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『Final Fantasy Resonance』はFinal Fantasy Brave ExviusをHD-2Dの本格RPGに再構成

2026年09月03日 | #ゲーム | Eurogamer

『Final Fantasy Resonance』はFinal Fantasy Brave ExviusをHD-2Dの本格RPGに再構成

スマートフォン向け作品を再利用しただけの移植作ではなく、物語の土台を残しながらグラフィックスや戦闘システムを大幅に作り直した作品として注目を集めています。Gamescom 2026でデモを試遊した原文筆者は、立ったまま小さな画面をのぞき込むような環境でも、本作の美しい映像と歯ごたえのあるターン制バトルに強く引き込まれたと報告しています。歴代キャラクターを「Vision」として編成できるファンサービス要素も、戦闘の奥深さと結びついているとのことです。

モバイル作品を単純移植せず、本格RPGとして再構築

本作は、サービスを終了したスマートフォン向けゲームFinal Fantasy Brave Exviusの最初の物語「Lapis」をベースに、1人用の伝統的なRPGとして再構成したタイトルです。物語の中心となるのはRainと、その仲間であるLasswell、Fina。Veritas of the Darkによって世界に残されたクリスタルのひとつが破壊された後、3人は残るクリスタルを守る役目を担います。

物語の雰囲気は、初期のファイナルファンタジー作品を思わせる王道の内容です。一方で、元の作品から引き継がれている要素は物語と、歴代シリーズのキャラクターを「Vision」として召喚・装備し、追加能力を得る仕組みが中心とされています。グラフィックス、戦闘システム、楽曲の多くは新たに制作されており、シリーズ初の本格的なHD-2D作品を目指した内容になっています。

原文筆者は、見た目の美しさだけでなく、モバイルゲームの素材をコンソール向けに整えただけではない点を高く評価しています。Octopath Travelerの素材を使って別のRPGへ仕立て直したOctopath Traveler 0に近い立ち位置と説明しつつも、本作には独自の戦闘設計があるとしています。

スタミナを削って危険な攻撃を止めるターン制バトル

Gamescomで用意されたデモの舞台は、1つのダンジョンと、その最奥で待ち受ける強敵との戦いでした。試遊時間の約1時間のうち、およそ20分がボス戦に費やされたとされており、短時間の体験版でも戦闘システムの要点を十分に確認できる構成だったようです。

本作にはATBではなく、行動順を画面上部に表示する純粋なターン制バトルが採用されています。味方と敵の行動タイミングを確認しながら、次に誰が攻撃するのか、敵がいつ危険な行動を取るのかを見極めて戦う仕組みです。

戦闘の中心となるのが、敵ごとに設定されたスタミナゲージと、いわゆるスタッガーの仕組みです。各種の技はHPだけでなくスタミナにもダメージを与え、ゲージを削り切ることで敵を一時的にひるませられます。敵の危険な攻撃を中断させたり、防御を崩して大きなダメージを狙ったりするには、単純に攻撃力の高い技を使うだけでは足りません。

属性相性に加え、強化と弱体化の効果も勝敗を左右します。原文筆者が挑んだWind dragoonは氷属性が弱点で、まず氷属性の技でスタミナを大きく削り、その後に強力な攻撃を集中させることで撃破を狙えたとのことです。敵の弱点を突く順番と、スタミナを崩すタイミングを考える必要があり、力押しだけでは突破しにくい設計になっています。

Visionによる多彩な能力と必殺技

デモでは、初代ファイナルファンタジーのWarrior of Light、ファイナルファンタジーVIIのCloud、さらに本作オリジナルのVision 2体が使用可能でした。ダンジョン内を探索するとNoctisも発見でき、ボス戦で戦力として活躍したとされています。歴代キャラクターを並べるだけでなく、編成したVisionがパーティの戦い方そのものに影響する点が特徴です。

Visionから得られる能力には、回復、攻撃力や防御力の上昇、味方全体のスタミナダメージを補助する効果などがあります。さらに、Resonance技と呼ばれる非常に派手な必殺技は、大ダメージを与えるだけでなく、同時に味方への強化効果を発生させるものも用意されています。回復を優先するのか、攻撃能力を高めるのか、敵のスタミナを削りやすくするのかによって、適した組み合わせは変わります。

戦闘でHPとスタミナに十分なダメージを与えると、味方が追加ターンを得られる場合もあります。追加行動を利用すれば、弱体化を重ねて敵の防御を崩し、強力な攻撃へつなげることが可能です。4人のキャラクターに実質8種類の技セットを組み合わせるような感覚があり、敵に応じてVisionの能力とResonance技を使い分けることが重要になると原文筆者は見ています。

試遊で示された手応えとシリーズらしさ

原文筆者は、会場内にPS5が8台並び、10人ほどが密集する暑い環境で、Switch 2版を立ったまま試遊したと説明しています。照明の影響で画面を見づらく、音も比較的安価なヘッドホン越しだったにもかかわらず、映像の美しさやサウンドの作り込みを感じ取れたとのことです。歴代キャラクターが登場する召喚演出も見応えがあり、試遊中に一度もアニメーションを飛ばさなかったとしています。

戦闘の印象については、他のファイナルファンタジー作品以上にOctopath Travelerを連想したとしながら、真・女神転生シリーズのPress Turnを思わせる要素もあると説明しています。ただし、既存システムの単純な組み合わせではなく、弱点、スタミナ、追加ターン、Visionの能力をまとめて運用する独自性があると評価しています。

発表当初は、歴代キャラクターを登場させるファンサービス中心の作品ではないかと考えていたものの、試遊後にはその見方が変わったと原文筆者は述べています。会場で最も気に入ったゲームを尋ねられた際にも、考える間もなく本作の名前を挙げ、その後に他の取材内容を整理した1週間後も印象は変わらなかったとのことです。シリーズが1997年以降、ドット絵やターン制バトルから距離を置いてきたなかで、こうした方向性を長く待ち望んでいたとし、最終的な内容がその期待に応えられるか注目しています。