Double FineのAmnesia Fortnight企画、Erika Ishii参加を巡る論争で支援に影響
Double Fineがクラウドファンディングで進める新作ゲーム企画が、開始から短期間で目標を達成する好調な滑り出しを見せた一方、声優Erika Ishiiの参加発表をきっかけにコミュニティ内で論争が起きています。支援者が12個のアイデアから新作の方向性を選ぶ企画でしたが、現在はゲームの内容だけでなく、Ishiiの起用を巡る反応にも注目が集まっています。
インディー回帰を掲げた新たなゲームジャム
『Psychonauts』やBrütal Legendを手がけたDouble Fineは、2026年7月にMicrosoftのゲーム部門で行われた大規模な再編の影響を受け、Xbox Games Studiosから離れることになりました。スタジオ責任者のTim Schaferはその後も意欲を失った様子を見せず、Double Fineが再びインディー開発の立場に戻ることを前向きに受け止めていたとされています。
Schaferは2026年8月下旬、同スタジオが長年続けてきたゲームジャム「Amnesia Fortnight」の再始動を発表しました。今回はゲームの制作だけでなく、その過程を追うドキュメンタリーも計画されています。Double Fineは過去にもBroken AgeやPsychonauts 2で大規模なクラウドファンディングを実施しており、今回の企画もスタジオの伝統に沿った資金調達として始まりました。
キャンペーンでは、まず12個のゲーム案から支援者が投票し、そのうち4案をプロトタイプとして制作します。その後、完成したプロトタイプを再び支援者が選び、最終的に1本が小規模な正式タイトルとして開発される仕組みです。開始から3日で当初の目標額に到達し、19日目には最初のストレッチゴールも達成するなど、当初は順調に支持を広げていました。
Erika Ishiiの参加発表後に反応が変化
最初のストレッチゴール達成を受け、Double Fineは最終的に選ばれたゲームへ声優のErika Ishiiが参加すると発表しました。IshiiはGhost of YõteiのAtsu、Apex LegendsのValkyrie、X-Men '97のLady Deathstrikeなどを演じた人物です。
一方で、ジェンダーや性的指向、政治に関するIshiiの公然とした見解を巡り、ファンの一部から強い反発が起きました。原文記事によると、この発表後にキャンペーンへの支援額は減少しており、Ishiiの起用が資金調達に悪影響を与えたとされています。Double FineはXのコメント機能を無効にし、Instagramでもコメントの管理を始めたと伝えられていますが、同スタジオはこの件について追加の説明を出していません。
Double Fineは一時、Ishiiがスタジオの独立を支援するため無償で参加すると説明していました。しかし、その投稿は後に閲覧できなくなっており、報酬の扱いを含む詳細は明らかになっていません。起用そのものだけでなく、説明の変更や投稿の削除も反応を招く要因になっています。
投票対象となった4つのゲーム案
支援者の投票で選ばれた最終候補は、4つのオリジナル案です。Architacticsは、建造物そのものが移動・変形し、戦闘にも参加するタクティカルな都市建設ゲームです。Bard Crawlは、オンライン協力に対応したダンジョン探索アドベンチャーとして構想されています。
Plot Armorは、ターン制RPGとビジュアルノベルを組み合わせた作品です。Upriseは、凧を使って高速にステージを進むプラットフォームゲームとされています。いずれも既存ジャンルを組み合わせたり、馴染みのある仕組みに新しいひねりを加えたりした案で、原文筆者は興味深いインディーゲームにつながる可能性があると見ています。
さらにDouble Fineは、達成は現実的ではないとされる高額なストレッチゴールも設定しました。これは、かねてから要望されていたBrütal Legend続編の開発を実現する内容です。ただし、必要な金額は原文で欠落しており、記事ではその目標が実現する可能性は低いという見方が示されています。