狼娘との子育てコロニーシム『Family Time』、Steamウィッシュリスト46位に上昇 同名の模倣作も登場
2026年10月17日 | #売上・ランキング | GamesRadar+
狼耳の妻と数千人の子どもを育てるゲーム『Family Time』が、Steamのウィッシュリストランキングで46位に達しました。SteamDBによると、10月6日時点では66位で、10月16日までに順位を上げ、今も急速に伸びているといいます。Itch.ioで公開された体験版がネットの一部で話題になり、その後Steamにストアページが登場しました。
人気の高まりとともに現れた同名の模倣作
『Family Time』は開発者sgthaleの最新作です。Steamの紹介文は「Build a family of thousands of wolf children with your own wolf partner!」(自分の狼のパートナーと、数千人の狼の子どもからなる家族をつくろう)と、ゲームの内容をほぼ言い尽くしています。獣耳と、競うように子育てをするという笑いどころが人気を集めています。
「Wolf Mama」はほぼ絶えず子どもを増やし続けます。子どもたちには狩りや避難所づくりを命じることができます。ただし、数千人にもなりうる子どもたちの世話を怠るとゲームオーバーです。資源のやりくりが中心のカジュアルなコロニーシムといえますが、ネット上の反応を見ると、狼の子どもたちが「mama」と呼びかけたり「uppies」とせがんだりする様子を楽しむ面も大きいようです。
模倣作の内容と開発者の対応
この人気に便乗したとみられるのが、Hilly Gamesによる同名の『Family Time』です。Steamの説明文は「You and your friends crash your car and find yourselves in the wilderness with a fox mama. Raise a family of thousands of fox children with her, and teach them how to farm, build, hunt, and more! 1-4 player experience.」(友人と車で事故に遭い、荒野でキツネのママと出会う。数千人のキツネの子どもを育て、農業や建築、狩りなどを教えよう。1〜4人プレイ)というものです。Steamページのレイアウトも似通っています。
記事は、このゲームが協力プレイの要素と『Family Time』の話題性を組み合わせ、「キツネだから別物」という言い訳で利益を狙ったものだと見ています。現時点では厳しい批判を集めており、Steamのディスカッション欄は「blatant plagiarism」(あからさまな盗用)や「hey bro, let me copy your homework」(宿題を写させて)といったスレッドがほとんどです。
sgthaleはGamesRadar+に次のように述べています。「バナー、説明文、レイアウトを写しているので、表現の侵害にあたります。ただ、家族をテーマにしたゲームを誰が作るのも自由です(新しいジャンルの先駆けになれてうれしいです)。DMCAはすでに送付済みですが、Steamの対応はとても遅いです。数日前の最新のやり取りでは、模倣作をストアページから削除してよいかとSteamから確認があり、了承しましたが、その後の連絡をまだ待っています」
相次ぐ模倣被害と、AI使用の開示状況
記事では、AIを使った模倣作や焼き直しが増える中、法的な備えや資金に乏しいインディー開発者を中心に、ゲームがそのまま真似されることへの警戒が強まっていると指摘しています。盗まれにくくするため、情報を伏せるよう勧める開発者もいるといいます。先月には『Needle In A Haystack Simulator』にも模倣作が殺到し、制作元のStudio Bitdotが、想定以上に注目された結果として流れ込んだ粗悪な作品について謝罪しました。
模倣版の『Family Time』は、SteamでAI使用の有無を開示していません。一方、本物の『Family Time』はAIの使用を開示しており、sgthaleは「コンセプトアート、試作用テクスチャ、簡易メッシュの検証に使用しており、最終的には専任アーティストによるデザインや手作業のモデルに置き換えます」と説明しています。
sgthaleの前作であるチャットボットのサンドボックスゲーム『MyRobot』は、「オプションのAI機能」が批判を受けました。これに対し開発者は、自前のAIモデルを動かして完全にプライバシーを守ることも、オンラインのAIサービスを使うことも、両方を組み合わせることもできると説明しています。また、月額4万9000ドル超の収入があるPatreonでは、2つの会員ティアで『MyRobot』向けの「AI tokens」を提供しています。