『ディズニー・ロルカナ』第14弾Hyperia Cityに一度きりの追加インクが登場
『ディズニー・ロルカナ』の第14弾ブースターパック、Hyperia Cityが登場します。目玉となる新要素は、通常のインクに加えて一度だけ使える「インクドロップ」です。先行販売イベントは10月16日、一般発売は10月23日に始まります。
新スターターセットでインクドロップを体験
2人用スターターセット「Technically Terrific and Madcap Whimsy」には、ベイマックスのキャラクターを中心にしたデッキと、王様の剣を題材にしたデッキが収録されています。新要素のインクドロップは、通常のインクとは別に蓄えて使える、一度きりの追加リソースです。高コストのカードを通常より早く出す助けになります。
数戦したところ、カードを引いたりデッキを整えたりしやすい王様の剣デッキのほうが安定していると感じました。選択肢を保ちながら相手に圧力をかけやすく、インクドロップを使えばさらに展開を増やせます。ドロー効果が多いアメジストの色が採用されていることも、安定感につながっていました。
ベイマックスデッキにもドロー手段はありますが、アイテムに頼るものが多く、期待したほど頻繁には使えませんでした。一方、王様の剣デッキではMerlin's ShopやSmithyといったロケーションでカードを引き、ロアも獲得できます。アメジストの通常のドロー効果も加わり、序盤からロアで先行できました。盤面を有利に保ちながら追いつこうとする、エメラルドとサファイアのベイマックスデッキには厳しい展開でした。
インクドロップは、手元にある選択肢を活かしたプレイを後押ししてくれます。ただし、カードをさらに出すか、場に残してほかの能力を発動させるかという判断も必要です。競技シーズンが進むにつれて、プレイヤーはこのバランスに慣れていくことになりそうです。
歌デッキを支えるPowerline
新カードでは、Singer 9を持つキャラクターのPowerline Megastarが目を引きました。Singer 9により、コスト9以下の歌を無料でプレイできます。さらに、自分のターンに歌を1度プレイすると、捨て札にあるSinger持ちのカードを手札に戻せます。場にいるほかのSinger1体につき、Powerlineのロアも1増えます。
新曲Remember Meなどと組み合わせれば、歌を無料で使いながらSingerのキャラクターを手札に戻し、攻めを続けられます。守り切れれば、大量のロアを獲得して相手を引き離せる可能性があります。
アクションを連続で使うBelle
Belle Exceptional Writerは、自分のターン中に行動済みになると、そのターンに次に使うアクションのインクコストを2減らします。また、そのターンに3枚目のアクションをプレイすると、ロアを3獲得します。アクションを続けて使うほど恩恵が大きくなる能力です。
多くのカードを一気に使い、低コストで大きな効果を狙うストームデッキを思わせる設計です。歌もアクションに含まれるため、Powerline Megastarとの相性もよさそうです。Chemical Reactionのような比較的安いアクションや、使いやすいStrike a Good Matchも、Belleの能力を活かす機会になります。
筆者はストームデッキを使った経験も、対戦した経験もありますが、どちらの立場でも快適なものではありません。扱いが難しいデッキなので、次の競技シーズンにエメラルド中心のストームデッキを試すなら注意が必要です。
既存の上位デッキにも新カードが加わる可能性
Hyperia Cityの発売後もしばらくは、現在の上位デッキが使われ続け、カードの強化に合わせて一部が調整されると見られます。最近の大会で優勝したエメラルドとアンバーのデッキは歌を多く採用しており、Singerも使っています。そのため、Powerline Megastarを組み込む余地があります。
このデッキにはすでにSingerが10体ほどいます。Powerlineの能力を発動しやすくするために増やす案もありますが、歌が20枚ほどあるため、コスト8のCircle of Lifeを4枚採用していることも含め、Singer 9を1、2体出すには十分かもしれません。
上位入賞した別のデッキはエメラルドとスティールのキャラクター中心で、Angel Experiment 624やElinor Renowned Diplomatなどの能力を活かすため、手札を使い切るように展開します。新カードでは、低コストで耐久力があり、すべてのキャラクターのRushを無効にするFlash Efficient Clerkが候補になります。相手のRushによる不意のバニッシュを防げます。
Marie Caught in the Actはコスト1で、クエストする際に相手キャラクターがダメージを受けていればインクドロップを追加できます。キャラクターを多く展開するデッキなら、追加インクで展開を早めたり、より大型のキャラクターを出して圧力を高めたりできます。今回のセットには、上位デッキを強化できそうなカードがそろっています。
Hyperia Cityでは、ベイマックスや王様の剣のキャラクターが戻り、ピクサー作品からは人気の高いリメンバー・ミーが加わります。大規模なセットローテーションで競技シーンでは使えなくなった旧カードもあるため、馴染みのある作品の新カードはうれしい追加です。新たなリソース管理をもたらすインクドロップが、今後の環境やデッキ構築をどう変えるのか注目されます。