PlayStation生みの親・久多良木健氏、ディスク廃止への不満は「マインドセットの問題」と発言
2026年10月20日 | #その他 | Eurogamer
PlayStationの生みの親であり、初代から3世代のPlayStationの設計を担ったKen Kutaragi(久多良木健)氏が、ソニーによるゲームディスクの廃止に対する不満について、おそらく「マインドセットの問題」だと述べました。気持ちは理解できるものの、ソニーがディスクを作り続けることが「経済的に妥当」になるわけではないという立場です。Eurogamerが伝えています。
ディスクは「所有」の象徴だったと理解を示す
Kutaragi氏は、Game Republic New Horizonsのイベントで Video Games Chronicle の取材に応じ、次のように語りました。「物理ディスクがゲームを『所有する』ことの比喩になっていることは理解しています。その心情は本当によく分かります。しかし、たとえばスマートフォンのようなネットワーク機器では、誰も物理メディアが必要だとは考えていません。コンテンツは手元に残ると感じているからです。つまりこれはマインドセットなのです」
さらに「不満を持つ人がいる理由は本当に理解しています」としたうえで、「ただ、経済的に妥当だとは思いません。マインドセットの問題かもしれません」と述べています。
ソニーの方向性とゲームファンとの摩擦
Kutaragi氏は2007年6月にPlayStationの職を退いています。PS3の欧州発売の直後で、その後2世代のハードが登場しています。それでも同氏はインタビューで「もうPlayStationのCEOではありませんが、共通する見方はいまも持っています」と話しました。
また、ソニーはスマートフォンなどの機器と同じように、完全デジタル型の機器へ向かおうとしているのかもしれないと推測しています。「そういう人たちはそう考えているのかもしれません。ただ、それがゲーム愛好家との間に摩擦を生んでいます」とのことです。
ハード価格への懸念とAI・クラウドへの期待
現在はAscent RoboticsのCEOとCyber AI Entertainmentのオーナーを務めるKutaragi氏は、部品不足に見舞われている現在の市場でのハード価格にも懸念を示しました。ハードは「非常に高価で、健全な状況ではない」と述べています。原文筆者は、週末にPS6のメモリとストレージだけで680ドル超のコストがかかると報じられたことが、この発言を裏付けていると指摘しています。
そのうえで同氏は、AIとクラウドコンピューティングの可能性を最大限に活用すれば「コンソールは必要なくなる」と助言しました。原文筆者は、この意見はあまり歓迎されないだろうとの見方を示しています。