Xbox次世代機を支える小島秀夫作品と大型独占タイトル
Xboxの次世代戦略で、小島秀夫氏の新作2本が大きな意味を持つ可能性が浮上しています。『OD』と『Physint』がXbox向け独占、あるいは少なくともXboxを中心とした展開になれば、まだ正式発表されていない次世代機「Project Helix」は、発売前から強力な目玉を抱えることになります。原文筆者は、BethesdaやXboxの大型タイトルも含め、Microsoftが独占方針を徹底できるかどうかが、次世代での巻き返しを左右すると見ています。
小島秀夫氏の起用がXboxにもたらすもの
Microsoftは東京ゲームショウで小島氏をXbox陣営の顔のように扱っており、原文筆者はその存在感を、人気スポーツ選手を迎え入れたチームにたとえています。小島氏はPlayStationとの結び付きが強いクリエイターとして知られてきただけに、Xboxが同氏の次のプロジェクトを獲得したこと自体が、これまで不足していたブランドの威信を補う材料になるという見立てです。
ただし、『OD』と『Physint』がXbox独占になることは、現時点でXboxから正式に発表されていません。XboxのCEOであるAsha Sharma氏が独占タイトルへの再注力を示していることや、Microsoftが『Physint』をPlayStation 6向けに出すためだけに契約したとは考えにくいことから、原文筆者が独占の可能性を推測している段階です。確定情報としてではなく、今後のXboxの方針を占う材料として注目されています。
『Physint』は小島氏が2025年に完成まで5〜6年かかると説明しており、『OD』はそれより先に登場する予定です。原文筆者は、両作がXbox Series X世代ではなく、次世代機Project Helixの時期に展開される可能性が高いと推測しています。従来のゲーム機世代の移行時期を基準にすると、Project Helixは『OD』や『Physint』より先に登場し、『OD』が次世代機の初期を支える作品になるという見方です。ただし、Xbox Series Xのサポート期間は、ゲーム機の価格上昇が続いていることから従来より長くなる可能性もあるとしています。
Elder Scrolls 6とFalloutが独占戦略の柱に
小島氏の作品と並ぶXboxの最大の切り札として、原文筆者が挙げているのがThe Elder Scrolls 6です。Sharma氏は最近見たデモを高く評価していますが、同氏が最重要の資産を批判するはずがないという留保も示されています。それでも、発売時点で約20年ぶりとなるナンバリング作品は、非常に大きな影響力を持つと見込まれています。
The Elder Scrolls 6をPlayStation向けに出さず、Xbox独占にできるかどうかが重要な分岐点になります。原文筆者は、独占に戻るのであれば中途半端な方針ではなく、徹底する必要があると主張しています。ここ数年のXboxは、作品によって他機種への展開方針が異なり、独占をめぐる説明が分かりにくい状態でした。同作まで独占にできれば、PlayStationからXboxへ乗り換えるユーザーを大規模に呼び込める可能性があるという考えです。
さらに、Obsidianが開発する新たなFallout作品も候補に挙げられています。制作を率いるのは、Fallout: New Vegasのディレクターを務めたJosh Sawyer氏です。Falloutのテレビシリーズが、作品の発売時まで現在のポップカルチャー上の勢いを保っているかは分かりませんが、New Vegasの制作陣による新作というだけで大きな注目を集めると原文筆者は見ています。
Falloutの本編シングルプレイヤー作品は、すでに前作から10年以上が経過しています。The Elder Scrollsと同様に、長期間待たれているシリーズの新作であるため、もしXbox独占になれば、次世代機の訴求力を大きく高めるタイトルになるとの評価です。
Fable、Gears、Forzaが担う既存シリーズ
Fableは5か月後にXbox Series XとPS5の両方で発売される予定ですが、原文筆者は、開発元PlaygroundがForza Horizonシリーズで築いた実績を考えれば、作品が成功した場合、その続編はXbox独占になる可能性が高いと考えています。今回のリブートはゼロから作り直されたため長い開発期間を要しましたが、次のFableは同じ時間をかけずに完成する可能性があるという見通しも示されています。
Gears of Warでは、シリーズの過去を描く前日譚E-Dayが再起の役割を担います。E-Dayは、プレイヤーに親しまれてきたキャラクターへ焦点を戻す作品とされており、原文筆者はこれまでにプレイした範囲が非常に優れていれば、開発元The Coalitionが次の独占Gears作品を手がける流れにつながると見ています。その作品がProject Helix世代の中盤に登場する可能性にも触れていますが、これはあくまで予想です。
Forza Horizonについては、大きな立て直しは必要ないと評価されています。焦点は、Forza Horizon 5がPlayStation向けに発売され、数百万本を売り上げた実績があるなかで、Microsoftが次回作をPlayStationから外す決断をできるかどうかです。マルチプラットフォーム展開による販売実績を手放してでも、独占タイトルとして次世代機の購入理由にするのかが問われます。
一方、Haloについては、状況が厳しいとされています。Halo Studiosでは最近、指導部の交代があり、技術面では開発環境をUnreal Engineへ移行しています。Halo: Campaign Evolvedは一定の内容にとどまり、次の本編がHalo 7なのか、Halo Infinite 2なのか、それともリブートなのかは見通せません。前の本編からすでに5年が経過しており、さらに5年待つことになる可能性もあるため、原文筆者はシリーズの将来がかなり不透明だと指摘しています。
次世代Xboxの巻き返しは独占方針次第
原文筆者は、ゲーム機価格の上昇が業界全体を崩壊させないことを前提にすれば、Project Helix世代のXboxには立て直しの材料がそろいつつあるとまとめています。小島氏による『OD』と『Physint』、The Elder Scrolls 6、ObsidianのFallout新作、FableやGears of War、Forzaといった有力シリーズが候補になります。
もっとも、これらのうち独占が正式に確認されているわけではなく、発売時期やProject Helixとの関係も推測を含みます。XboxがすぐにPlayStationを販売台数で上回るという話ではなく、原文筆者も短期間での逆転は想定していません。それでも、独占タイトルを明確にそろえ、過去のXbox 360時代に近い状況を再現できれば、次世代で大きく流れを変える可能性はあるとしています。