『Outriders』は脱出シューターに先駆け、拠点と戦場を往復する協力プレイを描いていた
2026年10月10日 | #ゲーム紹介 | Polygon
2026年に話題を集めるArc RaidersやMarathonには、拠点から危険なエリアへ出撃し、敵を倒して戦利品を持ち帰る遊びがあります。2021年発売の『Outriders』は脱出シューターではありませんが、仲間と戦い、装備を整えて再び出撃する同じような楽しさを備えていました。
拠点から出撃し、仲間と戦場を切り抜ける
People Can Flyが開発し、スクウェア・エニックスが発売した『Outriders』では、拠点の街から最大3人で危険な地域へ向かいます。敵を倒して戦利品を集めたら拠点に戻り、装備を整理してキャラクターの構成を調整し、また出撃するという流れです。
ただし、脱出シューターと同じ仕組みではありません。失敗したときのリスクは比較的低く、対人戦もありません。それでも、出撃と戦利品集めを繰り返す手応えは、当時の作品に近い魅力がありました。
物語よりも、クラスの連携が魅力
舞台は22世紀。地球を離れ、約12光年先の星系へ移住した人類は、現地の生命体が人間を歓迎していないことを知ります。さらに、登場人物たちは超常的な力も手に入れます。冷凍睡眠や惑星の異変、内戦といったSF要素が物語を彩りますが、当時やり込んだ筆者は、1人で遊ぶ作品としては「いまひとつだった」と振り返っています。一方で、友人と遊ぶと大いに楽しめたと評価しています。
遊びの中心となるのは4つのクラスです。Tricksterは局地的に時間を遅くし、Technomancerは砲塔や地雷を設置します。Devastatorは石の盾で攻撃を受け止め、炎を操るPyromancerは敵を焼き払います。
序盤はどのクラスでも1人で敵の集団を押し切れますが、後半は仲間との協力が重要になります。Devastatorが敵の攻撃を引き受ける間に、Tricksterが攻撃をかわして敵を切り崩す。Pyromancerが敵の群れを焼き、逃げてきた敵をTechnomancerの罠に誘い込む。こうした連携が攻略の鍵でした。銃撃の手応えも高く、筆者はPeople Can FlyがBulletstormやGears of War: Judgmentを手がけた実績にも触れています。
15段階の難易度で戦利品集めを調整
キャラクターの成長とともに「ワールドティア」も上がり、ミッションに出るときは、これまでに解放した段階から難易度を選べます。段階が高いほど敵は手強くなりますが、より良い戦利品を得られます。難易度は一般的な「簡単・普通・難しい」の3段階ではなく、15段階に分かれていました。筆者は、ここまで細かく難易度を調整できるシューターは、今でもほとんど遊んだことがないと述べています。
戦利品集めの手間を減らす設定もありました。指定したレア度以上のアイテムを自動で集められるため、一般的なアイテムを一つずつ確認する必要はありません。
発売時の混乱を経て、今もサーバーは稼働中
発売日は2021年4月1日。サーバーの不調やバランスの問題など、オンラインゲームの発売時によく起こるトラブルに見舞われました。その後、People Can Flyはゲームを安定させ、問題をユーモラスに認めるエモートも用意しました。
発売初月には、Xbox Game Passで初日から配信されたこともあり、300万人以上がプレイしました。スクウェア・エニックスは当時、『Outriders』が「次の主要フランチャイズになる軌道に乗っている」と発表しましたが、その期待は実りませんでした。2022年の拡張コンテンツWorldslayerは新規プレイヤーを集められず、SteamDBのデータによれば、離れていたプレイヤーの多くも戻りませんでした。
People Can Flyは2024年から2025年にかけて3度の人員削減を行い、社内プロジェクト2件を中断しました。そのうち1件は『Outriders』の続編だったと報じられています。続編がすぐに登場する見込みは薄いものの、ゲームのサーバーは今も稼働しています。