ドラキュラ対シャーロック・ホームズのゴシック対戦ボードゲーム『Unmatched: Cobble & Fog』は、両作品のファンに向く一作
2026年10月22日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
『Unmatched: Cobble & Fog』は、ヴィクトリア朝の港町ウィットビーを舞台に、ドラキュラやシャーロック・ホームズらが戦う1対1の対戦ボードゲームです。ポップカルチャーや神話の人物が戦うUnmatchedシリーズの一作で、本作はゴシックホラーの雰囲気が加わっている点が特徴です。GamesRadar+のレビューでは、ハロウィンにふさわしいボードゲームの水準にあり、シリーズの中でも際立つ作品だと評価されています。
霧の街で繰り広げられる駆け引き
ドラキュラを担当するプレイヤーは、霧に包まれた街を進み、3人の「姉妹」を屋根から屋根、バルコニーからバルコニーへと動かして獲物を探します。目の前の霧が人影のようにまとまり、コートと帽子だけで顔も手もない姿が現れます。姉妹に包囲させて逃げ道をふさぎ、飛びかかった瞬間に相手は消え、手には煙しか残りません。近くから嘲笑が聞こえてきます。レビューはこうした場面を例に、本作の演出の濃さを伝えています。
Unmatchedシリーズは、共通のシンプルな基本ルールで多くのキャラクターを戦わせる作品群です。多くの作品では派手なアクションと戦術的な駆け引きを楽しめますが、本作にはそこへゴシックホラーの要素が重なっています。
演出とキャラクターの個性
評価されている点の一つは作り込みです。墨で描いたような暗い色合いのフィギュアや、不気味な場所と秘密の通路を描いた両面ボード、ペンとインクによるカードの絵が挙げられています。ただし、それ以上に大きいのは、キャラクターごとに異なるデッキと特殊能力による遊び方の違いだとされています。
ドラキュラは本人のほか、戦闘では脆いものの、点と点を結ぶ形式のボード上で道をふさいだり敵を閉じ込めたりできる「姉妹」トークン3つを操ります。デッキには、姉妹と一緒に敵を囲むと効果が高まる強力な戦闘カードが入っています。さらに催眠の能力があり、相手のデッキの情報を探れます。
透明人間は3つの霧トークンを操ります。霧は防御を高めるだけでなく、移動のたびにどの霧にも瞬間移動できるため、捕まえにくい存在です。デッキは一見すると強力ではありません。しかし霧を使って意表を突く動きや誘導を行い、相手のミスを誘って、手札が尽きたところで反撃する戦い方になります。
こうした能力が、冒頭のような策略と心理戦を生み、そうした場面が珍しくないものにしているとのことです。
残る2人についても触れられています。ジキル&ハイドは人間と怪物の姿を切り替えます。レビューは、この中では最も面白みに欠ける選択肢かもしれないとしつつ、遊んでも楽しいとしています。シャーロック・ホームズは相手のカードを「調査」でき、ワトソン博士と愛用の拳銃による遠距離支援も受けられます。
盤石な戦術の土台
雰囲気の下には、他のUnmatched作品で実績のある戦術の土台があります。手番では、移動してカードを引く、カードを使って効果を発揮する、カードを使って攻撃する、のいずれかを行います。覚えやすい枠組みですが、カードは引くか使うかのどちらかしかできません。攻めに回れば、いずれ手札が尽きます。
手札が尽きると反撃を受けやすくなり、山札を使い切って負ける危険もあります。そのため、1手ごとに慎重に比べて計画する必要があるとされています。
レビューは、戦術的な駆け引き、追いかけ合いの動き、ホラーの雰囲気をあわせて、本作を優れた小競り合いゲームであるだけでなく、ゴシックや怪奇を好む人にも楽しめる作品だとまとめています。