Xbox、使っていないSeries X|Sの下取りを促すメールを米国の顧客に送信 部品不足による品薄を背景に
Xboxが、しばらく本体を使っていない米国の顧客に対し、Xbox Series X|Sの下取りを案内するメールを送っていると報じられています。メールの内容はWindows Centralが確認したとのことです。コンソールの価格高騰と品薄が続くなか、11月に『GTA 6』の発売を控えたタイミングでの動きとして注目されます。
顧客に届いたメールの内容
メールには、次のような文面が記載されているとのことです。
「しばらく本体で遊んでいませんか? PCのXboxや、ほかの方法でXboxのゲームを遊ぶようになったなら、本体をBest Buyに下取りに出す良い機会かもしれません」
6月に発表済みの取り組み
この取り組みは、実は6月にMicrosoftが発表していたものです。同社は当時、下取りした本体を整備して再販売し、より低価格で提供することで、顧客が本体を入手しやすくする方針を示していました。
Microsoftは「小売パートナーと協力し、使用済みのコンソールをより低価格で提供する新しいプログラムを進めています。買い替えを考えているプレイヤーや、本体を使わなくなったプレイヤーは、参加する小売パートナーで現金またはストアクレジットと引き換えに下取りに出せるようになります。その本体は、プレイヤー向けに低価格で販売されます」と説明していました。
背景にあるRAM価格の高騰
原文筆者のKirk McKeand氏は、この1年ほどでコンソールの価格が急騰した背景に、生成AIを手がけるOpenAI、Google、Anthropic、そしてMicrosoft自身といった企業が部品を大量に確保している状況、いわゆる「RAMpocalypse」があると指摘しています。AI企業が主導権を争ってRAMを抱え込むことで、エンドユーザー向けの価格が上がり、ハードウェアの入手も以前より難しくなっているという見方です。
例として、ValveのVRデバイスSteam Frameは当初750ドルでの発売が予定されていましたが、この問題の影響で1,000ドルを超える価格になったとのことです。Nvidiaのグラフィックスカードも、以前よりかなり高価になっているとしています。
GTA 6発売を前に需要に応えられるか
McKeand氏は、価格上昇と品薄はSonyとMicrosoftの双方にとって最悪の時期に重なっていると述べています。11月に『GTA 6』が発売されると、ゲーム全般への関心が高まると見込まれるためです。同作はコンソール向けのみの発売であることから、PS5とXbox Series X|Sの販売台数が大きく伸びるのは確実だとしたうえで、両社が需要に応えられるのかが問題だと指摘しています。こうした事情を踏まえると、Xboxが使われていない本体を新たなプレイヤーに回したい理由も理解できる、というのが同氏の見方です。
今後も状況は悪化する見通し
同氏は、コンソールを取り巻く状況は改善する前にさらに悪化しそうだとしています。報道によると、RAMメーカーは2027年分として割り当てられた生産能力をすでに売り切っているとのことです。最上位クラスのGPUも、第三者の販売業者に法外な金額を払う覚悟がなければ、ほぼ入手できない状況だと伝えています。