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魔法の仕組みが緻密なゲーム8選、組み合わせの結果を予測できるルールが魅力

2026年09月30日 | #ゲーム紹介 | Polygon

魔法の仕組みが緻密なゲーム8選、組み合わせの結果を予測できるルールが魅力

魔法のルールを理解すれば、プレイヤーはその力で問題を解決できます。ブランドン・サンダースンが提唱するこの考え方を、8つのゲームの魔法システムから見ていきます。どの作品も、決まったルールを学び、その結果を予測する楽しさを備えています。

8位 Dishonored

仕組みの要点: ひとつの明確な力の源があり、行動の結果を「混沌」システムが追跡します。

Arkane Studiosが2012年に発売したステルスアクションゲームです。主人公コルヴォ・アッターノは、神に近い存在「アウトサイダー」から印を授かり、超自然的な能力を得ます。

ゲームでは、敵を倒した数や遺体を発見された回数、慈悲を示した行動などが混沌度に反映されます。混沌度は、街にネズミや疫病を持つウィーパーがどれだけ現れるか、NPCがどう反応するか、そして結末まで左右します。混沌度が高まると、ミッションの合間にコルヴォの肖像が暗くなり、最終局面の天候まで変化します。

能力そのものだけでなく、制約が魔法システムを面白くするというサンダースンの第二法則も感じられる作品です。ルールが一貫しているため、位置取りを正確にすれば、その工夫が毎回きちんと結果につながります。

7位 Prey

仕組みの要点: 異星人の能力には学習可能な代償があり、使いすぎると宇宙ステーションがプレイヤーを追跡し始めます。

ゲーム内のサイコスコープでティフォンの種族を十分にスキャンすると、その能力を使えるようになります。鍵のかかったドアの下を通れるほど小さなコーヒーマグに変身したり、念動力で家具を投げたりできます。

ただし、異星人の能力に頼りすぎると、ステーションのシステムがプレイヤーの汚染度を追跡し、ナイトメアを出現させることがあります。能力の全容が明らかになるにつれて、人間らしさこそが自分を救うかもしれないと気づいていきます。

6位 Divinity: Original Sin 2

仕組みの要点: 火は燃え広がり、水は電気を通し、毒は引火します。結果を予測できる一貫性と、戦況を大きく変える意外性があります。

Larian Studiosが2017年に発売したRPGでは、リヴェロンの環境要素が魔法の分類というより、化学実験の道具のように働きます。油の上では火が広がり、毒の雲は燃えて消えます。水は電気を通すため、低コストの雷魔法でも複数の敵を足止めできます。敵が水たまりに足を踏み入れたら、雷を使う好機です。

毒に火が触れれば爆発し、祝福の魔法を適切に使えば、呪われた地面を回復効果のある場所へ変えられます。サンダースンは、魔法の仕組みを理解した読者が、それを使って問題を解決できることが大切だと説明しています。このゲームでは、プレイヤーが環境を利用して解ける戦闘の仕掛けとして、その考え方が表れています。

5位 Tyranny

仕組みの要点: 少数の決まった印を組み合わせて呪文を作るため、新しい組み合わせの効果を予測できます。

Obsidianが2016年に発売したRPGです。呪文は、基本効果を決める印と、その効果を変える補助や表現の印を組み合わせて作ります。たとえば「燃焼」の印も、組み合わせる印によって結果が変わります。それぞれの印が持つ意味は変わらないため、組み合わせの効果を理解しやすい仕組みです。サンダースンのWikiでも、ハードマジックシステムの典型例として詳しく紹介されています。

一貫したルールが働くのは、呪文だけではありません。物語の冒頭には征服の段階があり、プレイヤーの選択によって、本編が始まる前に世界の地図や歴史が書き換わります。呪文の仕組みと同じく、選択と解釈のルールがプレイごとの物語を形作ります。

4位 Noita

仕組みの要点: すべての魔法が同じ物理法則と化学的な反応に従い、説明のつかない例外がありません。

Nolla Gamesが2019年に発売したローグライクです。世界を構成するピクセルのひとつひとつが、実際の物質としてシミュレートされています。水や溶岩、血、砂、毒ガス、石などは個別に扱われ、それぞれの性質に応じて反応します。

部屋に水を流せば、水が空間を満たします。ガスに火をつければ、ガスが漂った場所に沿って爆発が広がります。この仕組みを使い、名もなき魔女として、願いをかなえるとされるフィンランドの伝承上の秘宝「サンポ」を求め、手続き生成された山を下っていきます。道を誤れば、そこで冒険は終わりです。予想外の魔法の挙動が原因で、ランが終わることも少なくありません。

3位 The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom

仕組みの要点: ウルトラハンドとスクラビルドには、学んで予測できる一貫した物理法則があります。

任天堂が2023年に発売したゼルダの伝説シリーズ作品です。ウルトラハンドやスクラビルドは魔法と呼ばれていませんが、サンダースンの第一法則が求める、理解できるルールに基づいています。スクラビルドでは、2つの物を組み合わせ、一方の性質をもう一方に付与できます。キースの目玉を矢につければ、矢は毎回標的を追いかけます。

サンダースンはお気に入りのゲーム10選に前作のBreath of the Wildを挙げ、古典的なゲームプレイの魅力と現代的なデザインを組み合わせている点を評価しました。Tears of the Kingdomは、物理法則に基づく遊び場をさらに広げ、扇風機と棒を組み合わせてホバーバイクを作れるほどの自由なルールを用意しています。

2位 Control

仕組みの要点: 能力には明確な力の源があり、消費するエネルギーとクールダウンの時間を見ながら使えます。

主人公ジェシー・フェイデンの能力は、連邦操作局の超能力的な道具や、ボードとのつながりに由来します。物を投げる、敵を支配する、空中に浮くといった能力は、使うたびに画面上のエネルギーを消費し、時間とともに回復します。クールダウンもあり、アップグレード画面ではポイントを使うと何が得られるかを確認できます。

変化し続けるオールデスト・ハウスを除いて考えると、能力の仕組みは、念動力をまとった資源管理のシステムです。ルールを理解し、制限を尊重するプレイヤーほど、その力をうまく使えます。

1位 Magicka

仕組みの要点: ルーンの組み合わせは常に同じ結果を生みます。そのため、味方を倒したときも、原因は自分の判断だと分かります。

Magickaの魔法は、8種類の基本元素を組み合わせて作ります。ルールは変わりません。水と冷気を合わせれば氷になり、生命と武器強化を組み合わせれば攻撃を当てたときに回復します。秘術はほぼ何と組み合わせても、状況を悪化させます。

弱点こそが能力を面白くするというサンダースンの第二法則を、Magickaは容赦なく突き詰めています。プレイヤーは、アールドハイム城から包囲されたハーヴィンドルの街を守るために旅をします。道中では、吸血鬼のような姿をしたヴラドが案内役を務めますが、本人は吸血鬼ではないと何度も、そして説得力に欠ける様子で主張します。味方への誤射も敵への攻撃と同じ物理法則に従うため、狙いを誤れば仲間を倒してしまいます。

ルールを学び、結果を予測する楽しさ

ここまでのゲームに共通する魅力は、行動を起こす前に、ルールの組み合わせが何を引き起こすかを予測することです。化学実験の結果が計算どおりになったときのような手応えがあります。サンダースンは、緻密な魔法の仕組みを説得力あるものにするための法則を示しました。今回紹介した8作品は、その法則がコントローラーを手に遊ぶゲームでもよく機能することを見せています。