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ESA、海賊版ゲーム入りレトロ携帯機を「悪名高い市場」リストに加えるよう米政府に要請

2026年10月13日 | #その他 | VGC

ESA、海賊版ゲーム入りレトロ携帯機を「悪名高い市場」リストに加えるよう米政府に要請

米ゲーム業界団体のEntertainment Software Association(ESA)は、ゲームをあらかじめ収録したレトロ向け携帯機を、米通商代表部(USTR)の「悪名高い市場リスト」に加えるよう求めました。正規品のように見える端末で海賊版ゲームを手軽に遊べる状態が、著作権侵害を広げていると主張しています。

ESAは携帯機を「偽造品」にたとえる

USTRのリストは、海賊版や偽造品の販売に関与、またはそれを助けているとされるオンライン・実店舗の市場をまとめた年次報告書です。関係団体などは、リストへの掲載候補を毎年推薦できます。

ESAが今回、重点的に取り上げたのは、多数のゲームを収録した「プラグアンドプレイ」型のエミュレーション携帯機です。端末は外観や画面、操作画面、パッケージなどが一般的な電子機器に見える一方、内蔵ストレージやメモリーカードに、許可を得ていないゲームの複製が数百から数万本収録されている場合があるとしています。商品ページやパッケージなどで、ゲームのタイトルや画像、キャラクター、ロゴが無断で使われる例もあると述べました。

ESAは、こうした端末を、正規品に見せかけた高級ブランド品の偽造品になぞらえています。正規品らしい見た目の商品として売られることで、エミュレーションの仕組みを知らない人にも海賊版ゲームが届きやすくなり、複数のメーカーや世代の正規ゲーム、復刻版、サブスクリプションなどの購入を置き換える可能性がある、という主張です。

Anbernicなどの掲載も推薦

ESAはUSTRに対し、端末に収録された無許可ゲームを大規模な海賊版販売の証拠として扱うことや、同梱・別送の記録媒体を調べること、販売者にゲームやブランドの使用許可を示させることを提案しました。また、繰り返し出品する販売者や関連店舗への対応、販売・決済・配送・広告記録の保存、税関での検査強化なども求めています。製造元から輸出入業者、配送事業者、オンライン市場まで、関与を認識しながら販売を助ける事業者と連携して対処するよう促しました。

さらにESAは、レトロ携帯機メーカーのAnbernicを「悪名高いオンライン市場」の候補として挙げました。同社の端末には、ESA加盟社が発売したゲームの無許可コピーを多数収録したメモリーカードが付属、または同梱されて販売されることがあると主張しています。通常の小売経路でこうした商品を扱うことで、海賊版を一般化させ、調査や削除対応などの負担を権利者や販売プラットフォームに移しているとも述べました。

ESAはほかにも、改造済みゲームの配布元や再パッケージ版、リンク集サイト、トレント関連市場、無許可のデジタル商品市場、チート販売市場を掲載候補に挙げています。USTRに2026年版リストへの反映を求め、関係政府や販売・決済・広告・インフラ事業者などに、調査や記録の保全、再犯販売者への対応、税関検査を含む継続的な対策を促すよう要請しました。