アート性に優れたオープンワールドゲーム10選、『DREDGE』が首位
2026年08月30日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
オープンワールド作品といえば、広大なマップやリアルな描写を重視したゲームが多いジャンルです。今回のランキングでは、写実性とは異なる方向から世界観を作り上げた10作品を取り上げ、独自のグラフィックや音楽、物語、遊び方が評価されています。原文筆者が首位に選んだのは、ホラーの不穏さと釣りゲームの心地よさを両立させた作品です。
写実性ではなく独自のスタイルを重視
原文筆者は、オープンワールドゲームにおける「アート」を、単に美しいグラフィックだけの問題とは捉えていません。色彩の使い方、サウンド、ゲームシステム、物語の見せ方など、作品全体を通じて一貫した個性があるかどうかを重視しています。現実を正確に再現することにも価値はあるものの、現実らしさを保ちながら大胆にデザインすることには別の才能が必要だとしています。
そのため、今回の10作品には、広大な自然を写実的に描いたタイトルだけでなく、ブロックで構成された世界や、セルシェーディングによる漫画的な世界、白黒とカラーを組み合わせた独特の表現を採用した作品も含まれています。いずれも、見た目だけでなく、プレイヤーがその世界を歩き、探索し、創造する体験そのものがアート性につながっているタイトルです。
10位から8位までの個性的な世界
10位はVintage Storyです。一見すると、一般的なサバイバル系のボクセルゲームに見えますが、実際には過酷さと居心地のよさが同居する独自の世界を持っています。夜を迎えるたびに生き残ること自体が課題となり、次の日へ進むための準備にも苦労しますが、無事に1日を乗り越えたときの達成感は大きいと原文筆者は評価しています。
特に特徴的なのが、他のクラフト系サバイバルゲームよりも複雑で奥深いクラフトシステムです。手間をかけて作ったものが実際に機能している様子を眺められることが、プレイヤーの満足感につながります。設定は細かくカスタマイズできるため、難しさが厳しすぎると感じた場合に調整できる点も挙げられています。陰鬱で美しい雰囲気には、世界設定とデザインの両面でラヴクラフト的な要素が取り入れられており、自然の美しさと危険性を同時に表現した作品とされています。
9位はThe Saboteurです。ナチス占領下の1940年代パリを舞台にしたステルス要素を持つ歴史フィクションで、ゲームシステムだけを見れば標準的な作品に近いものの、敵への対処方法をプレイヤーが幅広く選べるサンドボックス性が魅力とされています。状況に応じて自由に破壊工作を仕掛ける、混沌とした楽しさが作品の核です。
最大の特徴は、占領された地域が白黒で描かれ、ナチスを追い払うとそこにカラーが戻っていくアートディレクションです。プレイヤーが闇に覆われた街を解放し、文字どおり世界に色を取り戻していく構図になっています。原文筆者は、この表現がマップ全体を解放したくなる動機を生み出していると説明しています。ジャズを取り入れたサウンドトラックも、作品の美学と相性がよい要素として紹介されています。
8位はHyper Light Drifterです。起動した瞬間から、16ビット時代のメトロイドヴァニア系RPGを思わせるアートの方向性が伝わる作品で、鮮やかな色彩と印象的な画面構成が強い個性になっています。ゲームプレイには戦闘だけでなく、パズルや世界そのものに難しさがあり、作品全体が一つの芸術表現としてまとまっているとされています。
テクノロジー感のある音楽とサウンドデザインは、落ち着きを感じさせながらゲームの雰囲気に自然に溶け込んでいます。とりわけキャラクターの移動や攻撃は、見ているだけでも魅力的な動きとして演出されています。原文筆者は、アートディレクションが本作の大きな魅力であり、先入観を持たずに触れることで、画面の中で展開される体験をより楽しめる作品だとしています。
7位から4位までの表現と物語
7位はBorderlands 4です。シリーズを象徴する太い輪郭線とコミック調のキャラクターデザイン、派手な演出を特徴とするルーターシューターであり、本作ではそのスタイルがオープンワールドの構造に広げられています。従来のシリーズ作品とは異なる広い世界を舞台にしながらも、明るく大胆なアート表現は失われていません。
ゲームプレイは、オープンワールドの探索にシリーズの象徴であるルーターシューターの仕組みを組み合わせたものです。武器やキャラクター、世界のデザインは鮮やかで、戦闘中だけでなく立ち止まって細部を眺める楽しさもあると紹介されています。原文筆者は、芸術は必ずしも穏やかで控えめなものではなく、派手さを徹底することも表現になり得ると評価しています。
6位はFirewatchです。ワイオミングの広大な自然を探索するアドベンチャーで、雄大な風景を描く視覚表現と、プレイヤーの内面に働きかける物語の両方が評価されています。森を見回り、火災を監視する仕事を描きながら、登場人物は自分の人生や物事の見方と向き合うことになります。
原文筆者は、芸術には美しさだけでなく、見る人に強い感情を呼び起こし、新たな視点を与える役割もあると説明しています。プレイヤーによって思い起こす記憶や感情は異なっても、自然の景観に包まれながら自分自身を見つめ直す体験になるという位置づけです。森林火災を探す「火の見張り」が、同時に心の中の問題を見つめる行為として描かれている点も、本作のテーマを象徴しています。
5位はCyberpunk 2077です。未来都市ナイトシティは、ネオンや洗練されたシンセデザインを基調にしつつ、1990年代アメリカのグランジ的な雰囲気も取り入れています。住みたいとは思えないほど荒廃した社会を描きながら、歩き回るだけなら魅力的に見える、相反する都市としてデザインされています。
本作ではテクノロジーが武器であるだけでなく、世界を形作る芸術の媒体としても扱われています。アラサカ・パレードは、そのアートディレクションを象徴する大規模な見せ場として挙げられています。また、キャラクタービルドにも創造性があり、追加コンテンツPhantom Libertyではスパイ映画や諜報劇を思わせる方向性が強まると原文筆者は説明しています。一方で、物語は心をえぐるような展開を含むため、華やかな世界観だけを期待して遊ぶ作品ではないともされています。
4位はThe Legend of Zelda: The Wind Wakerです。セルシェーディングによるトゥーン調の表現を採用し、かつてのハイラルが存在した広大な海を舞台に、明るく想像力豊かな冒険を描いています。原文筆者は、子どもの目を通したような鮮やかさと遊び心が、未知の世界へ踏み出す感覚を強めているとしています。
表情豊かな主人公リンクの描写も、子どもらしい視点とユーモアを支える要素です。見た目は親しみやすい一方で、シリーズでも特に激しく残酷な場面が含まれており、可愛らしいアートスタイルだけでは語れない落差があります。原文筆者は、この幼い冒険心と重い展開の組み合わせを含めて、美しい作品だと評価しています。
3位から首位までの強い世界観
3位はRed Dead Redemptionです。20世紀初頭のアメリカを舞台に、細部へのこだわりや歴史的な正確さを持つシリーズですが、初代は続編ほど超写実的ではなく、よりスタイリッシュな西部劇としての魅力が強いとされています。原文筆者は、現実の再現に寄りすぎず、実際のスパゲッティ・ウエスタンを遊んでいるような感覚を生み出した点を高く評価しています。
続編が細密なリアリズムで評価される一方、初代には独自の様式美があり、それが作品の個性を際立たせています。追加コンテンツUndead Nightmareでは、西部開拓時代の世界にゾンビを組み合わせる大胆な方向転換も行われます。西部劇の景観と異形の存在を融合させたこの発想が、作品のアート性をさらに広げ、物語の印象にも影響を与えていると原文筆者は説明しています。
2位はMinecraftです。ブロックで構成されたグラフィックは、ゲームの一つの流行を生み出した象徴的な表現であり、プレイヤー自身が世界を作り変えられることが最大の特徴です。サバイバルモードでは資源集めや生存のための準備が必要になりますが、その制約があるからこそ、完成した建築物や仕組みに自分の労力が刻まれます。クリエイティブモードでは、より直接的に想像力を形にできます。
異なるバイオームや素材が用意されているため、好みの景観や木材を選び、世界全体を自分の美意識に合わせて作り込むことも可能です。レッドストーンを使えば、大規模な建築だけでなく技術的な装置や自動化システムも構築できます。原文筆者は、完成した作品だけでなく、資源を集め、試行錯誤し、少しずつ形にしていく過程そのものもアートの一部だと捉えています。
1位はDREDGEです。オープンワールドゲームとしては比較的小規模な作品ですが、原文筆者は10作品の中で最も芸術的な印象を与えるタイトルに選んでいます。釣りとインベントリ管理を中心にしたゲームプレイへ、ラヴクラフト作品を思わせる不穏な世界観を組み合わせている点が特徴です。
ホラーゲームに分類される一方、Passiveモードを選べば恐怖よりも陰鬱な雰囲気が前面に出ます。異形の魚など奇妙な存在が登場しても、強い恐怖を感じるというより、その正体や世界の秘密を知りたくなる方向へプレイヤーを引き込みます。釣り上げた魚を限られたスペースへ配置するインベントリ管理は中毒性があり、そこに独特のアートスタイルが加わることで、冒険的でありながら落ち着ける体験に仕上がっているとされています。
追加コンテンツは、基本となるゲームの魅力を損なわず、新たな仕組みやアート面の広がりを加えるものとして紹介されています。原文筆者は、本作をホラーとして怖がるよりも、奇妙で心地よい雰囲気を味わうゲームとして評価しており、プレイヤーを何度も海へ戻らせる独自の「魂」があると結論づけています。