズでも知られる大手開発会社です。本作は同社にとって初のPS3プロジェクトで、売上面では商業的な失敗作ではありませんでした。
内容は、ファンタジーJRPGのキャンペーンにリアルタイムバトルとマルチプレイ要素を組み合わせたものです。PS3向けには続編のWhite Knight Chronicles 2も発売されましたが、Level-5の作品群のなかで存在感を保つことはできませんでした。Ni no Kuniシリーズ、Yo-kai Watch、Professor Laytonといった、より知名度の高い作品が同社の代表作として定着したことで、本作は売上に反して記憶に残りにくい位置づけになったと原文筆者は見ています。
作品数の多いシリーズや会社の陰に隠れた実験作
4位は、GustのAr Tonelico Qoga: Knell of Ar Cielです。Gustの代表シリーズはAtelierで、メイン作品だけで28作、外伝を含めるとさらに十数作が存在し、累計販売本数は世界で750万本に達しています。これに対してAr tonelicoシリーズは比較的ニッチな存在で、Dragon Quest、Tales、Final Fantasyといった大規模シリーズはもちろん、Atelierと比べても規模は小さいとされています。
本作はAr tonelico三部作の第3作にして最終作で、日本では12万本を販売しました。PS3独占タイトルとして、それまでのシリーズからアクションRPG型の戦闘へと踏み出した点が大きな特徴です。しかし、評価は中程度にとどまり、発売後まもなく話題から消えていったと原文筆者は述べています。GustがAtelier以外にもJRPGを展開していたことを示す作品ですが、同社の看板シリーズと肩を並べる存在にはなりませんでした。
3位のTrinity: Souls of Zill O'llは、Dynasty WarriorsやSamurai Warriorsで知られるOmega Forceが開発したファンタジーアクションRPGです。Omega Forceはムソウ系タイトルの開発会社として最も有名な存在の1つで、ゼルダの伝説を題材にしたHyrule Warriors: Age of Calamityも同社の作品です。そのため、同社名から多くの人が大規模な一騎当千アクションを思い浮かべるなか、JRPGを手がけていたこと自体が意外な要素になっています。
本作は、海外では知名度の低かったPlayStation向け作品Zill O'llの前日譚です。3人編成のパーティーを用いるファンタジーアクションRPGとして作られましたが、レビューの評価は芳しくなく、PS3独占作品だったこともあって広く定着しませんでした。完全に無名というわけではなく、原文筆者が所属する媒体でも過去にレビューされたタイトルですが、Omega Forceのほかの代表的なシリーズに押される形で忘れられていったと説明されています。
tri-AceとFromSoftwareの意外なJRPG
2位は、tri-Aceが開発したResonance of Fateです。tri-AceはStar OceanやValkyrie Profileで知られるJRPG開発会社ですが、本作では既存シリーズではなく、新規IPに挑戦しました。スチームパンク風の世界観を採用し、銃撃を軸にした独自の戦闘と、ターン制・リアルタイム制を組み合わせたシステムを展開しています。
売上は一定の水準に達したものの、Star Oceanほどの知名度には届きませんでした。原文筆者は、一般的なJRPGとは異なる戦闘システムだけでなく、グラフィックエンジンや映画的な演出にも本作の特色があるとしています。発売当時の評価や注目度を超えるカルト的な支持を現在は得ているとも紹介されていますが、tri-Aceの代表作と比べれば、依然として知られざる作品にとどまっています。
1位は、FromSoftwareが2006年に発売したEnchanted Armsです。現在の同社はDark Souls、Elden Ring、Sekiro: Shadows Die Twiceなどで世界的に知られていますが、長い活動のなかでは、PlayStation向けのKing's FieldのようなRPGも開発してきました。Enchanted Armsは、そのなかでも同社が伝統的なJRPGに正面から取り組んだ作品です。
戦闘はターン制のパーティーバトルを採用しており、Souls系作品をはじめとする現在のFromSoftware作品とは大きく異なります。しかし、売上は特に好調ではなく、レビューも中程度にとどまり、やがて知名度を失いました。原文筆者は、同社の名前から連想される作品とはかけ離れている一方、古いハードを持っていればFromSoftware製JRPGを遊べるという点で、同社の意外な過去を示すタイトルだと位置づけています。