Analogue Pocket向けSNESコア開発者、未依頼のAI生成コード約5万行に苦言
2026年10月07日 | #その他 | GamesRadar+
Analogue Pocket向けSNESエミュレーターの開発者agg23氏が、約5万行に及ぶAI生成コードの提出に苦言を呈しました。依頼されていないコードの確認に多大な手間がかかるとして、「自分の世界に居場所はない」と述べています。
MSU-1機能の提案に約5万行のコード
投稿者のnasonliu氏は、Analogue PocketのSNESコアに「MSU-1ストリーミング」の実験的な機能を提案しました。MSU-1は実在したチップではなく、ROM改造者がゲームにCD品質の音声などを追加できるよう、エミュレーター開発者が作った規格です。
SNESのFPGAコアをAnalogue Pocketに移植したagg23氏は、機能の実現自体には「動くならすごい。実装されるとは思っていませんでした」と評価しました。一方で、提出された差分はほぼ5万行に及び、事前の相談もなく、全面的に大規模言語モデル(LLM)で作られたものだったと指摘。「レビューを期待されても困る」「関係のないコードが大量に含まれている」と批判しました。
agg23氏は、こうした提出は受け入れられないと述べています。十分な労力をかけていないコードを一方的に送りつけることは、メンテナーの時間と知的労力を奪うという考えです。機能が動くこと自体は評価しつつも、「自分の世界に居場所はありません」と結びました。
エミュレーター開発で続くAI生成コードへの懸念
今年初めには、PS3エミュレーターRPCS3の開発者たちも、AI生成コードの提出をやめるよう求めていました。ただし、RPCS3はAIの利用そのものを禁じているわけではなく、開発者が提出するコードを隅々まで理解していることを求めています。
AIはコーディングを効率化する道具だと考える人がいる一方、エミュレーターなどを手がけるファンコミュニティでは、コードの内容を十分に理解していない初心者からAI生成コードが寄せられ、経験豊富な開発者の負担になっていると記事は指摘しています。