← 最新記事一覧

『Gravhounds』は資源を運ぶパイプが移動手段にもなる協力型シューター

2026年09月30日 | #ゲーム紹介 | IGN

『Gravhounds』は資源を運ぶパイプが移動手段にもなる協力型シューター

Octopus Panicが開発する『Gravhounds』は、犬と人間の遺伝子を組み合わせたキャラクターたちが、惑星で資源を集めて脱出を目指す協力型PvEシューターです。資源を自動で船へ運ぶパイプを敷けるうえ、パイプの上を滑って移動することもできます。秋に予定されている早期アクセスに先がけて行われたプレイテストでは、遊びの手応えとともに、キャラクターや強化要素の調整に期待したい点も見えてきました。

敵が強くなる惑星で、脱出のタイミングを見極める

プレイヤーは最大4人でチームを組み、惑星でミッションをこなしながら資源を集め、軌道上の船へ戻ります。地表に長くとどまるほど敵の群れは大きく、手強くなるため、貴重な資源を求めて探索を続けるか、早めに脱出するかの判断が重要です。報酬を狙って粘るか、確実に持ち帰れる分を確保するか。欲張るほど危険が増す、いわゆる「欲張りどころ」を考える遊びになっています。

プレイテストでは、ドーベルマンのZane、柴犬のFinn、ワイマラナーのSelene、ブルドッグのDozerを操作できました。それぞれ能力値や固有アクションが異なり、ミッションを進めると能力を強化したり、新たな技を覚えさせたりできます。武器や防衛タレットなどの技術も、複数の強化ツリーを通じて解放できます。

パイプを敷けば、資源運びも戦いも効率化

似たジャンルの作品ではDeep Rock Galacticが思い浮かびますが、『Gravhounds』は移動の速さにも力を入れています。ブーストやダッシュで惑星を駆け回り、装置を壊そうとする敵を撃退しながら、資源を回収します。資源は重力銃のような装置で船へ運びますが、手作業で何度も往復するのは面倒です。そこで役立つのが、船から惑星へ伸ばせるパイプです。

パイプは節点のある区間で構成され、チームで好きな方向へ延長できます。資源を投げ入れると自動で船まで運ばれるため、運搬の手間を減らせます。節点にはタレットなどの設備も設置でき、資源回収を助けたり、押し寄せる敵を迎え撃ったりできます。プレイ中には、敵を倒すためのタレット地帯と資源を運ぶ経路を組み合わせることもできました。パイプの上を滑って移動できるので、素早い移動手段としても活躍します。ミッション終了後の発進カウントダウンが始まると、船に戻れる時間は30秒です。間に合わなければ置き去りになります。

敵の撃破や目標の達成でゲージがたまると、追加報酬のポッドを呼び出せます。ポッドからは、研究所で解放した強化要素の中から3つが提示され、そのうち1つを選びます。敵を吸い上げる重力弾と、敵を追尾するロケット弾の組み合わせは、会心の一撃をきっかけに両方が発動して爽快でした。一方、射撃にはやや手応えが乏しく、特に強敵は攻撃を受けてもなかなか倒れない印象です。発売までに調整されることに期待したいところです。

強化の選択肢には、楽しさのばらつきも

報酬ポッドや強化ツリーには多くの選択肢がありますが、選ぶ楽しさにはかなり差がありました。ロケット弾幕のように、手に入るとうれしい強化もあれば、弾倉の拡張や1度きりの回復など、役には立っても気分が盛り上がりにくいものもあります。

銃、強化要素、タレットの研究には同じトークンを使います。新しいロケットタレットの解放やロケット弾幕の強化は魅力的でしたが、ライフルの連射速度が1.0倍から1.06倍になる強化は地味に感じられました。今回のテストではトークンを払い戻して振り直す方法がなく、入手にも時間がかかります。トークンは、ミッション中に一定数のクレジットを集める、敵を一定数倒すといった目標を達成して得る仕組みでした。どの選択肢も同じように意味や面白さを感じられるよう、調整を期待したいところです。

キャラクターごとのレベルアップで得られる別の資源を使う育成は、こうした不満が少なく、納得感のある仕組みでした。強化に必要な資源を分ける方法は、ほかの成長要素にも合うかもしれません。

犬らしさと固有能力は、キャラクターごとに差がある

開発チームは、1990年代半ばに公開されたDaft Punkの「Da Funk」のミュージックビデオから着想を得たといいます。作品全体は、ほどよく漫画的でユーモラスな見た目です。一方、キャラクターは人間の体に犬の頭がついた姿で、犬の頭部は犬種の特徴をよく捉えていますが、体との組み合わせには違和感もありました。尻尾が見えるデザインにするなど、犬らしさをもう少し加えてほしいと感じました。

固有能力の面では、DozerとZaneが特に印象に残りました。Dozerは骨の形をした地雷を設置でき、敵の群れが地雷原に飛び込んで爆発する様子は痛快です。Zaneは吠えて敵を押し返せるため、タレットや味方が攻撃する隙を作れます。

一方、Finnの能力は地面に倒れて死んだふりをするものです。敵が通り過ぎるようには見えましたが、協力プレイでチームにどう役立つのかは分かりにくく、倒れている間もダメージを受けました。柴犬と暮らす筆者は、吠える代わりに死んだふりをする点にも物足りなさを感じたようです。キャラクターの能力や犬らしさには、まだばらつきがあります。

早期アクセスまでの調整に期待

『Gravhounds』には、選択肢の面白さや犬らしさなど、磨いてほしい部分があります。それでも、パイプの上を滑りながら資源を集める遊びは魅力的で、友人とのゲーム会や、ひとりでレベルを上げる遊びにも向いていそうです。プレイテストを通じて関心を持てるだけの手応えはあり、早期アクセスで再び遊ぶのが楽しみだといいます。

筆者は、柴犬らしい鳴き声を出せるボタンや、キャラクターの毛色を変える機能も望んでいます。犬の頭をかぶった人間に見える印象を薄め、犬たちの個性がより伝わるようになることを期待しています。