Epic Games、未発表シューターで「AIファースト」開発を指示したと報道
Bloombergの報道によると、Epic Gamesは未発表のシューター開発で「手書きコードを使わず」、AIを中心に制作を進めるようスタッフに伝えたとされています。
未発表シューターでAI中心の制作を計画か
Bloombergによると、ゲームのディレクターは社内メッセージで、今後は作品のアートをすべて「AIを全面的に使ったワークフローで生成する」とスタッフに伝えました。さらに先週、AnthropicのClaudeなどを使う「AIファースト」の制作体制に移る方針が示されたといいます。AIの作業は人間が管理し、方向づけるとされています。
このゲームはDisneyとの共同プロジェクトで、MarvelとStar Warsのキャラクターが登場すると報じられています。Disneyは2024年にEpicへ15億ドルを出資しました。開発は想定より遅れており、必要なスタッフ数をEpicが少なく見積もっていたことも一因だとされています。
Bloombergの取材に応じた関係者によれば、先週のビデオ会議で発表を聞いたEpicの開発者の中には、驚いた人もいました。AIが生成した作業に誤りがあった場合、「Claudeに自分の間違いを直すよう頼めばいいのか」と冗談を言う人もいたそうです。
Epicの広報担当者は声明で、「Epicの開発者がビジョンを描き、創造性を発揮する原動力となりながら、AIによって開発を加速させていきます」と述べました。CEOのTim Sweeney氏も月曜日、社内で大規模な方針転換を進め、開発者を配置換えしてAI活用を最大限に加速させるとSNSに投稿しました。同氏は、少ない人数で同じものを作るのではなく、全員がより多く、より良いものを作り、Unrealを使うすべてのチームにもその利点を広げることが狙いだと説明しています。
Epicは以前から生成AIを支持
ゲーム開発での生成AI利用には、盗用への懸念や、生成物の品質が低いという見方もあり、議論が続いています。一方で、開発費の削減や制作期間の短縮を目指し、導入を進める開発者もいます。今回の報道が示す通りなら、EpicはAIを主軸にしたAAAゲーム制作を進める大手ゲーム企業の先例の一つとなります。
Sweeney氏は以前からAI利用を公に支持しています。SteamがスタジオにAI利用の申告を求めるのは「本当に無責任だ」と述べたほか、7月には、サービスを終了したSonyとBungieのライブサービスシューターDestinyについて、AIがあれば「成功できる」可能性があったとも示唆しました。
2026年6月には、開発に伴う単調な作業を「大幅に減らす」ため、Unreal Engine 6にAIツールを組み込むと発表されました。Epicによると、UE6ではClaudeやGeminiなどのAIモデルを利用できるようにし、開発チームが時間のかかる手作業ではなく、開発に欠かせない創造的・技術的な作業に注力できるよう支援する計画です。