← 最新記事一覧

『Worms Galactic Tactics』はシリーズ初のグリッド型戦術ローグライクとして登場

2026年09月03日 | #レビュー | GamesRadar+

『Worms Galactic Tactics』はシリーズ初のグリッド型戦術ローグライクとして登場

『Worms Galactic Tactics』は、長年にわたってターン制ストラテジーとして展開してきたWormsシリーズに、アイソメトリック視点とグリッド制の戦術バトルを組み合わせた作品です。Gamescom期間中に発表された本作は、従来のシリーズ要素を残しながら、ランダム性のあるアリーナを連戦するローグライク形式へと大きく舵を切っています。開発はAbsolutely Games、パブリッシャーはTeam17で、対応機種はPC、PS5、Xbox Series X、Switch 2。発売日は未定です。

Wormsを戦術ゲームへ落とし込んだ新作

Wormsシリーズは、長年にわたってターン制の対戦と多彩な武器を扱ってきました。一方で、戦術ゲームでおなじみのアイソメトリック視点やマス目に区切られた戦場は、これまで本格的には採用されていませんでした。本作は、その空白を埋めるように、ワーム部隊を率いて敵チームと戦う作品です。

舞台となるのは、さらわれたワームたちが異星の闘技場で戦いを強いられるという設定です。プレイヤーはワームの部隊を編成し、難度が上がっていく敵チームとの戦闘を勝ち抜きながら、最終的な賞金を目指します。戦場は毎回ランダムに構成されるため、同じ流れを繰り返すのではなく、その場で武器や地形をどう使うかが重要になります。

戦闘とローグライク形式の進行

序盤に使える基本武器は、バズーカ、レイガン、近接攻撃のファイアパンチです。最初の戦闘では比較的少数の敵と戦い、勝利すると資金を獲得できます。資金は次の戦闘に備えた武器の強化に使えるため、戦闘で得た報酬をどの強化へ回すかがランの成長を左右します。

ただし、ワームが受けたダメージは放置できません。体力を大きく失った場合は、次のラウンド開始直後に倒されないよう、メドベイで資源を使って回復させる必要があります。部隊のワームがすべて倒されると、そのランは終了し、競技の最初のラウンドからやり直しになります。戦闘に勝ち続けるだけでなく、回復や蘇生にどれだけ資源を使うかも判断しなければなりません。

戦闘は3対3が基本となりますが、ラウンドが進むほど敵の種類が強力になります。たとえば、Boffinは最初に受ける攻撃を無効化するシールドを持ち、Sargeantはアーマーによって被ダメージを抑えます。さらにSargeantは体力が半分を下回ると、攻撃力が上昇します。単純に敵の体力や攻撃力を増やすのではなく、敵ごとの能力によって難度を引き上げる仕組みです。

プレイヤー側も、敵を素早く倒した際に得られるコインや、ラウンド中に拾える補給クレートを使って装備を強化できます。強化の内容には武器ダメージを直接上げないものもあり、1つだけでは小さな変化に見える場合があります。しかし複数の強化を重ねていくことで、特定の武器を伸ばす方針や、戦い方に応じたビルドが形作られていきます。

本作は、複雑なデッキ構築型ローグライクを目指したものではありません。それでも、ランの進行に合わせてアップグレードが積み重なり、どのような組み合わせへ発展するのかを試す余地は用意されています。倒れた近接型ワームを2回蘇生させる場面があっても、敵を倒して得たコインによって武器を強化し、戦力を立て直せる設計になっています。

高低差と破壊可能な地形が勝敗を左右

グリッド制の戦場では、武器だけでなく地形の使い方も重要です。高所を確保すれば有利な位置から攻撃でき、タイルの陰に隠れることで敵の射線を遮れます。ただし、遮蔽物があっても、狙いを定めた弾道攻撃によってダメージを受ける可能性は残ります。完全な安全地帯として使えるわけではありません。

アリーナの周囲では水位が徐々に上昇します。爆発によってワームが水の中へ吹き飛ばされると即座に倒されるため、足場の高い場所を維持することが生存に直結します。一方で、高所にとどまり続ければよいとも限りません。メディキットやアイテムクレートを手に入れるには、安全な塔から降りて危険な場所へ移動する必要があります。

アイテムクレートからは、1回だけ使用できる強力な武器やガジェットを入手できます。これらはラウンドをまたいで保持されるため、いつ使うかが大切です。狭いアリーナで使用すると、地形を大きくえぐり、水面まで続く穴を作るほどの破壊力を発揮します。敵を攻撃するだけでなく、次のターンの移動経路や足場そのものを変えてしまう点が、従来のWorms以上に大きな意味を持ちます。

シリーズらしい武器と遊びやすさ

原文筆者は、敵を画面外まで吹き飛ばすバットや、バナナ爆弾による大規模な吹き飛ばしが従来作ほど強くない点には物足りなさを感じたとしています。それでも、Holy Hand Grenadeで複数のワームを爆発に巻き込む爽快感は健在とのことです。シリーズの武器を新しい戦場へ持ち込むだけでなく、狭いマップと高低差に合わせて使い方を考える構成になっています。

本作には、操作を誤って取り返しのつかない状況に陥るのを防ぐ、余裕のあるアンドゥ機能も搭載されています。倒されたワームも、少ないコストで次のラウンドに蘇生可能です。そのため、最も複雑で苛烈な戦術ゲームという位置づけではないものの、Wormsの武器、破壊、地形を理解したうえで戦術ゲームの要素を組み込んだ作品だと原文筆者は評価しています。