EA、BioWare閉鎖に加え約400人の人員削減を発表 The Sims関連プロジェクトは開発中断
2026年10月22日 | #その他 | Eurogamer
Electronic Arts(EA)が、BioWareの閉鎖と次期『Mass Effect』の中止に続き、全社で約400人の人員削減を含む大規模な方針転換を発表しました。The Sims関連プロジェクトの開発一時停止や、RespawnとDICEの協力体制づくりなども明らかにされています。
社員向けメモで示された方針
今回の内容は、CEOのDavid Tinson氏とCSOのCam Weber氏が社員に送ったメモで説明され、のちに公開されました。両氏はまず社員に感謝を述べたうえで、雇用に影響が出る可能性を伝えています。
メモでは、EAは現在「西洋のHDゲーム分野で業界最大のパブリッシャー」だと述べられています。一方で、プレイヤーが時間や関心を向けられる選択肢はかつてなく増え、競争は激しくなっていると指摘しました。さらに、成長の大きな機会の一部は、EAが従来得意としてきた市場、プラットフォーム、ビジネスモデルの外にあるとしています。
人員削減については、Bloombergが全体で約400人と報じており、BioWareでは約50人が対象になるとのことです。
タイトルごとの変更点
最初に挙げられたのが、『Mass Effect』や『Dragon Age』を手がけてきた名門RPGスタジオ、BioWareの閉鎖です。
The Simsについては、「Project Evergreen」を優先するとしています。チームに「ゲームの可能性と構想を最大限に実現するための時間」を与えるためだと説明しています。その一方で、もうひとつのThe Sims関連タイトル「Project Lotus」は開発を一時停止します。
アーリーアクセスで展開中のスケートボードゲーム『skate.』は「大きな成功を収めた」とされています。それでも、スタジオは「より焦点を絞った小規模なチーム」へと再編されます。
最近リークされたMarvelのアイアンマンのゲームと、3作目となるStar Wars Jedi作品は、計画に変更がないようです。ただし、今後は大規模アクションアドベンチャーの数が減るとみられます。メモには「同時に進める大規模プロジェクトを絞り込み、このジャンルで手がける作品すべてが成功に向けて万全の態勢となるようにする」とあります。
RespawnとDICEが新作で協力
『Apex Legends』とBattlefieldシリーズへの取り組みは、『Battlefield 6』の成功を受けて改めて強調されました。さらに「RespawnとDICEを統合し、将来のプロジェクトで協力する」と明かされています。今週は『Star Wars: Battlefront』の続編をめぐる噂も出ていますが、EAは新作の具体的な内容には触れていません。
EA Sportsは新プロジェクトを予告
EA Sportsについては、『FC』をはじめとするスポーツシミュレーションへの注力を続けるとしています。これに加え、数か月以内に2つの新プロジェクトを公開する予定です。ひとつは『Fight Night』の復活で、もうひとつはアメリカンフットボール向けの「社会性を重視した完全新規のオープンワールド体験」である「Project Gridiron」です。
影響を受ける社員への対応
経営陣は、今回の決定について「EAの将来への確信を反映したものです」と説明しています。新たな可能性につながるものがある一方で、直接影響を受ける人やチームにとっては難しい決断も含まれると認めました。該当する社員にはEA社内での別の機会を探せるよう支援し、敬意をもって接するとしています。
なお、サウジアラビアの公共投資基金(PIF)が主導する投資会社グループは、この夏、約550億ドル規模の取引でEAを非公開化しています。