ID@Xbox、9月のIndie Selectsで6作品を特集
2026年09月03日 | #ゲーム紹介 | Xbox Wire EN
ID@Xboxが、ジャンルの定番に新しい仕掛けを加えたインディーゲーム6作品を9月の「Indie Selects」として紹介しています。スーパーヒーローを管理するアドベンチャーから、異世界の力をトラックで支えるアクション、50対50の大規模戦まで、同じインディー作品でも方向性は大きく異なります。特集ページはXbox StoreとXBOX.com/IndieSelectsで確認でき、毎週水曜日に新しいコレクションとテーマ別のピックアップが更新されるとのことです。
定番ジャンルを別の視点から描く6作品
今回のIndie Selectsでは、ID@Xboxチームが、見慣れたジャンルを独自の世界観やゲームシステムで再構成した作品を選出しています。紹介されたのは、AdHoc StudioのDispatch、Frosty PopのTruck-kun Is Supporting Me From Another World?!、Atari・Infogrames・3D Realmsが扱うCULTIC、Fireshine GamesのDuskfade、tinyBuildのThe King Is Watching、Team17のHell Let Loose: Vietnamです。
原文筆者は、これらの作品について、スーパーヒーロー、トラック運転、悪夢のようなサバイバルホラー、王国建設、歴史的な大規模戦争など、それぞれが異なる題材を持っている点を紹介しています。単にジャンルを再現するのではなく、物語の立場を入れ替えたり、プレイヤーの注意そのものを資源にしたり、勢力ごとに異なる戦術を用意したりすることで、既存の形式に変化を加えていることが今回の選出の注目点です。
ヒーローを派遣するDispatch
Dispatchは、プレイヤー自身が現場で戦うのではなく、スーパーヒーローたちを管理して事件現場へ送り出すアドベンチャーです。主人公のRobert RobertsonことMecha Manは、メカスーツを失ったことでヒーローとしての力を失い、Superhero Dispatch Networkでデスクワークに就くことになります。しかも彼が担当するチームの中心は、ヒーローへの転身を目指す元ヴィランたちです。
本作では、ロサンゼルス各地で発生する緊急事態に対して、誰を派遣するかを判断します。メンバーごとに能力や得意分野が異なるため、単純に最も強そうな人物を選べばよいとは限りません。適任のヒーローが別の任務に出ている場合は、別の編成で対応する必要があり、派遣の結果が状況をさらに悪化させる可能性もあると原文筆者は説明しています。
物語の軸にあるのは、スーパーヒーロー作品でありながら、職場コメディとしての側面です。原文筆者は、笑いを交えながら、アイデンティティ、失敗、人間関係、再出発といったテーマを扱う脚本を本作の強みとして挙げています。プレイヤーは出来事を眺めるだけでなく、個性の強いチームを実際に管理する立場になるため、やがてメンバーの成長や関係性にも関心を持つようになるとのことです。アニメーション作品のような演出に加え、Aaron Paul、Laura Bailey、Jeffrey Wright、Matthew Mercerらが出演しています。
Truck-kunとCULTICが見せる過激なアクション
Truck-kun Is Supporting Me From Another World?!は、トラック運転と異世界アクションを組み合わせた作品です。会社員のCarissaがトラックに轢かれたことをきっかけに、異世界Talinfoldのアニメ風エルフの少女に憑依されます。プレイヤーはトラックで人や物を次々に破壊し、その行動によってエルフの力を高めながら、日々の配達もこなしていきます。最終的にはSkeleton Kingを倒し、帰還用のポータルを開くことが目的です。
制限時間内にどれだけ多くの騒動を起こせるかが重要で、人間を轢くとTalinfoldにモンスターが出現します。Carissaはそのモンスターを倒して経験値を得られるほか、破壊行為によって剣のエネルギーも蓄積します。つまり、トラックでの配達と破壊が、異世界側の戦闘強化にもつながる仕組みです。原文筆者は、リングを飛び越え、得点を稼ぎ、物理演算を無視するように街を壊していくゲームプレイを、荒唐無稽でリプレイ性の高いサンドボックスとして評価しています。
ミッションモードのほか、街を自由に走り回るフリーロームモードも用意されています。警官に追われたり、セメントミキサーやホットドッグスタンドなどを破壊したりでき、運転操作の反応も良好だと原文筆者は伝えています。配達を続ける必要はあるものの、失敗を重く受け止めず、騒動そのものを楽しめる作りになっているとのことです。
CULTICは、レトロFPSの高速戦闘にサバイバルホラーの緊張感を重ねた作品です。主人公は死から蘇った存在で、カルト教団と、教団が呼び出す怪物を排除していきます。物語の比重は大きくなく、斧、ハンドガン、ライフル、ダイナマイトなどを使い、走る、滑る、跳ぶといった動きで敵の群れを突破することが中心です。
原文筆者は、CULTICを単なるブーマーシューターとは見なしていません。クラシックなFPSの手触りを残しながら、武器ごとに異なる戦い方ができ、成長要素にも手応えがあるため、古い形式を現代的に発展させているとしています。敵が大量に押し寄せる場面だけでなく、ボス戦では苛烈な戦闘を要求される点にも触れています。
ホラー演出では、暗く不穏な環境と、激しい戦闘の合間に生まれる静かな恐怖が特徴です。原文筆者は、明かりのない鉱山をライターだけを頼りに進む場面を例に挙げ、単なる銃撃戦とは異なる緊張を味わえると説明しています。レトロFPSとサバイバルホラーの両方を求めるプレイヤーに向く作品として紹介されています。
3Dアクションと王国運営の再解釈
Duskfadeは、近年では目立つ機会が減った3Dプラットフォーマーに正面から取り組む作品です。主人公Zirianは、時計職人として町で尊敬されていた祖父を亡くし、さらに妹も悲しみから逃れるため秘密の計画に没頭しています。しかしその計画は制御不能となり、敵対的な生物を招き入れ、町の周辺を異質なエリアへと変えてしまいます。
プレイヤーは危険な地形を進み、通貨を集め、敵との戦闘では攻撃、回避、防御を使い分けます。町の商人を訪ねながらアップグレードを解除し、周辺地域を脅かす危険を少しずつ取り除いていく流れです。皮肉屋の機械仕掛けのカッコウが登場する点も、本作の世界観を特徴づけています。
原文筆者は、3Dプラットフォーマーの歴史を根本から塗り替えるような仕掛けはないとしつつ、ジャンルに対する開発者の誠実な愛情が随所に表れていると評価しています。Zirianの操作感、エリアやオブジェクトの色彩、ボス戦の構成、秘密の場所や宝箱へ導くジェムの配置などから、ジャンルを大切に作り込んでいることが伝わるとのことです。
The King Is Watchingは、建物を配置して王国を守るリアルタイムストラテジーです。目的は、絶え間なく押し寄せる敵の波から王国を防衛すること。ただし、建物はプレイヤーが実際に注視している間だけ機能します。序盤は回転するテトリス状のグリッド内で3つの区画に集中する仕組みになっており、農業、弓兵の生産、金の採掘、魔法の生成などから、何を優先するかを常に選ばなければなりません。
建物の配置も重要で、置き場所の誤りが資源や防衛の効率に影響します。原文筆者は、初回プレイでは判断のすべてが重大に感じられ、何に投資すべきか迷い続けたとしています。しかし、優先順位を決めることこそ本作の中心的なゲームシステムであり、失敗した次のプレイでは戦略を根本から見直せる点が魅力だと説明しています。
ローグライト要素として、恒久アップグレード、新たな王、強力な助言者が用意されています。5種類のアップグレードツリーや助言者ボーナスにより、敗北しても次の挑戦に成果を持ち越せます。王、建造物、ユニット、成長システムの種類が多く、学習曲線は急ですが、難しいストラテジーゲームに挑みたいプレイヤー向けの作品だと原文筆者はまとめています。
50対50の戦場を描くHell Let Loose: Vietnam
Hell Let Loose: Vietnamは、ベトナム戦争を背景にした大規模なオンライン対戦シューターです。従来型のキャンペーンや物語を用意するのではなく、広大なマップで展開される、現実性を重視したマルチプレイに焦点を当てています。戦闘では1発の銃弾が生死を分けることもあり、一般的なアーケード系シューターのように気軽に突撃することはできません。
ミニマップ、敵のマーカー、状況を常に知らせる情報表示などはなく、周囲を観察しながら行動する必要があります。原文筆者は、勝利にはヘッドセットを使った分隊チャット、仲間との連携、周囲への注意が欠かせないとしています。戦場は50対50の規模で、通常のマルチプレイ対戦というより、実際の戦争に近いスケール感を目指しているとのことです。
アメリカ軍とベトナム側では、戦い方そのものが異なります。アメリカ軍は輸送ヘリコプターや攻撃ヘリコプターを利用でき、兵員や物資を素早く移動させながら航空支援も行えます。一方、ベトナム側はトンネル網を活用し、側面攻撃や奇襲、戦場内での機動に独自の可能性を持ちます。こうした非対称な仕組みによって勢力ごとの個性が生まれている一方、原文筆者は両陣営のバランスについて疑問も感じたと述べています。
17種類のクラス、6つの大型マップ、複数のゲームモードが用意されており、衛生兵、機関銃手、工兵など、役割によって戦場の見え方が変わります。チュートリアルは充実しているものの、分隊の意思疎通や熟練度によって体験が変わるオンラインゲームであることには注意が必要です。突撃を急ぐプレイでは長く生き残れない、戦術性の高いシューターとして紹介されています。