ソニーの特許出願、プレイヤーの行動に応じてボス戦を変えるAIを提案
2026年10月07日 | #その他 | GamesRadar+
ソニーの特許出願では、プレイヤーの反応に合わせてボス戦を変化させるAIの仕組みが提案されています。実現すれば、プレイヤーごとに異なる戦い方をする敵が登場する可能性があります。
プレイヤーの行動を学習に活用
この特許は2026年3月に米国で出願され、10月1日に公開されました。特許番号はUS-20260295429-A1です。プレイヤーやゲームのデータを集めて機械学習モデルを訓練し、ゲームに組み込むコンテンツを生成する仕組みを想定しています。
データの活用例には、NPCの表現をより現実的にすることも挙げられています。NPCの感情的な特徴を扱い、状況に応じて声の高さや大きさ、話すリズムを変え、緊迫感や恐怖、攻撃性、励ましなどを表現する案です。
ボス戦では、敵の攻撃や環境上の危険に対するプレイヤーの反応時間、攻撃や防御、反撃のタイミング、回避・ガード・パリィの頻度と成功率などを記録する想定です。ボスの攻撃パターンや、プレイヤーが攻撃をどれほど避けたり反撃したりしたか、ボスの体力の変化、環境要素の使い方もデータの例に含まれています。
ボスの変化は達成感につながるのか
特許では、NPCのコンテンツをゲームの実行前、プレイ中、プレイ後に生成する可能性が示されています。プレイ中に生成する場合は、プレイヤーやゲームのデータが生まれるのに合わせて内容を作る仕組みです。
プレイヤーの行動を見てボスが戦い方を変える発想には興味深い面がある一方、筆者は敵が予測不能になることへの懸念も示しています。たとえばElden Ringのマレニアが、プレイヤーの怯ませる攻撃を避けるようになり、回避が苦手な「水鳥乱舞」ばかり使うようになったら、恐ろしい展開です。
ソウル系のゲームでは、ボスの攻撃パターンを覚え、敗北を重ねながら対応を身につけることが大きな要素です。敵が毎回、人間の格闘ゲーム上級者のように予測できない動きをするなら、勝利に近づいているという手応えや、苦戦の末に勝ったときの満足感が薄れるのではないかと筆者は問いかけています。
実際に採用されるかは未定
ソニーがこの技術を実際のゲームに導入するか、またボス戦に特許の案どおり使うかは分かっていません。筆者は、もし実現するならFromSoftwareの宮崎英高氏にはプレイヤーに手加減してほしいと述べています。