NvidiaのDLSS 5は画質だけでなくフレームレートも50〜60%低下
AI生成による不自然な映像で批判を受けているNvidiaのアップスケーリング技術「DLSS 5」について、ゲームのフレームレートを50〜60%低下させることが明らかになりました。従来のDLSSはフレームレート向上を目的としていたため、性能を大幅に落とす仕様がさらなる批判を招いています。
DLSS 5はゲーム性能を大幅に低下
PC GamerのAndy Edser氏は技術デモを体験したうえで、開発者が調整した場合は初期デモより見た目が改善される可能性があるとしつつ、Nvidiaからゲームを問わずフレームレートが50〜60%低下すると説明されたと報じています。DLSS 5はリアルタイムのニューラルレンダリング技術で、従来のアップスケーリング技術とは異なり、画質向上と引き換えに大きな処理負荷が発生する形です。
不自然な映像と生成AIへの懸念
DLSS 5の初期デモでは、キャラクターの外見が過度に美化されたり、逆に人間離れした姿へ変化したりするなど、アーティストの意図を損なうような映像が確認されました。リアルタイム生成AIを利用することから、生成AI全般と同様に倫理面や環境負荷への懸念も指摘されています。
正式リリース前にもかかわらず、NBA 2K27の早期アクセス版から関連ファイルが抽出され、ほかのゲームでDLSS 5を動作させる試みが行われました。本来対応していないゲームでの利用だったため結果にはばらつきがあり、NvidiaがResident Evil Requiemとともに公開したデモより改善して見える例がある一方、さらに不自然な映像になった例も報告されています。
NBA 2K27と同時に正式リリース
DLSS 5はNBA 2K27と同じ9月3日にリリースされる予定です。Nvidiaは生成AI分野で大きな利益を上げており、従来のゲーム向け事業から関心が移ったとの不満が既存ユーザーから出ているとされています。近年のグラフィックスカードも期待外れだと批判されており、今回の大幅な性能低下によってDLSS 5を利用しないプレイヤーが多くなる可能性があります。