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『Super Game』は巨額投資のリスクを理由に開発中止 セガ社長が背景を説明

2026年09月07日 | #その他 | VGC

『Super Game』は巨額投資のリスクを理由に開発中止 セガ社長が背景を説明

セガが大規模ライブサービスを目指して進めていた『Super Game』を中止した理由について、同社の社長兼COOを務める鶴見尚也氏が説明しました。開発を続けるには投資額と運営規模が想定以上に膨らみ、現時点で発売に踏み切るのは財務リスクが大きいと判断したとのことです。一方で、ライブサービス事業そのものから撤退したわけではなく、別の機会は引き続き探るとしています。

大規模な新規ライブサービスを目指した計画

Super Gameは2021年5月に発表されたプロジェクトです。セガは当時、同社が持つ幅広い技術を横断する複数のトリプルAタイトルを展開し、従来のゲームの枠組みを超える構想だと説明していました。同年11月には、計画の実現に向けて5年間で最大1000億円を投資する可能性にも言及しています。

しかし、2026年5月の決算資料では、ライブサービス事業を見直す項目の中で計画の中止がひっそりと確認されました。今回、日経のインタビューでトランスメディア戦略について語った鶴見氏が、計画の狙いと中止に至った経緯を明らかにしています。

投資規模と運営負担が想定を上回る

鶴見氏によると、Super Gameはセガが新規に生み出したIPを世界規模のライブサービスとして成功させることを目指した試みでした。成功すれば大きな収益が見込める一方、分析を進める中で、サービスの規模に見合う技術投資や運営体制には、当初の想定を大幅に超える負担が必要になると判明したとしています。

同氏は「現在の世界情勢も踏まえると、今この挑戦に取り組むのはリスクが高すぎると判断した。そのため開発を中止した」と説明しました。セガが必要な技術を持っていると仮定して計画を進めたものの、実際にサービスの設計と分析を深めるにつれて、投資額だけでなく、発売後に継続して世界を拡張するための運営規模も膨張することが見えてきたとのことです。

ライブサービスと既存IPの展開は継続

計画を中止した後も、セガはライブサービス市場から完全に手を引いていません。鶴見氏は、Phantasy Star Online 2: New Genesis、Sega Football Club Champions 2026、リズムゲームのHatsune Miku: Colorful Stageを継続中の事例として挙げています。さらに、グループ会社のThe Creative Assemblyが開発するTotal War: Warhammer 40,000も、2026年後半にクローズドベータテストを予定しており、発売後もゲーム世界を継続的に拡張するGames as a Service型の作品になる見込みだとしています。

また、Crazy TaxiやJet Set Radioといった過去のIPを再び展開する計画も進めています。鶴見氏は、現在は既存プロジェクトを育てながら、次の事業機会を注意深く探しているとしています。

背景にあるライブサービス市場の不安定さ

セガの方針転換の背景には、大型ライブサービス市場の不安定化があります。近年は注目を集めたタイトルでも不振に終わる例が相次ぐ一方、プレイヤーの多くはFortniteやRobloxのように長期間遊ばれる巨大タイトルに定着しています。開発費の高騰も続いており、新規サービスが十分な規模のユーザーを獲得し、長期運営で投資を回収する難度は高まっています。

セガ自身も、The Creative AssemblyのHyenasで大きな失敗を経験しています。同作は数年にわたって開発されていましたが、2023年に中止となり、セガの欧州事業の見直しにもつながりました。今回のSuper Game中止も、こうした市場環境と過去の経験を踏まえた判断とみられます。