オープンワールドゲーム、ユーザースコアが批評家評価を上回る10作品
2026年09月11日 | #レビュー | DualShockers
批評家による評価よりも、実際に遊んだユーザーから高く支持されているオープンワールドゲームは少なくありません。Metacriticの集計では、自由度や探索の楽しさ、長時間遊び込むことで見えてくる魅力が、発売当初の問題点を上回った作品もあります。ここでは、批評家スコアとユーザースコアに差がある10作品を、ユーザースコアの高い順に紹介します。
評価の差が生まれるオープンワールド作品
オープンワールドゲームは、短時間のプレイやメインストーリー中心の評価だけでは魅力を測りにくいジャンルです。マップを自由に歩き回れること、寄り道の多さ、プレイヤー自身が遊び方を決められる仕組みなどは、プレイ時間が長くなるほど価値を感じやすい要素です。一方で、反復的なミッション、技術的な不具合、古さを感じさせる操作性は、批評家評価で大きく響くことがあります。
今回のリストでは、ユーザースコアが批評家の平均点を上回った作品を取り上げています。必ずしも批評家の評価が低い作品だけではなく、両者の差が小さいタイトルや、発売時の問題を抱えながらも熱心なファンを獲得した作品も含まれます。数値は記事内で示されたMetacriticの批評家スコアとユーザースコアです。
10位から6位まで
10位はYakuza 0です。批評家スコアは85、ユーザースコアは8.8で、両者の差は大きくありません。原文筆者は、評価点の数字だけでは表しきれないほどの楽しさがある作品として挙げています。2人の主人公を軸にした物語では、後のシリーズ作品につながる彼らの背景が描かれます。さらに、規模はコンパクトながら十分な広さを持つ2つの都市を舞台に、ミニゲーム、サブアクティビティ、サブストーリーが豊富に用意されています。
9位のDays Goneは、批評家スコア71に対してユーザースコア8.5を記録しています。発売当初に指摘された多くの問題や、構造の反復性については、原文筆者も批評家の懸念を理解できるとしています。その一方で、長く遊ぶほど評価が上がるタイプの作品とも説明されています。目的地へ向かう途中で、焼却すべき巣や調査対象のNEROチェックポイント、バイクの進行を妨げる待ち伏せに遭遇し、予定外の寄り道が発生します。
本作の特に大きな魅力として挙げられているのが、フリーカーの大群です。序盤は群れに恐怖を感じながら逃げることになりますが、より強い武器や爆発物を手に入れ、群れの周囲を回るルートまで考えて対処できるようになると、戦況が大きく変わります。プレイヤーの成長と準備が、最初は脅威だった存在を攻略対象へ変えていく点が、ユーザーから支持された理由の1つです。
8位はScarface: The World Is Yoursで、批評家スコア75、ユーザースコア8.5です。見た目だけなら別の有名オープンワールド作品に似たゲームとして片づけられがちですが、原文筆者は、旧世代のライセンス作品ならではの個性があると評価しています。力強い銃撃戦、主人公トニー・モンタナの極端なキャラクター性、何もない状態から帝国を再建していく成長要素が特徴です。
映画本編の結末後に起きた「もしも」の物語を、ゲーム独自の続編として描いている点もユニークです。批評家からは反復性や荒削りな部分を指摘されましたが、原文筆者は、ばかばかしいほどの勢いと無軌道な楽しさが欠点を忘れさせるとしています。
7位のMount & Blade: Warbandは、批評家スコア78、ユーザースコア8.8です。古いグラフィックやぎこちないアニメーション、分かりにくいシステムは、第一印象を悪くしやすい要素です。現代のオープンワールドRPGと比べると、見た目や操作性の洗練度でも見劣りします。
しかし、カルラディアの世界に入り込めば、そうした粗さを上回る自由度が見えてきます。原文筆者は、序盤で好印象を残す作品ではないとしつつも、プレイヤーが取れる行動の幅は驚くほど広いと説明しています。作品の方向性が好みに合わない場合でも、その自由度は評価できる要素だとしています。
6位はMafia 2です。批評家スコアは74、ユーザースコアは8.2でした。舞台となるEmpire Bayは、あらゆる場所に大量のアクティビティが配置されたタイプのオープンワールドではありません。サイド要素の数も限られており、広大なサンドボックスで寄り道を楽しむより、映画的な物語を優先した構成です。
原文筆者は、そこが本作の強みでもあるとしています。無関係な目的が次々と割り込まないため、主人公Vito Scalettaが犯罪社会で成り上がっていく物語に集中できます。オープンワールドの活動量やミッション設計には荒さが残るものの、ゲームという媒体で描かれた犯罪劇の中でも、特に優れた脚本を持つ作品の1つだと紹介されています。
5位から1位まで
5位はFallout: New Vegasで、批評家スコア84、ユーザースコア8.7です。長年にわたってファンから支持されている作品で、原文筆者はカルト的な人気を持つ作品と説明しています。文章、派閥システム、コンパニオン関連のクエスト、プレイヤーの選択肢の多さによって、プレイするたびに異なる体験になりやすい点が魅力です。
モハビを深く探索するほど、プレイヤーに判断を委ねる設計の価値が分かってくるとされています。発売時にはクラッシュなどの技術的問題があり、批評家評価を押し下げる要因になりましたが、現在も豊富なModによって遊び続けられています。原文筆者は、まず本来の状態で一度クリアしてからModに触れる遊び方が、より納得しやすいとしていました。
4位のMad Maxは、批評家スコア69、ユーザースコア7.7です。世界の構造は反復的で、敵の拠点を制圧したり、輸送隊を破壊したりする活動が多くを占めます。それでも、主人公マックスの車を少しずつ強化し、荒野を走るための怪物へ変えていく過程には中毒性があります。
すべてのサイドアクティビティに異なる体験を求めなければ、拠点を制圧するごとに進展を感じられるゲームプレイが楽しめます。戦闘はBatman Arkhamシリーズに近い手触りとされており、反復的な構造を受け入れられるプレイヤーにとっては、批評家評価以上の満足感を得やすい作品です。
3位はShenmue I & IIです。批評家スコアは75、ユーザースコアは8.5でした。2018年のコレクション版に対する評価を対象としており、古い作品ながら熱心なファンを抱えています。主人公の涼は人々に聞き込みをし、次に向かう場所を覚え、特定の出来事を待ちながら調査を進めます。
NPCにはそれぞれの生活スケジュールがあり、店には営業時間が設定されています。一見すると重要ではなさそうな場所も、調査全体の一部になることがあります。プレイヤーが効率だけを追うのではなく、街で時間を過ごして情報を集める設計が、現代の作品にも通じる先進性として評価されています。Shenmue IIでは舞台が香港へ広がり、前作よりも展開や冒険の幅が増しています。システムの古さは明らかですが、世界の細部を体験させる作りは今でも独自性があります。
2位のKingdom Come: Deliveranceは、批評家スコア76、ユーザースコア8.0です。戦闘の難しさと複雑なゲームシステムにより、序盤から苦戦しやすい作品として紹介されています。ただし、その意図的に遅い成長と試行錯誤が、慣れた後の満足感につながります。
クエストは、何を学んだか、誰と話したか、どれだけ準備していたかによって展開が変化します。装備の手入れ、睡眠、空腹、読み書きの習得といった要素もあり、世界に生活感を与えています。不便さは確かに存在しますが、その不便さこそが作品の個性です。記事では、5つのDLCを収録したRoyal Editionや次世代機向けのアップデートにも触れたうえで、続編へ進む前に本作を遊ぶことを勧めています。
1位はDying Lightです。批評家スコア74に対し、ユーザースコアは8.0でした。原文筆者が特に高く評価しているのは、プレイそのものの気持ちよさです。手作り感のあるパルクールによって、屋上、路地、放棄された建物のほぼすべてに移動や探索の意味が生まれます。サバイバル要素とクラフトも、そうした場所を調べる理由として機能します。
昼間は気軽に走り回れた街が、夜になると危険な場所へ変わる点も大きな特徴です。同じ都市でありながら、時間帯によって安心感が一変します。原文筆者は、友人とHarranを探索した経験や追加コンテンツを含む長時間のプレイを踏まえ、この昼夜の落差こそ本作の魅力だとしています。ユーザー評価が批評家評価を上回った10作品の中でも、移動、探索、クラフト、夜間の緊張感が一体となったゲームデザインが、特に強く支持されたタイトルです。