Claude Opus 5.5の登場後、ゲーム同士を組み合わせる試みが急増
Claude Opus 5.5の公開後、既存のゲームを別のゲームに組み込む試みや、PS5エミュレーター、脱獄ツールの開発が相次いでいます。記事は、AIの急速な進歩がゲーム会社や開発者にとって大きな脅威になり得ると指摘しています。
ゲームの仕組みを短時間で解析
ここ1週間ほどで、エルデンリング内でスーパーマリオ64を遊ぶ企画や、コール オブ デューティにトニー・ホーク プロ・スケーターを組み込む試み、ポケモンの中でマインクラフトを動かす企画などが登場しました。バットマン アーカム・アサイラムにMarvel's Spider-Manを組み合わせる例もあります。
記事によると、こうした企画の多くに使われているのが、9月22日に公開されたClaude Opus 5.5です。人間でも技術的には可能ですが、通常なら何年もかかるゲームの仕組みや基盤の解析を、Opusは数分で進められるといいます。
ゲームごとにアニメーションや物理演算などの仕組みが異なるため、本来は互換性がありません。Opusはそれぞれの違いを読み取り、ゲーム同士をつなぐスクリプトを作成します。複数のゲームをまとめる作業を簡単にする、第三者製ツールのUniversal Modderも開発を後押ししています。
PS5エミュレーターの進歩にも影響
AIを使ったゲームの組み合わせが広がるなか、ソニーは知的財産をめぐる問題にも直面しています。同じ技術が、PC向けPS5エミュレーターの進歩にも一部関係していると記事は伝えています。
SharpEmuやKytyPS5は、人間が一から開発しているプロジェクトです。PCでPS5のゲームを起動し、ネイティブの4K解像度で動かせるようにするものですが、制約があり、初期のプレイ可能な作品には不具合もあります。それでも、Infamous: Second SonやMarvel's Wolverineを安定して動かす取り組みの土台になっています。記事によると、Claudeに修正を生成させる前は、Demon's SoulsをPCで起動してもキャラクター作成画面に進めませんでした。
PS5の脱獄と海賊版への懸念
PS5エミュレーターの進歩と並行して、ソニーは本体の脱獄を可能にする技術にも直面しています。従来の方法は一般のユーザーには実行のハードルが高いものでしたが、Relapseと呼ばれる新たな脆弱性を使うと、PCを接続せず、本体の画面からカーネルへのアクセスを得られるといいます。
利用には古いファームウェアの本体が必要です。ただし、そのバージョンは比較的新しく、今年発売された主要タイトルの多くを海賊版で動かせる可能性があると記事は指摘しています。
Relapse自体は人間が作ったものですが、AIとも切り離せない関係にあります。脱獄した本体があれば、AI支援で開発する人たちが、エミュレーターや再コンパイルのプロジェクト、その他の自作アプリを開発・配布しやすくなります。スーパーマリオをPS5に移植し、ゲームのファイルを公式版より約50%小さくすることもできるとしています。
作品の不安定さと業界への影響
こうした技術には前例のない進歩がある一方、話題の企画が一般向けに遊べる状態とは限らず、安定性にも問題が残ります。それでも、AIの大きな進歩から数週間でここまで可能になったなら、数カ月後に何が起きるのかは見通せません。
記事は、DMCAに基づく削除要請だけでは広がりを抑えきれず、法律もAIの進歩に追いついていないと指摘しています。ゲーム会社の幹部が危機感を抱いているはずだ、というのが筆者の見立てです。