有名開発会社が手がけた知られざる協力プレイ作品10選
2026年09月02日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
協力プレイゲームの傑作が注目を集める一方で、著名スタジオが開発しても評価や商業面で振るわず、忘れられていく作品は少なくありません。今回取り上げられているのは、PlatinumGamesやCapcom、Insomniac Gamesといった有名開発会社が手がけた協力プレイ対応作品です。原文筆者は、必ずしもすべてが駄作というわけではなく、なかには現在でも再評価できるタイトルがあると紹介しています。
大手スタジオの期待を裏切った協力プレイ作品
Babylon's Fall――PlatinumGamesが残した大きな失敗
『Bayonetta』やNieR:Automataで知られるPlatinumGamesが開発したBabylon's Fallは、協力プレイに対応したアクションRPGです。しかし、原文筆者は本作について、発売後ほとんど話題に上らなくなった大きな失敗作のひとつと位置づけています。ハックアンドスラッシュとしての方向性が不明瞭で、プレイヤーに価値のある体験を届けられなかったとされ、批評家からも厳しい評価を受けました。
PlatinumGamesといえば、スピード感のあるアクションや独特の演出で知られるだけに、本作の結果は意外なものでした。原文筆者は、その後の同社が主にシングルプレイ作品に取り組んでおり、協力プレイ分野へ再び進出する可能性は低そうだと見ています。
Fuse――Insomniac Gamesの方向性がかみ合わなかった作品
Fuseは、SpyroやRatchet & Clankを手がけてきたInsomniac Gamesによる協力プレイ対応のカバーシューターです。過去の同社作品から受け継いだ要素もありましたが、それらが協力プレイ中心のゲームデザインとうまく結びつかず、評価は伸びませんでした。
原文筆者によると、Fuseには評価できる部分もあったものの、発売当初からInsomniac Gamesを代表する作品にはなり得ないことが明らかだったとのことです。作品は次第に存在感を失い、同社はその後、Marvel's Spider-ManやWolverineなど、より大きな注目を集めるタイトルへ進んでいきました。
Umbrella Corps――Resident Evilの名前を生かせなかったシューター
Capcomが手がけたUmbrella Corpsは、Resident Evilの世界観を使った協力プレイ重視のシューターです。人気シリーズとオンライン協力型の銃撃戦を組み合わせる企画は、表面的には有望に見えましたが、原文筆者は実際には大きく失敗したと説明しています。
批評家からは厳しい反応が寄せられ、Capcom作品のなかでも特に低く評価されたタイトルのひとつになりました。その後、本作は目立った存在ではなくなり、Capcomはシングルプレイ作品を中心とする方向へ注力していったとされています。成功を重ねている大手メーカーでも、シリーズの知名度だけでは協力プレイ作品を定着させられないことを示す例です。
評価は低くても開発の背景が注目される作品
Aliens: Colonial Marines――Gearbox Softwareの複雑な開発史
Aliens: Colonial Marinesは、Borderlandsシリーズで知られるGearbox Softwareが開発したFPSです。原文筆者は本作を、ゲームそのものの評価だけでなく、開発の経緯も含めて非常に興味深いタイトルだとしています。映画を原作とするゲームは大きな可能性を持ちながら、期待を裏切ることが多く、本作もその代表例になりました。
Gearbox Softwareは、協力プレイゲームの分野でBorderlandsやBorderlands 2を成功させました。しかし、その成功へ至る過程にはAliens: Colonial Marinesをめぐる問題があり、本作はスタジオにとって厳しい結果を残した作品として扱われています。発売後は静かに忘れられていきましたが、原文筆者は、後にBorderlandsが同社を支え、協力プレイ分野の象徴的なシリーズになったこととの対比にも触れています。
Army of Two: The 40th Day――シリーズの勢いを維持できなかった続編
Army of Two: The 40th Dayは、EA Montrealが開発した協力プレイ作品です。EA Montrealは、NHLやSporeなど幅広い作品の開発に関わってきたEA傘下のスタジオで、最初のArmy of Twoは革新的な作品として評価されました。一方、続編にあたるThe 40th Dayは、前作ほど好意的には受け止められなかったと原文筆者は説明しています。
シリーズはこの後にもう1作続きましたが、The 40th Dayの発売から2年の間に、EA Montrealではモバイルゲーム部門が丸ごと失われました。原文筆者は、続編の評価だけがスタジオの状況を決めたと断定しているわけではないものの、本作が開発チームにとって大きな変化の時期に位置する作品だったと紹介しています。
Brink――未完成でも独自性が支持されたFPS
Brinkは、Splash Damageが開発し、Bethesda Softworksが発売したFPSです。高速移動を重視したゲーム性は当時としては独特で、原文筆者は後のヒーローシューターにもつながる発想を持っていたと評価しています。協力プレイを軸にした作品として、単なる銃撃戦とは異なる方向を目指していました。
ただし、発売時には技術的な問題が多く、未完成の状態で登場したことが大きな弱点になりました。現在のようにアップデートで第一印象を覆す機会が少なかった時代でもあり、問題点は広く知られることになります。それでも、プレイヤーは本作が目指した内容に一定の好意を示したと原文筆者は述べています。
Splash Damageはその後、Gears of WarやHalo: The Master Chief Collectionなどの開発支援に携わりましたが、単独で新作を開発する機会は限られているとされています。同社はProject Astridと呼ばれるオープンワールド型サバイバルゲームにも取り組んでいるものの、詳細な情報はまだ示されていません。
忘れられたが、協力プレイに見るべき点があった作品
Strange Brigade――Rebellion Developmentの意外な良作
Strange Brigadeは、Sniper EliteやZombie Army、Atomfallで知られるRebellion Developmentが手がけた協力プレイ作品です。スタジオの主力ジャンルとは少し異なる方向性のゲームでしたが、原文筆者は、実際には予想以上に良い体験を提供したタイトルだとしています。
それにもかかわらず、Strange Brigadeは十分な評価や知名度を得られないまま、Rebellionの作品群の一部として埋もれてしまいました。同社はほかにも協力プレイ要素を取り入れた作品を開発してきましたが、本作がその後の定番シリーズになることはありませんでした。原文筆者は、今後の新作のなかに、同社の開発サイクルに定着する協力プレイ作品が登場する可能性にも触れています。
Transformers: War for Cybertron――人気IPを生かした協力型シューター
Transformers: War for Cybertronは、High Moon Studiosが開発した三人称視点のシューターです。トランスフォーマーを題材にしたゲームは数多く作られてきましたが、原文筆者は、その多くが人気IPを使った娯楽作品の域を出ないなか、本作は状況を変えようとしたタイトルだったと説明しています。
発売から15年以上が経過した現在では、作品名を知る人や実際にプレイした人は多くないとされています。しかし、協力プレイシューターとしての完成度は高く、単なるキャラクターゲームではない作品を目指した点が特徴でした。High Moon StudiosはActivision傘下で、Call of DutyやDestinyといった大規模IPの開発に関わり、Deadpoolのゲームも手がけています。
同スタジオは現在も存続していますが、Activisionの主要作品を支援する役割が中心になっています。原文筆者は、Advanced Warfare以降の主要なCall of Duty作品に同社が協力してきたとし、再び単独で作品を開発する機会が訪れることへの期待を示しています。
Syndicate――協力プレイが評価された商業的失敗作
2012年に発売されたSyndicateは、Starbreeze StudiosによるFPSです。ストーリー面は高く評価されませんでしたが、協力プレイについては多くの批評家が評価しました。ステージでは、プレイヤーがハッキングや銃撃、パズルの解決を使い分けながら進み、協力プレイ専用モードには4種類のクラスが用意されていました。
原文筆者は、こうした要素によってSyndicateが単調なシューターにとどまらず、プレイヤー同士の役割分担を生むだけの深さを備えていたとしています。一方で、作品は業界全体を動かすほどの成果を上げられず、商業的には失敗作と見なされました。Brothers: A Tale of Two SonsやThe Chronicles of Riddickシリーズに関わったチームの作品でありながら、最終的には知名度を失っていきました。
Lost Planet 2――ゲーム性よりシステムと反復性が問題に
Lost Planet 2はCapcomが開発した三人称視点シューターです。原文筆者は、銃撃戦や協力プレイそのものに致命的な問題があったわけではなく、作品が忘れられた主な理由は別にあると分析しています。特に、システム設計やインターフェースがひどく、プレイヤーを苛立たせたことが大きかったとされています。
本作のゲームプレイは堅実でしたが、内容の反復性が強く、別の協力プレイ作品へプレイヤーの関心が移りやすい構成でもありました。Capcomには同様の批判を受けた作品もあるものの、Monster Hunterのような安定したシリーズや、Pragmataのような新規IPにも取り組んでおり、過去の失敗が同社の勢いを止めることはありませんでした。
知名度が残らなかった協力プレイ作品から見えること
今回の10作品は、開発会社の規模や知名度が、そのままゲームの成功を保証するわけではないことを示しています。PlatinumGamesやInsomniac Gamesのように高い評価を得てきたスタジオでも、協力プレイに必要な楽しさ、遊び続けられる深さ、安定した技術面を同時に成立させるのは容易ではありません。
原文筆者は、協力プレイゲームには、複数人で盛り上がれる分かりやすさだけでなく、長く遊びたくなる奥行きも必要だと説明しています。Strange BrigadeやSyndicateのように見るべき点を持つ作品がある一方、作品の方向性が伝わらなかったBabylon's Fall、技術的な問題が大きかったBrink、シリーズの期待に応えられなかったUmbrella Corpsのような例もあります。
いずれも、後続の大作や有名シリーズに比べると話題にされる機会は少なくなりました。しかし、著名スタジオが協力プレイに挑戦した記録として見ると、各作品には成功と失敗を分けた要因がはっきり表れています。