『Serious Sam: Shatterverse』はシリーズの豪快さにFPSローグライトを融合
2026年09月01日 | #ゲーム紹介 | Xbox Wire EN
クラシックなFPSとして知られるSerious Samシリーズに、ランごとに展開が変化するローグライト要素を組み合わせた新作が登場します。Behaviour Interactiveは、過去作の爽快な銃撃戦や大量の敵との戦いを受け継ぎながら、新規プレイヤーでも入りやすい作品を目指していると説明しています。本作の特徴は、懐かしさの再現だけにとどまらず、オフラインでも長く遊べるスタンドアロンゲームとして設計されている点です。
シリーズの手触りを現代的に再構築
Behaviour Interactiveは、Devolver Digitalが新たなSerious Samの開発者を探していると知った際、チーム内にシリーズのファンが多かったことから開発に名乗りを上げたとしています。特に2000年代初頭に発売されたSerious Sam: The First Encounterの思い出が強く、Croteamが築いた、ゲームらしい楽しさを前面に押し出したシリーズの魅力を尊重しながら、新しい方向性を打ち出すことを目指したとのことです。
開発の初期段階では、Unreal Engine上でシリーズらしさを再現することが最優先されました。敵の大群を相手に後退しながら撃ち続ける立ち回り、豪快な銃撃、特徴的な敵、そして強烈なボス戦を土台にしつつ、それぞれの要素を現代向けに再設計しています。The First EncounterとThe Second Encounterを大きな手本とし、高速で途切れないアクション、広い戦場、何百体もの敵が押し寄せる状況を本作にも取り入れたと説明されています。
一方で、見た目やプレイ感覚を近づけるだけでは独自性が不足していました。そこで開発チームは、プレイヤーが過去作を何度も遊び直したくなる理由を分析し、2つの感覚に行き着いたとしています。1つは、同じミッションを繰り返しながら秘密を探し、より高いスコアを目指す楽しさです。もう1つは、次に何が起きるか分からず、ときにはプレイヤーが不利な状況に追い込まれる、Croteam作品特有の意外性です。この2つを現代的に再現する仕組みとして、FPSとローグライトの組み合わせが選ばれました。
異なる宇宙のサムがMentalに挑む
物語では、Uber Mentalの計画によって複数の宇宙の境界が崩壊し、異なる次元に存在するSerious Samたちが同じ戦いに巻き込まれます。プレイヤーはMentalに対抗する多次元勢力「Serious Program」の一員として、変化し続ける宇宙を移動し、別のサムたちが終えられなかった戦いを引き継ぐことになります。
Mentalは複数の現実でヒーローを追い詰め、多くのタイムラインではすでに勝利を収めています。プレイヤーはその流れを覆すため、最終的にMentalの5人の副官を撃破しなければなりません。それぞれが強力なボスとして立ちはだかり、単なる通過点ではなく、ランの成果を試す大規模な戦闘になるとされています。
戦場となるのは、これまで描かれてこなかった世界に用意された、手作りのアリーナです。ただし、そこを進む過程や状況は手続き的に変化します。複数の宇宙をまたぐ展開によって、異なるバージョンのサムが共闘したり、通常なら交わらないタイムラインが衝突したりする構成が盛り込まれています。シリーズおなじみの敵も登場しますが、新たな怪物もMentalの軍勢に加わり、戦いは過去作の再現ではなく、既存の脅威と未知の脅威が同時に押し寄せる内容になります。
武器と強化で毎回異なる攻略を構築
本作では、Serious Samシリーズでおなじみの武器に加え、新たな武器も登場します。目的は一貫して、Mentalの大群をアリーナから一掃することです。爆発や大火力を重視した武器群によって、数百体規模の敵を相手にする派手な戦闘を支えます。敵の数が少しずつ増えるのではなく、大量の敵を相手にしながら後退し、攻撃の隙を見極めるというシリーズの基本的な緊張感が軸になります。
各ランでは、プレイ内容を変える「ブーン」や、ゲームプレイを変化させるラン・モディファイアを獲得できます。どの強化を選ぶかによって、武器の扱いや戦闘の組み立てが変わり、同じアリーナでも異なる方針を試せる仕組みです。死亡してもランが完全に無駄になるわけではなく、次の挑戦に新たな戦略を持ち込めます。さらに、可能性を恒久的に広げるアップグレードも用意され、繰り返しプレイするほど選択肢が増えていきます。
道中には、不安定なアノマリーや隠されたポータル、高いリスクと報酬を伴う機会も存在します。うまく利用すればランを大きく強化できますが、判断を誤るとその場で挑戦が終わる危険もあります。単に敵を倒して先へ進むだけでなく、どこまで危険を受け入れて報酬を狙うかが、毎回のプレイで重要になる構成です。
長期運用に依存しないマルチプレイ設計
Behaviour Interactiveは、FPSローグライトがニッチで難しそうに見える点も意識し、Serious SamやFPS、ローグライトに触れたことがない人でも遊び始められる作品を目指したとしています。各システムは理解しやすくしながら、上達したプレイヤーが工夫を重ねられるだけの深さも持たせる方針です。家族や友人と気軽に遊べることを重視し、シリーズの既存ファンが新規プレイヤーを誘いやすいゲームを狙っています。
マルチプレイには専用サーバーではなく、プレイヤー同士が接続するピア・ツー・ピア方式を採用します。さらにオフラインのソロモードも搭載し、サービスの大規模な成功や運営継続に依存せず、5年後、10年後、15年後でも遊べる形を目指しているとのことです。長期運用型サービスとして提供するのではなく、最初から完成したスタンドアロン作品として適切な価格で発売し、追加配信がなくても楽しめる内容にすることを重視しています。
その一方で、開発チームには新たな舞台、敵、武器、さまざまな遊び方について多くのアイデアがあるため、拡張やDLC、新コンテンツを受け入れられる設計にもしています。追加要素は、すでに購入したゲーム本編を置き換えたり、遊びの中心を奪ったりするのではなく、ファンがさらに遊びたい場合に体験を広げるものとして扱われます。
複数回にわたるベータプレイテストでは、Serious Samコミュニティから多くの反応が寄せられ、Behaviour Interactiveは意見をもとに調整と磨き込みを続けてきたと報告しています。開発側が特に手応えを感じているのは、シリーズのファンが「他の人と共有しやすいSerious Sam」を目指す意図を早い段階で理解したことです。長年のファンだけでなく、これまでシリーズを知らなかったプレイヤーにも間口を広げ、そこから過去作にも興味を持ってもらうことが、本作の大きな狙いとなっています。