小島秀夫氏、映画Diggerを観ずに語る風潮に懸念 『デス・ストランディング』も未プレイ層に評された過去を振り返る
2026年10月15日 | #その他 | GamesRadar+
小島秀夫氏は、映画Diggerを観ずに論じる人がいる状況に懸念を示し、未プレイの人々から『デス・ストランディング』が「ウォーキングシミュレーター」と評された経験を重ねました。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督との対談で、作品に触れないまま評価が広がることへの危機感を語っています。
作品を通じて現代の問題を描く
Gizmodo Japanが企画した対談では、映画Diggerと小島氏のゲームに共通するテーマが話題になりました。対談内容は、異なる2つの情報源の機械翻訳を通じて紹介されています。
Diggerでは、トム・クルーズ演じる石油王が環境に大きな被害をもたらします。小島氏は、現代を描くことで将来への警鐘を鳴らすという点で、DiggerはMetal Gear Solid 2と同じ精神で作られていると見ています。イニャリトゥ監督も2人の考え方には共通点があるとし、芸術を通じて理解や意識を育むことの大切さを語りました。
小島氏は、ソーシャルメディアやテクノロジーが生活から逃れられない負の力になっていく様子を、Sons of Libertyが描いていたと説明しました。生成AIの登場でMetal Gear Solid 2のテーマはさらに現実味を帯び、Diggerともどこか病的な空気を共有しているといいます。どちらの作品も解決策を示すのではなく、日々それに対処していくしかないという考えに行き着いています。
作品を見ずに固まる評価への危機感
対談では、Diggerを観ていない人々が作品について語ることや、文脈を欠いた議論が広がることも話題になりました。小島氏は、ソーシャルメディアやAIが生む誤情報によって世間の受け止め方が断片化し、作品に深く触れないまま強い意見を持つ人が増える状況を「かなり怖い」としています。
小島氏はこの状況を、『デス・ストランディング』が発売直後、映像を見ただけの未プレイ層から「ウォーキングシミュレーター」と呼ばれたことになぞらえました。その呼び名は長く残り、アルゴリズムが作るフィード上の同質な情報環境によって、実際に確かめなくても考えが補強されやすいと指摘しています。
興行成績と今後の作品
Diggerは興行面で苦戦しています。記事の筆者は、いずれ作品の評価が高まる可能性があると見ています。小島氏の今後のゲームであるODとPhysintについては、どのように人間のあり方を描くのか、詳細が待たれています。