元PlayStation幹部、PSP発表時に任天堂社員から「この野郎ども」と届いたメッセージを回想
2026年10月07日 | #その他 | GamesRadar+
元PlayStation幹部のShawn Layden氏が、PSPを初披露した際に任天堂で働く友人から「この野郎ども」とメッセージを受け取った思い出を語りました。当時は、任天堂が圧倒的な存在感を持つ携帯ゲーム機市場にソニーが参入することが、大きな脅威と受け止められていました。
PSP発表時、任天堂の友人から届いたメッセージ
Layden氏はインタビューで、最初のPSPを披露したのは「2003年、04年、05年のどこかだったと思う」と振り返りました。そのとき、任天堂に勤める友人から「この野郎ども」とメッセージが届いたといいます。Layden氏は「まあ、こういうのもゲームのうちだよ」と返したそうです。
当時の携帯ゲーム機市場では、ゲームボーイやゲームボーイアドバンスが数億台を販売し、任天堂が確固たる地位を築いていました。ニンテンドーDSは2画面とタッチ操作を採用した大胆な製品でしたが、その市場に参入する企業はほかにほとんどありませんでした。
DSは幅広い層に広がり、PSPは海賊版に苦しむ
ニンテンドーDSは、より幅広いカジュアル層に支持を広げ、販売台数は最終的に1億5400万台を超えました。PSPの販売台数は約7600万台で、DSと比べると少なく見えますが、任天堂以外の携帯ゲーム機としては過去最大の数字です。一方、海賊版の横行により、ソニーはPSP向けゲームの販売に苦戦しました。
Layden氏は、PSPは一定の成功を収めたものの、システムがハッキングされ、簡単に改造できるようになったと認めています。状況を支えた作品の1つが、協力プレイを軸にしたMonster Hunterでした。日本では、友人同士で狩りに参加するため、それぞれが本体とゲームを買うよう勧め合っていたといいます。
携帯機に再参入するなら、会社の方針を定める必要
PS6の携帯機をめぐるうわさが強まるなか、Layden氏は、ソニーは2つのプラットフォームを同時に売り込むことに苦労してきたと指摘しました。PS3が苦戦していた時期にはPSPが好調で、Vitaが順調だった時期にはPS3が持ち直しました。マーケティング予算には限りがあるため、複数の製品に分けると焦点がぼやけるという見方です。
Layden氏は、ソニーが携帯機市場に再参入するなら、携帯機に専念する別会社を設ける案もあり得ると述べました。携帯機、据え置き機、ソフトを1つのマーケティング予算で扱うと、狙いが定まりにくくなるとしています。
一方、記事の筆者は、この考え方が現在にも当てはまるとは限らないと述べています。Steam DeckやNintendo Switchのような製品は、家庭用ゲームの体験をそのまま外へ持ち出せる点を強みとしているためです。筆者によると、Steam Deckの人気タイトルにはWitcher 3やDiablo 4だけでなく、The Binding of IsaacやBalatroのような携帯プレイに向いた作品も多く見られます。
Layden氏はVitaについて、携帯機で家庭用ゲーム機の体験を再現しようと考えていたものの、振り返ると、プレイヤーが求めていたのは必ずしも家庭用ゲームの移植ではなく、携帯機に合った良質な体験だったと話しました。そして、新しいプラットフォームを立ち上げる前に、会社として何を目指すのかを決める必要があると結びました。