元BioWareのマーク・ダラ氏、スタジオ閉鎖でEAがMass EffectやDragon AgeのIPを売却する可能性は「より高まるかもしれない」と見解
1997年から2021年までBioWareでエグゼクティブプロデューサーを務めたマーク・ダラ氏が、EAによるスタジオ閉鎖と、同社の代表的なIPの今後について見解を語りました。同氏は、売却される可能性が高まる一方で、そのまま塩漬けにされる可能性もあるとの見方を示しています。いずれも同氏の推測であり、EAは売却について何も発表していません。
EAがBioWareの閉鎖を発表
EAは10月21日、長文の声明で大規模な再編を発表しました。Sims、Fight Night、Star Warsのファンにとって明るい話題がある一方で、Mass EffectやDragon Ageなどで知られるBioWareを閉鎖するという知らせも含まれていました。
声明では、BioWareの小規模チームがMass Effectの初期開発に取り組んでいたものの、この開発を進めない判断をしたため、スタジオとエドモントンの拠点を閉鎖すると説明されています。EAは「BioWareはロールプレイングジャンルの確立に貢献した伝説的なスタジオであり、この決定を軽く受け止めてはいません」とも述べています。
この発表にゲーム業界は大きく動揺し、ファンはSNSでスタジオを惜しみ、職を失ったスタッフへ励ましの言葉を送っています。同時に、BioWareのIPがどうなるのかという疑問も広がっています。CD Projekt Redとは両スタジオの関係が長く続いてきたこともあり、同社への売却を望む声も出ています。
ダラ氏の見解
ダラ氏は、BioWareはEAの100%子会社だったと指摘しました。同氏は「EAがすべてのIPを所有しています。Dragon Age、Mass Effect、Jade Empireもそうです。その点は今回の件でも基本的に変わりません」と述べています。
そのうえで、EAの組織内にBioWareのゲームを手がける人がいなくなり、今後も現れない可能性が高いことが、IPの売却につながるかもしれないと語りました。一方で、EAがBioWareの存在自体を忘れようとして、IPを倉庫の奥にしまい込む可能性もあるとしています。
売却の見通しについては、しばらく様子を見る必要があるという考えです。「現時点のEAはコスト管理を重視しているようです。今後、収益を生み出す方向へ転じれば、IPの売却が望ましくなるかもしれません」と話しています。
買収の背景
EAは8月、民間投資家グループによる総額550億ドルの買収を受けました。この買収では、投資グループが人工知能によるコスト削減で負債の管理に役立てることを見込んでいたと報じられています。
投資グループの負債が大きいことから、BioWareのIPを他の開発会社に売却するのか、あるいは別のブランドの下でBioWareに戻すのかといった関心も出ています。現時点で確かなことはなく、『Mass Effect 5』が作られない可能性に、ファンも開発者仲間も戸惑っている状況です。