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日本俳優連合がAI生成音声の新ガイドラインを発表、故人の声の再現は生前の許諾がない限り禁止

2026年10月20日 | #その他 | Eurogamer

日本俳優連合がAI生成音声の新ガイドラインを発表、故人の声の再現は生前の許諾がない限り禁止

Japan Actors Unionが、AIによる音声生成の利用に関する新たなルールとガイドラインを公表しました。亡くなった俳優の声の再現は、本人が生前に利用を許可していた場合を除き、全面的に禁止するとしています。海外メディアEurogamerが、Automatonの報道を引用して伝えました。

ガイドラインの4つの柱

ガイドラインは大きく4点を定めています。1点目は同意に関する内容で、生成AIの利用過程の「あらゆる段階」で許可が必要だとしています。AI企業がモデルを学習させる際にも、俳優の演技を使うには事前の許可が求められることになります。

2点目は、俳優の仕事をAIで再現したものを、ガイドライン上は新たな出演として扱うという点です。この場合、AI企業は関係する俳優に対して使用料や報酬を支払う必要があります。

3点目は、生成AIによる翻訳です。俳優の演技を自動的に別の言語へ変換する技術について、元の演技の「芸術的な完全性」を保つことを求めています。また、海外の地域では許可なく使用してはならないとしています。

4点目は、故人の仕事に対する生成AIの利用です。俳優が生前に明確な許可を与えていた場合を除き、利用は禁止されます。許可があった場合でも、AI企業は遺族と、俳優が所属していた事務所や会社の許可を得たうえで、使用料を支払う必要があります。

組合の姿勢と法的な位置づけ

組合は「Japan Actors Unionは、これらのガイドラインを業界全体のルールとして定着させるだけでなく、『声の権利』を守る法規制を政府に働きかける取り組みも強化していきます」と述べています(Automatonによる翻訳)。続けて「技術の進歩は止まりませんが、『生きた人間の表現』と『権利への敬意』が常にその中心になければなりません」とも記しています。

原文は、これらのガイドラインが法律ではなく、AI企業に順守を強制する拘束力はないと指摘しています。そのうえで、状況の変化を求める組合の大きな動きだと位置づけています。

背景にある声の無断利用問題

Automatonによると、このガイドラインは、生成AIによる搾取にさらされてきた業界を守る目的で作られました。例として、『呪術廻戦』や『チェンソーマン』に出演する声優の津田健次郎さんが、TikTok上のAI生成による声の模倣を削除させようと同社を提訴した件が挙げられています。津田さんは訴訟には敗れたものの、声が肖像権やパブリシティ権に関する法律で保護の対象になるという先例を作ったとされています。

原文は、今回のガイドラインを、日本で俳優がより良い保護を求め続けるなか、生成AI業界に対して高まる圧力の一つだと説明しています。また、生成AIに反発しているのは日本の組合だけではないとしています。欧米でも同様の団体が、この技術が業界に与える影響について声を上げており、その一つは影響を「壊滅的」と表現しているということです。