元Epicプロデューサー、Unreal EngineへのAI組み込みを挙げ「業界の論争は見せかけが中心」と指摘
2026年10月13日 | #その他 | GamesRadar+
Epic GamesがAI活用を最優先する方針を発表し、反発を受ける中、元FortniteプロデューサーのAakash Gupta氏は、ゲーム業界のAI論争は「見せかけが中心」だと述べています。Epicが多くのゲーム開発で使われるUnreal EngineにAIを組み込んでいるため、批判があっても利用は広がるという見方です。
Epicの方針転換は発表前から進んでいた
Gupta氏はEpicでFortniteのプロデューサーを務めていました。同氏によると、Fortnite Battle Royaleは2カ月で作られたといい、CEOのTim Sweeney氏が会社全体の方針転換を決めた際の進み方も速いそうです。
Gupta氏は、Epicで方針転換が起きると、その週のうちにチームや上司、開発計画が変わると説明しています。Sweeney氏が社内向けの方針を公表する頃には、すでに変更が進んでいることが多いといいます。
Unreal EngineへのAI組み込みが利用を後押し
Gupta氏は、スタジオがAI生成アートを禁止したり、声優がAI音声に抗議してストライキをしたり、SteamがAIを使ったゲームに表示を求めたりしても、Epicが握る「開発ツール」の層には届かないと指摘します。EpicはUnreal EngineにAnthropicのClaudeやGoogleのGeminiなどのAIモデルを組み込んでおり、さらに対応を進めているとしています。
同氏の見立てでは、開発者はすでに利用料を払っているソフトの機能としてAIを使うようになります。Gupta氏はGoogle Cloudの調査を引き合いに、ゲーム開発者の10人に9人が職場でAIエージェントを使っていると説明しました。また記事筆者が紹介した別の調査では、開発者の約87%が制作中にAIを使い、最適化や動的なバランス調整などに活用しているとされています。
業界関係者の見方と記事筆者の懸念
Sweeney氏は以前、Steamがゲーム内のAI利用について開示を求めることを「Valveの極めて無責任な対応」と批判し、開発者が成功する機会を大きく損なうと主張していました。記事筆者は、Epicの方針自体には驚いていないとしつつ、年初の大規模な人員削減を踏まえると印象は良くないとも述べています。
元Square Enix幹部のJacob Novak氏もEpicの発表に反応し、AIを使わなければ開発者は取り残され、AIを使わない開発工程は終わるとの見方を示しました。記事筆者はGupta氏の主張に全面的に同意するわけではないとしながらも、生成AIの動きがクリエイティブ職やプログラマーに与える影響を懸念し、業界の先行きは暗く感じられるとしています。