Rockstar人事責任者、組合活動を巡る会話には「ほとんど関心がなかった」と証言
2026年10月10日 | #その他 | Eurogamer
Rockstar Gamesの人事マネージャー、チャーリー・キンロック氏は、従業員の組合活動に関する会話には「ほとんど関心がなかった」と証言しました。『Grand Theft Auto 6』の開発に関わった元従業員31人が、不当な解雇だったとして同社を訴えている審理での発言です。
組合員を把握していたかを巡り、証言の違いが争点に
グラスゴーの雇用審判所で続く審理では、英国独立労働者組合(IWGB)に所属する元従業員らが、組合つぶしを目的に解雇されたと主張しています。Rockstar側は、機密情報の漏えいなど重大な職務上の不正行為を理由に34人を解雇したと説明しています。
Rockstar Lincolnで人事マネージャーとスタジオ運営共同ディレクターを務めるキンロック氏は、解雇された従業員側の弁護士から、組合員の把握を巡る過去の証言について質問を受けました。従業員側は、同氏が1月の暫定救済を巡る審理で、裁判所に誤解を与える説明をしたと主張しています。
キンロック氏は当初、従業員がIWGBの組合員だとは知らなかったと述べていました。その後の供述では、誰が組合員か「確実には」知る方法がなかったと説明しています。従業員側はこの違いを問題視しましたが、同氏は裁判所を意図的に誤解させたことを否定し、説明を求められた際に補足の言葉が加わったのだと考えていると述べました。
匿名の従業員から届いたDiscordの情報
審理では、匿名の従業員「AB」がキンロック氏に送ったメッセージも取り上げられました。これらのメッセージは重大な職務上の不正行為を示す証拠として扱われ、昨年の解雇理由の一部に使われたとされています。従業員側によると、ABは組合結成に向けたDiscordでの話し合いやチラシ配布、職場への不満などを同氏に伝えていました。
キンロック氏は、メッセージによって特定の従業員がIWGBの組合員だと分かったという見方を否定しました。直属の管理職の業務に影響する範囲で、組合活動全般には「広い」関心があった一方、従業員同士の組合活動に関する会話には「ほとんど関心がなかった」と説明しました。同氏によれば、優先していたのはRockstarに対する中傷や誤情報でした。
2024年初めに把握した発言を、なぜ約18カ月後に解雇理由として扱ったのかも問われました。キンロック氏は『GTA 6』の発売が近づき、Rockstarへの注目が前例のないほど高まっていたことを理由に挙げました。ゲームを巡る報道や世間の関心はピークにあり、批判的な発言が公になれば会社に損害を与えかねないと考えたと述べています。また、情報を漏らした人物が利益を得る可能性にも触れました。
組合のSNSアカウント案や記者への連絡も議論
キンロック氏は、Discord上で話題になった2つの計画も重大な懸念だったと説明しました。1つはRockstar Gamesの組合公式Xアカウントを立ち上げる案で、同氏はセキュリティ上のリスクと見ていました。もう1つは、Bloombergのジェイソン・シュライアー氏とGuardianのキーザ・マクドナルド氏というゲームジャーナリスト2人に話を聞いてもらう計画でした。
Rockstar側は、従業員との信頼関係が「修復できないほど損なわれた」として解雇を正当化しています。審理では今後、解雇された元従業員らも証言する予定で、手続きは翌週も続きます。