『Mr. Records』、音楽そのものがステージになる未発売Steamゲーム
2026年09月22日 | #ゲーム紹介 | Polygon
ゲームのBGMが背景ではなく、もう1人の登場人物のようにプレイへ干渉する作品が、Glee-Cheese Studioの『Mr. Records』です。昼はレコード店を経営し、夜はレコードの中を駆け抜ける本作では、収録曲の1つ1つがオートスクロールのアクションステージとして機能します。原文筆者は、完成度と中毒性を兼ね備えた楽曲が本作の成否を左右する一方、その音楽は十分に魅力的だと評価しています。
楽曲がそのままアクションステージに
プレイヤーが操作するのは、音楽をこよなく愛する老人Georgeです。ゲームのプロローグでは、曲の最初の数音を聴くだけで「別の世界」へ連れて行かれると説明されます。その言葉どおり、レコードを再生すると、曲のリズムに合わせて障害物や敵が現れるステージへ移行します。
新しいレコードを手に入れたら、その曲のステージをクリアすることで店頭に並べられるようになります。さらに、難易度の高いバージョンを1度もミスせずに攻略すると、そのレコードのデラックス版が解禁されます。デラックス版は店で販売した際の収益が高くなるため、音楽を聴いて楽しむだけでなく、アクションの腕前がレコード店の経営にも直結する仕組みです。
収録曲は複数のジャンルにまたがっており、各曲が異なるステージ体験を生み出します。原文筆者は、曲そのものが新しいステージとして成立している点を本作の大きな魅力として挙げ、音楽の品質が高く、思わず乗ってしまうほどキャッチーだとしています。
レコード店で客の注文を解く
本作のもう半分は、客が求めるレコードを探して販売するパズルです。Georgeは晩年になってレコード店を開きますが、その理由は音楽が人生でただ1つの本当の愛だったからです。店を訪れる客は、探しているレコードのジャケットについて説明するため、店内の在庫から条件に合うものを見つけて渡します。
原文筆者が遊んだ冒頭約30分のプレビューでは、在庫がまだ少なく、客の説明も比較的分かりやすかったため、目当てのレコードを探す手順はシンプルでした。ただし、店で扱えるレコードを増やすには、対応する音楽ステージのクリアが必要です。販売パートとアクションパートが別々に存在するのではなく、片方の進行がもう片方の選択肢を広げていく構成になっています。
Georgeを中心に描かれる日常と今後の要素
物語の中心にいるのはGeorgeです。長い人生を送ってきた彼の過去は、ゲームを進めるにつれて少しずつ明らかになります。友人のPaulは夕方の電話や店への訪問でGeorgeを気にかけ、飼い犬のBuzzは店の隅や、2階にあるGeorgeの部屋でいつも眠っています。店のレコードジャケットに犬の毛が入り込むことをGeorgeがひどく嫌がる、という小さなやり取りも描かれます。
同じく2026年のレコード店経営インディー作品であるWax Headsと比べると、そちらが物語や個性的な登場人物により重点を置いていたのに対し、本作はキャラクター描写を音楽とプラットフォームアクションの間に配置しています。風変わりな人物との出会いはあるものの、原文筆者によれば、彼らとの関わりはより短く、George自身の物語が主軸です。
40以上のステージと追加コンテンツ
製品版には、手作業で制作された40以上のステージが収録され、各ステージにハード版も用意されます。プレビューには登場しなかったものの、Steamの説明では、Buzzと一緒に遊ぶサイドアクティビティ、「シュールなミニゲーム」、追跡シーケンスも予定されています。
現時点で確認できた範囲だけでも、レコードの収集と販売、リズムに合わせたアクション、Georgeの日常を描く物語が1つのループにまとめられています。原文筆者は、ゲーム内のレコードがいずれも磨き上げられ、音楽的にも気持ちよく仕上がっていることが、すべての要素をさらに引き立てていると評価しており、近年でも屈指のオリジナルサウンドトラック候補になり得る作品と見ています。